旅するくも

『旅が旅であることを終わらせる為の記録』

RabiRabi and Pico

2010-04-26 21:58:09 | 音楽
先週、ロマンず☆≡でお世話になっているチャールストンにRabiRabiという
バンドが来た。
島田に来るのは今回で2度目。
前回も今回も忙しくてライブには間に合わずライブ後の交流会のみの参加となった。

僕が交流会にだけ参加するのは忙しいからという理由だけじゃない。

僕が初めてRabiRabiを見たのは京都の山奥で毎年行なう『山水人』
というイベントだった。
当時はまだRabiRabi and Picoという名前で活動していて、
その『山水人』というイベントで初めてRabiRabiを見たときの印象は
はっきり言って最悪だった。

酒を飲んで酔っ払っていたり、ドラッグをやって気持ちよくなっている人たちの
前で、アイヌの言葉で歌う彼女達にその時、僕はかなりの怒りを持った。
「こんな何がドラッグなのかの判断もできない人達が踊る為に、アイヌの言葉を
使うな!」と、その時は言ってやりたかった。

というのも、ネイティブの人達が大切にしているものを何も知らずに間違った扱いが、あまりにも多いからだ。
ビジョンクエストを白人が行い死者を出したり、スウェットロッジでお金を稼ぐ日本人、
騒ぐだけのイベントに持ち出されるティピ、酔っ払った人が担ぎ出す羽飾り、
酒と共に扱われるマリファナ。
旅行感覚で参加するサンダンス。
そういったものを見るたび、聞くたび僕は日本人のバカさに僕はうんざりする。

そんなこともあって、ずいぶん前からイベントでRabiRabiを見るたび一度、
冷静に話がしたいと思っていた。

先週のライブ終了後にロマンず☆≡アジトまで送ることになっていて、
少しだけど話をする時間がやっと持てた。
メンバーのPicoさんと話をすると、僕はかなり誤解をしていたことがすぐにわかった。

僕が感じていた事と同じ事をPicoさんも同じように感じているのだと聞けた。

縄文トランスなんて言われるけど酒で気持ちよくなっている人やドラッグで
気持ちよくなっちゃっている人の為にやっているわけじゃないから、
そういう場所でやった後はメンバーみんなかなり落ちると言っていた。

これが聞けて4、5年くらい前から僕の中でモヤモヤしていたものが、やっと消え、

『RabiRabi ガンバレ~』と思った。

次回、島田へ来るときはちゃんとライブから会場にいるので。

地球人

2010-04-23 22:29:18 | 言葉
僕がアメリカ先住民から人であることとは何かを学んでいく中で気が付いたこと。

『地球と共に生きる人である事と、日本人として生きるという事とは、
 全く別の生き方だということ』

どこまでいくのか。

2010-04-21 21:39:49 | 素晴らしき日々
昨日、NHKの「クローズアップ現代」という番組でバイオ燃料の特集をしていた。

トウモロコシからバイオ燃料とする場合、食料を燃料とするため生産が足りなくなり値段が高騰する。
当然、お金のない人は手に入らないという問題が同時に発生する。
そこに登場するのが新しく品種改良された従来の1.5倍の長さのサトウキビだ。

従来のサトウキビでは3回砂糖を取り出す作業をするが、品種改良されたものは1回で今までの量の砂糖を取り出すことができ、さらに取り出したあとのサトウキビからは従来の5倍のバイオ燃料を取り出すことができるそうだ。
取り出したバイオ燃料は石油と混ぜて使用する。

そして、さらに登場するのが光合成をして油を生み出す藻の研究。
その藻の作り出す油はそのまま燃料として使えるとのこと。
ボーイング社は藻が作った油を使って飛行実験をしたところ実験は大成功に終わったという。

石油を掘り出す時代から、石油に代わる燃料を作り出す時代へ。
技術はここまできているんだ。

石油戦争が近い将来、終わりを迎える事ができるのではないだろうかと期待する一方で、
人は科学技術をすすめていく事でしか地球と共存できないのか、
技術でしか地球との、自然との折り合いをつけることができないのだろうか。
やはり、地球の一部として生きていた世界へ帰ることはできないのかと思った。

中心へ

2010-04-21 21:19:18 | 素晴らしき日々
仕事帰りコンビに行き買い物をして車に乗ったら窓から2人の若い男が見えた。
その一人の手には、「東京」と書かれたダンボール。

「なんだ?」と思い話しかけると、二人は、茶畑に囲まれたコンビニで
ヒッチハイクをしていた。

「高速のサービスエリアに行きなよ!」
といっても場所がわからないようなので、サービスエリアまで来た道を戻って、車で送ってあげた。

二人とも年は僕の1つ下。
北海道の出身で静岡にはお茶摘みのバイトがあると思ってやってきたらしいが、
あいにく霜のせいで2週間以上遅れているため仕事が見つからず、
所持金が300円しかないので、東京の友人の家に逃げ込むそうだ。

サービスエリアに二人を送り届けて最後に「水戦争がくるぜ!」と言っておいた。

二人を見ていてなんだか、僕も久しぶりに旅に出たくなってきた。
そろそろ、うまく車を見つけて東京に向かっているといいのだが。
是非、自分の中心へ向かう旅を!

映画「ブルーゴールド」

2010-04-19 00:39:32 | 最南端・設置 協力店!
土曜から東京で、アースデイ東京といのちの森、友人の結婚パーティーに行ってきた。

今日は友人の家に泊めてもらいそのまま友人と朝から青山で東京の人たちに混じって
フットサルをしてきた。
なかなかレベルが高くて驚いたな。

最近、僕のまわりで話題になっている映画がある。
ブルーゴールドという「水」を題材とした映画だ。

ずいぶん前から噂は聞いていたので、この機会にと思い渋谷BUNKAMURA近くにある
UP LINKに観に行ってきた。

凄く内容が濃くて静岡で上映会をやりたいと思うほど、素晴らしい作品だった。
内容が濃すぎて2、3回観たいくらいだ。

先住民の視野で見る地球は女性であり一つの生き物だ。
その地球にとって水は、人間にたとえるなら血液であり、海は心臓と見ることができる。
水が健康を保っているのなら地球が健康であるといえるのではないか。
僕が代表をしているロマンず☆≡のテーマを「水」にした理由もそこにある。

映画では近い将来、石油戦争から水戦争へと水をめぐって戦争がおきると言う。
実際に中国、台湾が日本の水源地を買い占めようとしている現在。
水をめぐって戦争が起こることは、十分に考えられる。

水は生き物が生きる為には欠かせない。
世界で水質汚染による下痢で亡くなる子供が1日で4000人もいる。
生きていくのに欠かせない水に何ができるのか多くの人に映画を見て欲しい。

『水を汚せば、その水は必ず自分のところへかえってくる。』

グランドキャニオンの谷底で会ったハバスパイ族の言葉。

しっかし、UP LINKが最南端の設置店だとは知らなかったな。
UP LINK →http://www.uplink.co.jp/top.php

いのちの森

2010-04-15 21:35:41 | イベント
4月17、18日に明治神宮で
『いのちの森』というイベントが開催される。
http://www.inochinomori.net/program2010/hiroba_info/timetable

出演者超豪華!!
しかも無料!

東京に行くついでに、ブルーゴールドという今話題になっている映画を観に行こうと
思っていたけど、映画を観に行っている場合じゃないくらい豪華!

でも、やっぱり映画を観たいから会社を休んで月曜日に渋谷へ観にいこう!

非人とは。

2010-04-15 21:23:53 | 編集長の本棚
『中世のと遊女』

細野善彦著 
講談社学術文庫

いかに日本の歴史を掘り起こす事が難しい事なのか、改めて考えさせられた一冊。

何が書かれているのか、まだまだ理解できたとまではいえないが、
少しづつ自分の足元が見えてきた気がする。

なんとなくお地蔵さんの意味も見えてきた。

われわれには木が必要

2010-04-10 23:23:31 | 編集長の本棚
人には木が必要であり、環境に支えられて生きているという事がわかる実際の例が何かないかと考えていたら、ずいぶん前に読んだシブトイ本の事を思い出し、少し読み返したものを一部まとめてみる。

5世紀ごろ人類が最後にたどり着いたといわれる場所の一つにイースター島がある。
120平方キロの島へ最初に移住者したのは南アメリカ人で多くても20~30人。
最盛期には人口約7000人だったといわれる。

サツマイモと鶏という単純な食事の為に多くの時間ができあがった。
その多くの時間を費やし、人々が祭礼の為に作ったとされるのがモアイ像だ。

家畜を持たなかったために石像を運ぶのに丸太をコロにして人力で運ぶ方法がとられた。
が、300以上の未完成の石像を置き去りにして突然崩壊する。

花粉分析から移住がはじまったころは、豊かな植生の島だとわかっているが、18世紀には火山火口の底にある一部の茂みを除けば1本の木も見つからない。

木は燃料などに使われ、最大の消費は石像の運搬に使われたこと。
裸地の増加で土壌流出し作物の収穫が激減。
木以外では長距離の航海に絶えられるカヌーも作れずに島に閉じ込められ、資源を求め争いが始まり、蛋白源を求め喰人が始まる。

これが謎とされてきたイースター島の歴史で、資源を枯渇させるまで消費した結果だ。

島から逃げる手段さえ確保していればそんなことにはならなかっただろうに、と思うかも知れないが、環境破壊が地球規模で起きている中、われわれは地球から逃げ出す手段を持っているのだろうか。

参考にした本
『緑の世界史 上 クライブ・ポンティング著 朝日新聞社』

目的

2010-04-10 21:42:31 | 静岡
僕が住む島田市では最近、いたわりの湯という名の温泉が掘られたようだ。
そして、掘られた温泉の湯量と温度は温泉がオープンしてから下がる一方だという。

人が無理やり掘り起こす温泉に何の意味があるのか僕にはよくわからない。
そして、そこへ温泉に入るのが目的でやってくる人。

温泉に入るのが目的ではなく、温泉に入ったあと何をするのかに目的がある気がするのは
僕だけだろうか。

どうやら日本人は地球に穴を開けて、そこから出るものを金に変えることに頭がいっぱいで
温泉の扱い方を忘れちまったらしい。
ただ熱いお湯に浸かっているだけなら地球に穴を開ける必要などないのに。