旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

THE FUTURE TIMES 01

2011-11-30 23:28:40 | 編集長の本棚
『THE FUTURE TIMES 01』Talking about our future



ASIAN KUNG-FU GENERATIONのボーカル後藤さんが編集長をしている
THE FUTURE TIMES 01が今日から配布された。
後藤さんとは会った事は無いが同じ島田出身という事で共通の知人からさっく入手し
読み途中の本を置いて読んでみることにした。

一応こちらも編集長なので思う事はたくさんあるのだけれど、後藤さんという人物は
本当に純粋な方なんだということが全面から伝わってくる内容だった。
何かを本気で制作して、それを人に渡すというのは、ある意味ケツの穴を人に見てもらう位に
僕にとっては恥ずかしいことである。
後藤さんに惜しげも無く見せつけられた気がして読んでいるこっちが恥ずかしくなった。

内容はとにかくPOPで誰にでもわかるようなかたちを選んであり読みやすかった。


5・6年くらい前、それまで本で読んでいた世界に触れたくてアメリカに行った。
車を借りて、砂漠を走りホピやディネの人たちを訪ねた。

日本に帰ってきてから地元で昔よく遊んでいた友人が集まるBBQに珍しく行く気になり
行ってみることにした。
アメリカという国は僕の頭をパニックにする効果が抜群だったことと、当時はまだ酒を
飲んでいた事。
さらに「こいつらは原発、地球の現状も知らずにいったい何をしてんだ!」という大迷惑な
感情が僕にあって、その集まった友人たちと1対13くらいで言い合いのケンカになった。
いま考えれば楽しい集まりをぶち壊してしまい非常に申し訳ない気持ちでいっぱいだけれど、
あのころ六ヶ所村再処理工場を最終埋め立て地だと思って、放射性廃棄物を「埋めとけば大丈夫だ」
と笑いながら言ってた全く会わなくなってしまった友人たちが311以降に何を感じているの
だろうかと、このごろ地元にいてふとした時に思い出す。

彼らからしたら、これまた迷惑な話かもしれないが、彼らにこのTHE FUTURE TIMES 01を
読んで欲しいと思った。
きっとそういう新聞なんだろうと思う。

あと、大阪の知人から連絡が来て大阪「モモの家」のモモだよりに僕の書いた文章が載るそうだ。
見かけたら手に取って欲しい。
知人が喜ぶだろうから。

「月」と「太陽」

2011-11-28 22:26:36 | 
『チベットの人たちの言葉で「太陽」は
ホピの人たちの言葉では「月」をあらわし、
ホピの人たちの「太陽」という言葉は、
チベットの人たちの「月」をあらわす。』

北山耕平著 「大事な事はインディアンに学べ」より


ホピの言葉 Sun (太陽), Taawa. タアァワ Moon (月), Muuyaw. ムウヤァ

今年の三月に行ったネパールのランタン谷で見た星空と静かな夜が日本にいると
時々恋しくなる。
あそこに住んでいる人たちはチベット系の人たちが多かったのだけれど、
僕が訪れた時期はちょうど祭りだったようで、村を酔っぱらいが歌いながら
ウロウロしていた。
その歌がインディアンソングに似ていた事をふと思い出した。

縄文時代の考古学

2011-11-28 21:44:41 | 編集長の本棚
『縄文時代の考古学』〈網野善彦+大塚初重+森浩一〉
学生社

学者や縄文について研究している人物が集まって縄文時代について議論されたものが
そのまま本になったもの。

アラスカのインディアンのトーテムポールがどのように造られたのかという
謎があるのだけれど、その謎は簡単に言ってしまえば、奴隷制が可能にしたのでは
ないかという話がある。


(写真はこの前、国立大阪民族学博物館で撮影したもの。あまりいい博物館だとは思えない)


この奴隷制というのがクセもので、戦争などで奴隷になった人物は人として
扱われないのではなくて、部族の人間と対等には扱われないという意味だ。
その奴隷の子供は部族の人間として受け入れられる。
イロコイ六連邦と似ているものだけれど、この奴隷システムはいくつかの本で
たびたび目撃するインドのあたりから移動し、最終的にはアラスカまで来たと言われる
謎の漂白民族から持ち込まれたのではないのかという話がある。

面白い事にこの本の中で縄文人の副葬品から身分階層について語られていて、
まだまだわからないことだらけではあるのだけれど、見えてくる縄文人社会像がアラスカの
先住民社会とよく似ていることが興味深かった。

そして、有孔鍔付土器(ゆうこうつばつきどき)は果たして本当に太鼓であったのか
という問題で学者達の議論の中にパーカッショニストの土取さんが復元した縄文土器を
参考にしているのは面白かった。パーカッショニストが学者よりも学者な感じが。
酒を造るように造ったということにしたい人たちが多くいるようだけれど、どう考えても
あれは縄文太鼓であっただろうと、僕でさえ思う。
弥生の楽器について調べた事はないけれど、その縄文太鼓が弥生に入ってからどのように
無くなり、故意に消されていくのか、あったのならどのようなものへと変化していくのかという
ところに注目すべきではないかと思う。

いたずら電話

2011-11-25 21:29:00 | 素晴らしき日々
このところ兄貴の植木屋で12日間休みなしで働いて、まるで週に10日働いている気分だった。
昨日は久しぶりの休日で友人の竹内を浜松で助手席に乗せて下道で4時間爆笑しながら向かった先は
愛知県長久手町。

長久手町に行ったのは、静岡のフリーマガジン「すろーらいふ」にもイラストを載せている
学生時代からの友人であるタクミの師匠?で、僕らがデザイン学校時代にお世話になった
朱音先生の個展に出かけたわけだ。

個展をやっているカフェに着いてドアを開けると中にはお客さんが二人。
何も言わずに来たので朱音さんはいないかと思っていると、二人のうちの一人が朱音さんだった。
まるで別人のようになっていて気がつかず、「ひさしぶり~」というより「初めまして」という
くらい別人のようだった。

展示されている朱音さんの絵はさすがだった。
変化し続けるなかの美のようで、特に色からは音が聴こえるようだった。
観るしかないので説明はやめておくが…。



朱音さんと別れて、それから竹内と向かった先は浜松のMOAZAというカフェバー。
理由は最近、実家にかかってきたいたずら電話の内容について我々は話し合う必要があったからだ。

「杉沢だけど結婚するわ」

冗談だと思っていたその「いたずら電話」は学生時代の友人みんなのところに来ているらしい。
どうやら本当のようだった。
よくツルんでいた男11人の中で入れ墨が入ったバイク野郎が最初に結婚するという冗談のような
事実は学生時代の仲間には衝撃のニュースだった。
あまりに信じられない事実なために、今度、友人の久保田が事実かどうか調査に行くくらいだ。

竹内と僕は杉沢を我々の手に取り戻す『Come back 杉沢』を立ち上げる必要があるのではないかと、
学生時代の友人がやっている店「MOAZA」で鈴木に話を持ちかけるが
「お前らメチャクチャ迷惑な奴らだな」と冷めた返事。
いつも眠そうな鈴木には事の重大さがわからんらしい。

授業サボって入れ墨を入れたり、借金して豪遊したり、授業中教室で炊き込みご飯を炊いたり、
学校の喫煙室で鍋を囲んだり、昼休みに酒飲んだり、風呂にも入らないで女子にえらく嫌われてたり、
トランクス一枚でコンビニへ買い物に行って不良にからまれたり、性病になってもめげなかったり、
卒業してからAV男優になったという噂の男がいたり、電車に飛び込んで死んだ大バカがいたり、
どうしようもなかった11人でふざけまくったあのころは本当に楽しかった。

このごろ地元にいるだけで色んな嫌な事を思い出して、珍しく毎日のように怒り狂っていたけれど、
あのころを一緒に過ごした仲間に会うだけで、全てどうでもよくなってる自分がいる。

「こいつ結婚してる!」と爆笑してしまいそうな3月の結婚式がいまから非常に楽しみだ。

ずっと地元から出て行こうか迷っていたけれど、とりあえず地元でやれるだけやってみようと思う。
いまはあいつらが近くにいてくれるだけで、やれる気がするんだわ。

なにも持たず

2011-11-14 19:18:04 | 言葉
『なにも持たずに生まれ、なにも持たず死ぬ。私は最高に豊かな人生を、なにも持たずに目撃した。』
マルモ・モーガン

ヴィジョン

2011-11-14 19:08:24 | 素晴らしき日々
作家の北山耕平さんが脳卒中で倒れたと友人から教えてもらった。
いのちに別状は無いそうだが。
このブログを見てくれている人なら知っているだろうけど、北山さんは僕がもっとも尊敬している
作家であり、僕にもっとも影響をあたえた人物である。

北山さんの役割の代わりができる人間など多分この国のどこを探してもいない。

あの人がまだ死ぬわけが無い。
しばらくヴィジョンを見ているだけなんだと思う。

MY HOMETOWN

2011-11-08 22:25:59 | 言葉
MY HOMETOWN written & narrated by Yoko Ono,
Produced and Directed by Jerry Levitan & Terry Tompkins



MY HOMETOWN
by Yoko Ono
Do you know where your hometown is?
Your hometown is a place you choose.

Get a map of the world.
Pin a little flag on a place on the map you’d like to go to.
The place you’ve put your flag is your hometown.

Let’s find a way to make this flag something you’ll be proud of.
Start by giving your hometown a name you want to call it by.
Find out some things about your hometown
Make a scrapbook of images and people from your hometown, and add your comments about them
Look after your hometown in your mind.
Send it lots of love.

In your mind help anyone there who needs help.
If there are any broken-down houses, mend them in your mind
If there are any people who are ill, make them better in your mind
If any of the streets need cleaning, clean it in your mind
If there are any children who are crying, wipe their tears away in your mind

Find out about the past and present of your hometown.
If anything terrible has ever happened there, think about it, and try to take away the pain that’s still there.
If there’s something terrible going on there now, focus your thoughts on it, and try to take away all the pain.

Quietly tell your best friends about the problems of your hometown, and ask them to solve them in their minds.
Put up some nice photos of your hometown in your room.
Write a diary about your hometown.
Keep sending your powerful energy to your hometown until more people start to smile and laugh and enjoy themselves.
Keep going until your efforts start to make things better in your hometown.
One day we’ll realize that all the towns in the world are someone’s hometown.

映画チェルノブイリハート

2011-11-08 22:12:15 | イベント
以前、このブログで告知した映画チェルノブイリハートの上映だけど、ちょうど
雨で仕事が休みになり静岡市まで観に行ってきた。

当たり前だけど映画は観なければ内容はわからないので、これから映画の告知は
自分でちゃんと観てから告知するようにしようとチェルノブイリハートを観て
反省した。

もし、このブログを観て行かれた方がいたら申し訳ない。