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キングオブコント2014 2回戦
8/28(木) 12:00~ MC:佐久間一行
@原宿クエストホール
***
いよいよ、今年もこの季節が始まりました。キングオブコントの夏です。
東京で行われた、予選2回戦の2日目を見に行ってまいりました。
しかしまぁ…、ホールのせいなのかなんなのか、とにかく客席がひたすら重くて、その空気に飲まれた芸人さんも沢山いて、
これが賞レースの怖さなのか、と改めて実感させられる結果となりました。
見ているだけなのに、めっちゃ疲れてしまいました。
それでは、以下、私の主観的な感想をだらだらと書いていきます。
合格者には、コンビ名の前に★をつけました。
駄文ですが、よろしければお付き合いください。
<Aグループ>
・ビスケット カツオの別れ話
・ザ・ギンギンマル ホモと疑われる卓球部
・TOY 背が高くなりすぎた
・天然ピエロ ファミレスの新人バイト
ちょっとくせになるようなツッコミがとてもよかった。
・平成ノブシコブシ 自殺を止める男
かたい空気の中でも、強引に笑いをもぎ取っていく感じはさすが。
ただ、吉村さん最後の方で心折れて笑ってたのと、投げやりになってく感じは、あれはよくないよ。面白かったけど(笑)
あと、これ何年前のネタ?それでも面白かったけど(笑)
・ムニムニヤエバ 軍隊
後半からどんどん予想外の展開で盛り上がっていく感じがしてとてもよかった。
もしかしたら抜けるかも、と思った組でした。
・ペペ 兄貴とパシリ
岡部さんの新しいコンビ。初めて生で見ました。
紆余曲折あったみたいだけど、今も岡部さんらしさを全面に出したネタをやってて、なんだかその変わって無さに安心感がありました。
この日も、会場かなり沸いてたよ。客席の緊張感をほぐすような、とっても楽しいネタでした。
・スーパーニュウニュウ 新しい先生
確か、去年の2回戦でもちょっとぶっとんだネタやってて、印象に残っていたんですが、
その去年がちょっとSFチックだったのに対し、今年はリアルにありそうな?変態ネタって感じで(笑)
いやー、強烈なインパクトでした。
★ツィンテル ハリウッド版ドラえもん
彼らがこの早い出番だったのはちょっとかわいそうだった。
もしかしたら、もっと遅い出番だったら、客席もあったまってきて、もうちょっと笑いが起きてたんじゃないかなぁって。客席の硬さが抜けてなかった。
ただ、そんな中でこれだけウケたのはすごいと思います。この日、初めての拍手笑い。
もちろん簡単な言葉にしているとはいえ、全編英語のセリフでこんなに面白いなんて。
わかりやすくておもしろい、絶妙なラインを考え抜いているからなんだろうなぁ。
・Wエンジン アイドルのファン
導入で、芸能人のファンをバカにするようなネタだったら嫌だなぁと思っていたのですが、そういう感じは全然なくて、
むしろ切実なアイドルファンの心を表現しているところが、とってもリアルで、かつなんだかバカバカしくて面白かった。いいネタだと思います。
・バビロン レンタルビデオ店の恋愛
・シリフリ 入れ替わり
コント師の定番中の定番、入れ替わりネタ。
今まで色んな入れ替わりネタを見てきましたが、中でもこのシリフリのネタは結構クオリティが高かったんじゃないでしょうか。
2人の人物の対照的な演じ分けがとても上手で見事。
展開も一辺倒ではないし、オチもひとひねりあるし、私はかなり好きなネタでした。
通ってもよかったんじゃないかなぁ。
・3ガガヘッズ
コント…ではないとは思うけど(笑)、でも素敵。上質なエンターテイメントでした。
・じなんぼーいず 娘さんをください
・こりゃめでてーな 矢沢永吉のライブにて
もー最高におかしかった!!超笑った(笑)
こういう、意味わからなくて理不尽だけど楽しいネタ最強すぎる。
正直、わたしが前半で一番笑ったのここかもしれない(笑)
<Bグループ>
★ゾフィー 野球選手と少年
よく出来たネタだなー!
ちょっとひねった設定に負けないような、綿密な展開と、静かだけどパワーあふれる言葉選び。
知らないコンビだったんですが、並み居る強豪を押しのけて準決勝進出。おめでとうございます!
・おかずクラブ ストーカーから逃げるために部屋を探すエリカ
すっごい面白かったんだけど、夜10時から始まるライブとかで見たいタイプの人達(笑)
・ポップライン バイトの面接
★うるとらブギーズ なぞなぞ
緊迫感のある導入から始まり、でもそれを一気に崩して、最後まで怒涛の展開で本当に面白かった(笑)
単純な展開に見えるけど、様々な状況を自然に成立させるために、細かい設定に気を配ったところが感じられて、とても好感が持てました。
NSC10期なんですね。初めて知りました。不勉強ですみません。
・ノッポンズ ノッポンのお兄さんを探そう
東京タワー公式キャラクターの、ノッポン達のグループです。
2回戦って、出場者一覧の名前を見ただけではわからないコンビも多くて、ここもそういうコンビの一つだから全く気にしていなかったんですが、
ノッポンが登場してきたときにさすがにびっくりしました(笑)
そして、ああ、そういえば、ノッポンがKOCに参戦するっていうニュースを見た気がするなあと思い出しました。こちらの記事。
実際に見て、やっとつながったよ。
ノッポンかわいかった。
せっかくだから、この日のMCだった、さっくんと一緒に出てきてほしかったなぁ。一層癒されただろうなぁ(笑)
・アントニオ 伝説の剣
・ギャルズ 盗撮
★ねじ ヒーロー
なかなか爆発しない空気が続く中、それを打ち破ったのはこのコンビでした。
最初の笑いどころで客席のハートをがっちり掴み、そこからぐいぐい引き込んで自分達の世界を展開していく。
いやー、素晴らしかった。
これぞヒーローが誕生した瞬間だった。
ねじを通さなければ、前半グループに他に通す組はいないでしょ!と思うくらいの出来でした。
・パップコーン エロく聞こえる三国志
やりたいことはわかるんだけど、「……それで?」ってなってしまった感じでした。
あと、「ドウテイ」って言葉を言った後に、文字で「童貞」と客席に見せたところで、「そりゃそうでしょうよ」と思ってしまって。
だいたい、賞レースでこのネタがバンバン受けてるところが想像できていたんだろうか。
・インベージョン 睡眠薬?
・ヨコハマホームラン 園児とおじいちゃん
おじいちゃんの言葉選びが最高!とっても面白かった。
・ワルステルダム ATM
いいネタだなー!!
わけわかんないキャラに最初はちょっと引きつつも、だんだん愛着がわいてみてしまう感じ。展開も見事。
客席も沸いていたし、これは通ったかなと思ったけど、ダメかー。厳しいなぁ。
★や団 殺人現場
なんだこのコント(笑)
なんだこのコント、と思いつつも、面白くて結構笑ってしまった。
好き嫌い分かれそうだけど、私は結構好き。ハマったら抜け出せなくなりそうなタイプのネタ。
・ケチン・ダ・コチン 記憶喪失
最初の歌がインパクトありすぎて、だんだん失速してしまった感が。
★グランジ 視力検査
いやー、すごかった。このとんでもない勢いと熱量。ハンパじゃなかった。
全員が死力を尽くしてやりきっていた。
そもそもね、この、なかなか爆発しなくて、客席で見ているだけでも息がつまりそうな重い空気の中で、これだけ勇気を持って、怯むことなくやりきったことが本当にすごいと思います。
DVD1万枚を達成して、一度極限状態を経験したからこその底力を見せつけられたような気がしました。
しかし、ネタの最後の最後で、「はい、じゃあ、次は反対の目に行きまーす」と言うはずの遠山さんが、
「反対の耳行きまーす」と言ってしまう超凡ミス(笑)
それも含めてグランジっぽいのかしら(笑)
<休憩>
<Cグループ>
・○1○2 大御所女優の楽屋
休憩開け一発目のこのコンビも、本当びっくりした。女優の、林寛子さんと大場久美子さんのコンビ。
ネタ中に、後ろの方からフラッシュがパシャパシャ。その時の東スポの記事はこちら。
なんか、ノッポンズと言い、突飛な人達が多い日に見に来ちゃったなぁ(笑)
このお二人は、途中でモノマネみたいなことやったり、歌ったり、かぶりものかぶったり、水着になったり。
そういうことするのは、別にいいんですけど、
それよりも、このコントが一体なんなのかが全く分からないまま終わってしまった印象なのがちょっと。
二人が楽屋で言い争っている感じなのですが、そもそもこれがどういう名目の仕事の楽屋なのか、二人がライバルっぽいけどどういう関係なのか、どうしてバチバチしてるのか、そういうベースの設定が全く見えてこない。
別に、話題作りでも思い出作りでもいいんですけど、せめてそういう、最低限のコントの設定と、それをわからせるセリフくらいは、もうちょっとちゃんと作家の人についてもらって詰めておいた方がいいんじゃないでしょうかねぇ。余計なお世話ですけど。
・ガロン オレ、ゲイやねん
・ローズヒップファニーファニー
面白いけど、シアターDとかで見たい人達(笑)
・かたつむり コンビニ強盗
何度見てもいいネタだなぁ。
林さんの過剰な演技がいい味になってます。
★ジャルジャル 説教
はぁ…すごいや。ジャルジャルって本当にすごい。
おそらく、いいネタ温存してて、2回戦は100%で来てないなっていうのは感じられるんです。
なのに、それでも面白いし、堂々としてて貫禄すら感じる。ちょっと悔しいくらい。
・かるら 上京の見送り
・スキヤキボーイズ Queenの歌
最初の着想を、無理やり4分に引き伸ばした感じに見える、という、正直な感想。
・ジューシーズ 未来の地球が危ない!
いやぁ…もうね、なんという言葉から始めたらいいか……。
まあ、ごまかしても仕方ないので、正直な感想を書きます。
この、ジューシーズの前の組が、ちょっと微妙な空気になってしまっていて。
全然客席の空気をつかめていなくて、4分間ほぼ笑いなし、みたいな。
この後に出ていくジューシーズは、ホントきついだろうなと思っていた。
でも、最初の笑いどころでは、客席がどっと沸いたんです。ゼロに近かった客席のテンションが、パーンと反対方向に振り切れるというか。
そこまで、笑いたいのに笑い切れなかった客席の期待が、一気にはじけたような感じだった。
私はそのウケ具合が本当にかっこよくて、それだけで涙が出そうになりました。
ただ、ただね…。
その最初がピークになっちゃってて、その後の展開で最初の笑いを越えられたところがあるかというと…って感じちゃったかなぁ…。
「ゆるふわ」なのに「しつこい」、っていうジューシーズの魅力は、しつこさで笑いが増幅されていくところにこそあると思うんだけど、
この日はなかなかそうはならず、しつこさだけが印象に残ってしまったかもしれないなと…。
それでもまあ、特に前半はよくウケていたし、派手に舞台を動き回って視覚的な楽しさもあったし、
ボーダーラインかもしれないけど落ちることはないだろうって、思っていたんだけどもね。
ジューシーズが落ちるなんてありえないと思っていた。
ただ、実際に予選を見ていた者からすると、少し納得できてしまうところもあり、それがまた悔しくもある。
・火災報知機 出張
・我が家 三角関係
どホモネタ(笑) 気持ちいいくらい振りきれたホモネタ(笑)
また、坪倉さんの女々しい演技がリアルだから、妙な説得力があるんだよなー(笑)
っていうか、この時点でこの日4組目の下ネタ、この日3組目のホモネタっていう(笑)
ややウケな感じはしましたが、ボーダーラインだったら通るだろうと思っていました。
だから、結構バッサリ落とした審査にびっくり。そっかー、我が家、準決勝もダメか。
★しずる 用心棒
どこにも文句のつけようがない出来。
導入部分は、しずるお得意のハードボイルドなシリアスな展開でたっぷりと間を取り、
客を世界観に引き込んだところで、最初の笑いから一気に空気が変わる。
2人だからこそ表現できる世界、活きてくるセリフ。完璧でした。
★ラブレターズ 夏休みの宿題
あーかわいい!!(笑)
憎たらしいのにかわいい!!
溜口さんは、本当に本当に「舞台で映える」人だなぁと思いました。
・カナリア 結婚の挨拶
一日中コントを見てきて、このカナリアのネタが飛びぬけてシュールだったかもしれない(笑)
シュールという言葉を一番積極的に使いたくなる人達でした。なんてエキセントリックなネタ(笑)
・三日月マンハッタン 宝田ゲーム
面白い!面白い!
こういう、「新しいゲームを提示する」的なバカバカしいネタ大好き(笑)
・エネルギー ティッシュ配り
・2丁拳銃 デッドスペース
<Dグループ>
・ダブルブッキング 落としの川さん
ダブルブッキングのネタを数えるほどしか見たことない私ですが、なんだかいつも、川元さんのブラック&現実的にありそうな世界から、一気に空飛んだり戦いが始まったりするようなファンタジックな世界に飛んで行くのが、ちょっとついていけない感覚があり。
まあそんなこと思ってるのは私くらいなんだろうし、客席も沸いていたので当たり前に受かるだろうと思っていました。
そしたら結果にびっくり。
いやー、なんでよ?今の川元さんの勢いなら、決勝に行けるかもしれないし、それでなくてもせめて決勝の審査員席にいてほしいコメント力だろうに。
・ソラシド 剣道講座
面白いけど、淡々としすぎな気もする。それが持ち味なのはわかっていますが。
★ジグザグジギー イス取りゲーム
もうダメだ。超面白かった。息出来ないくらい笑った。
このネタ、オンバトでもライブでも見たことあるし、どうせなら今年どんなネタが出来ているのか知りたかった気もするし、でもそれでもひーひー笑っちゃった。
結局最後は、面白ければ正義なんだろうな。
★ロッチ 鬼専用心理テスト
まず、二人とも鬼だし、鬼が普通に本読んでるし、鬼専用心理テストなるものがあるし、その質問がおかしいし、そこから心理戦が始まるし、っていう、何重にも重なった構造なのに、意外とスッと聞けるのはなんでなんだろう。二人の語り口の技量なのだろうか。
・キサラギ 芸人のスカウト
強豪ぞろいのグループに入ってしまって、ちょっと印象が薄れてしまった感はありますが、私はこのコンビとっても好きでした。面白かった!
ただ、スカウトされる役の人の「芸人っぽいスキルを見せる」ということにあまりにも終始してしまったんじゃないだろうか。
せっかく、「芸人のスカウト」というおもしろい設定なんだから、ストーリーをもう少し強化してほしかった。
・ものいい
まさかの、本日3組目のヒーローネタ、2組目の伝説の剣。
★インポッシブル 無敵マン
この日、一番ウケたのはインポッシブルだと思います。
とにもかくにも、最初の笑いが素晴らしかった。
たっぷり間をとって、最初の笑いまでじっくり時間を使って、客席の期待を煽ってからの一言。
客席が本当にどっと沸いて、この瞬間に「あぁ、これが今日の瞬間最大風速だなぁ」と感じたくらいでした。
相当、イチかバチかみたいなネタだと思うんですが、見事当てましたね。かっこよかったです。
その後は、どんな展開になってもひたすらウケる。いやー、すごかった。
・虹の黄昏 ラーメン屋
こんなネタ受かるわけないと思いつつ、準決勝にこういう組がいてほしい気もする(笑)
・オテンキ カフェ
・弾丸ジャッキー 鬼軍曹
ちょっと怖すぎて笑えない…(笑)
もうちょいマイルドにしていただきたい。
・しゃもじ プロポーズの練習
よく出来たいいネタだったと思います。受かってもおかしくなかった。
★さらば青春の光 早食い
なんだろうなぁ…。
何から書こうかなぁ……。
全体的に見て、この日の出演者を大まかに分けた結果、上位だとは思うんです。
でも、はっきり言って、こんなもんじゃないはずなのに。
もっともっと、ウケるはずのネタなのに。
そういうところを、私は他のライブでいっぱい見てきたはずなのに。
大好きなコントなのに。
この日もウケてなかったわけじゃない。
けれど、感覚としては、去年の決勝のオカリナを見ているときと同じような気持ちだった。
どっと沸くはずのところで沸かない。いつも拍手笑いが来るところで拍手が来ない。
あれ?あれ?と思っているうちに、少しずつ取れるはずのところを取りこぼしてしまう感じ。
この日、一日中ひたすら重かった客席の空気に、まさかさらばまで飲み込まれるとは思っていなかった。
私、さっきざっと数えてみたんですが、どうやらこのネタを8回ほど生で見たことあるようで、
でもその中で、ウケてなかった時がないんですよね。
このネタを初めて見た時に、「すごい面白いけど、これは最初の森田さんの笑いどころでハマらなかったら、その後ずっとキツいネタだろうなー」って思った。
でも、それ以降そう思ったことはない。
だって、最初の笑いどころでハマらなかった場所が、今までなかったから。
その、ちょっとよぎったことが、まさかこの場面で出てしまうなんて。
もう私にはわからない。完全なる安全パイだと思っていた早食いのネタが、こういう感じになってしまうなんて。
何のネタにしたらいいかっていう判断において、ファンなんて、全く役に立たないんだなぁ。
……なんか、受かったのに、落ちたみたいなテンションで書き続けてすみません。
準決勝ではとにかく、二人がやりたいことやりきってくれればそれでいいと思います。
置きにいったネタで悔いを残すよりもね。
・野性爆弾
本題に行くまでが長すぎる(笑) いいけど(笑)
というわけで、この日の出演者全員終了。
この日の出演者59組のうち、合格者は13組。4~5組に1組が受かるような計算でしょうか。
世間的に名が知れている有名どころも、ウケなかったらバッサリ落とすというような、結構シビアな審査になった気がします。
キングオブコントの予選は、以前は、1回戦→2回戦→3回戦→準決勝…と行われていました。
しかし、2012年からは3回戦が廃止され、1回戦→2回戦→準決勝…となっています。
私の体感ですが、この3回戦廃止になってから、一層2回戦から準決勝への壁が厚くなったと感じています。
このコンビは大丈夫だろうと思うような人達でも、2回戦の結果いかんでは当たり前のように落とされる。
だから、以前のルールでは、2回戦・3回戦で同じネタをやって、準決勝で一番強いネタ、という感じにしていたコンビが多いような気がしたのですが、
最近では、2回戦と準決勝で同じネタをやるコンビが多くなっていると感じます。
その年にできた一番強いネタをもってくる。
そうしないと、2回戦で落ちた時、温存していたネタを出す機会はないから。
個人的には、できれば、2回戦と準決勝でネタ変えてるコンビの方が、「今年こういう2本を持ってるのか」というのがわかって好きなんですが、
当人達にとっては、そんなこと言ってられないよね。
……というように、KOCに挑む姿勢が変わってきてるように感じられるので、
当たり前ですけど、改めて、みんな認識した方がいいと思う。
今は、準決勝に上がるのが当たり前ではないんだってこと。
芸歴制限がないKOCでは、上は抜けないのに下は新しい期待のコンビがどんどん出て来ていて、毎年競争が激化していく一方だということ。
2回戦って、結構、鬼門だと思います。
だから、芸人さんにはみなさん、後悔しないようにここへ照準を合わせて来て欲しいし、
視聴者側のみなさんにも、「準決勝にも残れない芸人なんて(笑)」っていう考えはやめて欲しくて、ここに残ることは本当に大変なんだってわかってほしいなぁと感じています。
私、一体何様なんでしょうか。
さっきからすみません。
賞レースって、恐ろしいものだなって思います。
いくら他のライブでウケていても、実績を積み重ねてきても、
その日その時の4分間でハマるかどうかで、周りの評価が決まる。
今後一年の扱われ方が変わってくる。
だけどもちろん、リスクが大きければチャンスも大きいわけで、
どんなに今まで冷遇されていても、バトルライブで結果を残せなくても、名が知られてなくても、
その日その時の4分間でハマれば、おおげさじゃなく人生が変わる。
今年、最後にそれをつかむのは誰なのか、楽しみにしています。
そして、今回2回戦で落ちた皆さんも、
その日その時の空気をご自分のものに出来るように、また次の一年を頑張って頂きたいなと思います。
きっとそれは、日々のライブでネタを磨く積み重ねにしかないと思いますし、
私も陰ながら、客として色んなライブを見に行くことで、そういう人達の応援になれたらなと、勝手に思っています。
キングオブコント2014 2回戦
8/28(木) 12:00~ MC:佐久間一行
@原宿クエストホール
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いよいよ、今年もこの季節が始まりました。キングオブコントの夏です。
東京で行われた、予選2回戦の2日目を見に行ってまいりました。
しかしまぁ…、ホールのせいなのかなんなのか、とにかく客席がひたすら重くて、その空気に飲まれた芸人さんも沢山いて、
これが賞レースの怖さなのか、と改めて実感させられる結果となりました。
見ているだけなのに、めっちゃ疲れてしまいました。
それでは、以下、私の主観的な感想をだらだらと書いていきます。
合格者には、コンビ名の前に★をつけました。
駄文ですが、よろしければお付き合いください。
<Aグループ>
・ビスケット カツオの別れ話
・ザ・ギンギンマル ホモと疑われる卓球部
・TOY 背が高くなりすぎた
・天然ピエロ ファミレスの新人バイト
ちょっとくせになるようなツッコミがとてもよかった。
・平成ノブシコブシ 自殺を止める男
かたい空気の中でも、強引に笑いをもぎ取っていく感じはさすが。
ただ、吉村さん最後の方で心折れて笑ってたのと、投げやりになってく感じは、あれはよくないよ。面白かったけど(笑)
あと、これ何年前のネタ?それでも面白かったけど(笑)
・ムニムニヤエバ 軍隊
後半からどんどん予想外の展開で盛り上がっていく感じがしてとてもよかった。
もしかしたら抜けるかも、と思った組でした。
・ペペ 兄貴とパシリ
岡部さんの新しいコンビ。初めて生で見ました。
紆余曲折あったみたいだけど、今も岡部さんらしさを全面に出したネタをやってて、なんだかその変わって無さに安心感がありました。
この日も、会場かなり沸いてたよ。客席の緊張感をほぐすような、とっても楽しいネタでした。
・スーパーニュウニュウ 新しい先生
確か、去年の2回戦でもちょっとぶっとんだネタやってて、印象に残っていたんですが、
その去年がちょっとSFチックだったのに対し、今年はリアルにありそうな?変態ネタって感じで(笑)
いやー、強烈なインパクトでした。
★ツィンテル ハリウッド版ドラえもん
彼らがこの早い出番だったのはちょっとかわいそうだった。
もしかしたら、もっと遅い出番だったら、客席もあったまってきて、もうちょっと笑いが起きてたんじゃないかなぁって。客席の硬さが抜けてなかった。
ただ、そんな中でこれだけウケたのはすごいと思います。この日、初めての拍手笑い。
もちろん簡単な言葉にしているとはいえ、全編英語のセリフでこんなに面白いなんて。
わかりやすくておもしろい、絶妙なラインを考え抜いているからなんだろうなぁ。
・Wエンジン アイドルのファン
導入で、芸能人のファンをバカにするようなネタだったら嫌だなぁと思っていたのですが、そういう感じは全然なくて、
むしろ切実なアイドルファンの心を表現しているところが、とってもリアルで、かつなんだかバカバカしくて面白かった。いいネタだと思います。
・バビロン レンタルビデオ店の恋愛
・シリフリ 入れ替わり
コント師の定番中の定番、入れ替わりネタ。
今まで色んな入れ替わりネタを見てきましたが、中でもこのシリフリのネタは結構クオリティが高かったんじゃないでしょうか。
2人の人物の対照的な演じ分けがとても上手で見事。
展開も一辺倒ではないし、オチもひとひねりあるし、私はかなり好きなネタでした。
通ってもよかったんじゃないかなぁ。
・3ガガヘッズ
コント…ではないとは思うけど(笑)、でも素敵。上質なエンターテイメントでした。
・じなんぼーいず 娘さんをください
・こりゃめでてーな 矢沢永吉のライブにて
もー最高におかしかった!!超笑った(笑)
こういう、意味わからなくて理不尽だけど楽しいネタ最強すぎる。
正直、わたしが前半で一番笑ったのここかもしれない(笑)
<Bグループ>
★ゾフィー 野球選手と少年
よく出来たネタだなー!
ちょっとひねった設定に負けないような、綿密な展開と、静かだけどパワーあふれる言葉選び。
知らないコンビだったんですが、並み居る強豪を押しのけて準決勝進出。おめでとうございます!
・おかずクラブ ストーカーから逃げるために部屋を探すエリカ
すっごい面白かったんだけど、夜10時から始まるライブとかで見たいタイプの人達(笑)
・ポップライン バイトの面接
★うるとらブギーズ なぞなぞ
緊迫感のある導入から始まり、でもそれを一気に崩して、最後まで怒涛の展開で本当に面白かった(笑)
単純な展開に見えるけど、様々な状況を自然に成立させるために、細かい設定に気を配ったところが感じられて、とても好感が持てました。
NSC10期なんですね。初めて知りました。不勉強ですみません。
・ノッポンズ ノッポンのお兄さんを探そう
東京タワー公式キャラクターの、ノッポン達のグループです。
2回戦って、出場者一覧の名前を見ただけではわからないコンビも多くて、ここもそういうコンビの一つだから全く気にしていなかったんですが、
ノッポンが登場してきたときにさすがにびっくりしました(笑)
そして、ああ、そういえば、ノッポンがKOCに参戦するっていうニュースを見た気がするなあと思い出しました。こちらの記事。
実際に見て、やっとつながったよ。
ノッポンかわいかった。
せっかくだから、この日のMCだった、さっくんと一緒に出てきてほしかったなぁ。一層癒されただろうなぁ(笑)
・アントニオ 伝説の剣
・ギャルズ 盗撮
★ねじ ヒーロー
なかなか爆発しない空気が続く中、それを打ち破ったのはこのコンビでした。
最初の笑いどころで客席のハートをがっちり掴み、そこからぐいぐい引き込んで自分達の世界を展開していく。
いやー、素晴らしかった。
これぞヒーローが誕生した瞬間だった。
ねじを通さなければ、前半グループに他に通す組はいないでしょ!と思うくらいの出来でした。
・パップコーン エロく聞こえる三国志
やりたいことはわかるんだけど、「……それで?」ってなってしまった感じでした。
あと、「ドウテイ」って言葉を言った後に、文字で「童貞」と客席に見せたところで、「そりゃそうでしょうよ」と思ってしまって。
だいたい、賞レースでこのネタがバンバン受けてるところが想像できていたんだろうか。
・インベージョン 睡眠薬?
・ヨコハマホームラン 園児とおじいちゃん
おじいちゃんの言葉選びが最高!とっても面白かった。
・ワルステルダム ATM
いいネタだなー!!
わけわかんないキャラに最初はちょっと引きつつも、だんだん愛着がわいてみてしまう感じ。展開も見事。
客席も沸いていたし、これは通ったかなと思ったけど、ダメかー。厳しいなぁ。
★や団 殺人現場
なんだこのコント(笑)
なんだこのコント、と思いつつも、面白くて結構笑ってしまった。
好き嫌い分かれそうだけど、私は結構好き。ハマったら抜け出せなくなりそうなタイプのネタ。
・ケチン・ダ・コチン 記憶喪失
最初の歌がインパクトありすぎて、だんだん失速してしまった感が。
★グランジ 視力検査
いやー、すごかった。このとんでもない勢いと熱量。ハンパじゃなかった。
全員が死力を尽くしてやりきっていた。
そもそもね、この、なかなか爆発しなくて、客席で見ているだけでも息がつまりそうな重い空気の中で、これだけ勇気を持って、怯むことなくやりきったことが本当にすごいと思います。
DVD1万枚を達成して、一度極限状態を経験したからこその底力を見せつけられたような気がしました。
しかし、ネタの最後の最後で、「はい、じゃあ、次は反対の目に行きまーす」と言うはずの遠山さんが、
「反対の耳行きまーす」と言ってしまう超凡ミス(笑)
それも含めてグランジっぽいのかしら(笑)
<休憩>
<Cグループ>
・○1○2 大御所女優の楽屋
休憩開け一発目のこのコンビも、本当びっくりした。女優の、林寛子さんと大場久美子さんのコンビ。
ネタ中に、後ろの方からフラッシュがパシャパシャ。その時の東スポの記事はこちら。
なんか、ノッポンズと言い、突飛な人達が多い日に見に来ちゃったなぁ(笑)
このお二人は、途中でモノマネみたいなことやったり、歌ったり、かぶりものかぶったり、水着になったり。
そういうことするのは、別にいいんですけど、
それよりも、このコントが一体なんなのかが全く分からないまま終わってしまった印象なのがちょっと。
二人が楽屋で言い争っている感じなのですが、そもそもこれがどういう名目の仕事の楽屋なのか、二人がライバルっぽいけどどういう関係なのか、どうしてバチバチしてるのか、そういうベースの設定が全く見えてこない。
別に、話題作りでも思い出作りでもいいんですけど、せめてそういう、最低限のコントの設定と、それをわからせるセリフくらいは、もうちょっとちゃんと作家の人についてもらって詰めておいた方がいいんじゃないでしょうかねぇ。余計なお世話ですけど。
・ガロン オレ、ゲイやねん
・ローズヒップファニーファニー
面白いけど、シアターDとかで見たい人達(笑)
・かたつむり コンビニ強盗
何度見てもいいネタだなぁ。
林さんの過剰な演技がいい味になってます。
★ジャルジャル 説教
はぁ…すごいや。ジャルジャルって本当にすごい。
おそらく、いいネタ温存してて、2回戦は100%で来てないなっていうのは感じられるんです。
なのに、それでも面白いし、堂々としてて貫禄すら感じる。ちょっと悔しいくらい。
・かるら 上京の見送り
・スキヤキボーイズ Queenの歌
最初の着想を、無理やり4分に引き伸ばした感じに見える、という、正直な感想。
・ジューシーズ 未来の地球が危ない!
いやぁ…もうね、なんという言葉から始めたらいいか……。
まあ、ごまかしても仕方ないので、正直な感想を書きます。
この、ジューシーズの前の組が、ちょっと微妙な空気になってしまっていて。
全然客席の空気をつかめていなくて、4分間ほぼ笑いなし、みたいな。
この後に出ていくジューシーズは、ホントきついだろうなと思っていた。
でも、最初の笑いどころでは、客席がどっと沸いたんです。ゼロに近かった客席のテンションが、パーンと反対方向に振り切れるというか。
そこまで、笑いたいのに笑い切れなかった客席の期待が、一気にはじけたような感じだった。
私はそのウケ具合が本当にかっこよくて、それだけで涙が出そうになりました。
ただ、ただね…。
その最初がピークになっちゃってて、その後の展開で最初の笑いを越えられたところがあるかというと…って感じちゃったかなぁ…。
「ゆるふわ」なのに「しつこい」、っていうジューシーズの魅力は、しつこさで笑いが増幅されていくところにこそあると思うんだけど、
この日はなかなかそうはならず、しつこさだけが印象に残ってしまったかもしれないなと…。
それでもまあ、特に前半はよくウケていたし、派手に舞台を動き回って視覚的な楽しさもあったし、
ボーダーラインかもしれないけど落ちることはないだろうって、思っていたんだけどもね。
ジューシーズが落ちるなんてありえないと思っていた。
ただ、実際に予選を見ていた者からすると、少し納得できてしまうところもあり、それがまた悔しくもある。
・火災報知機 出張
・我が家 三角関係
どホモネタ(笑) 気持ちいいくらい振りきれたホモネタ(笑)
また、坪倉さんの女々しい演技がリアルだから、妙な説得力があるんだよなー(笑)
っていうか、この時点でこの日4組目の下ネタ、この日3組目のホモネタっていう(笑)
ややウケな感じはしましたが、ボーダーラインだったら通るだろうと思っていました。
だから、結構バッサリ落とした審査にびっくり。そっかー、我が家、準決勝もダメか。
★しずる 用心棒
どこにも文句のつけようがない出来。
導入部分は、しずるお得意のハードボイルドなシリアスな展開でたっぷりと間を取り、
客を世界観に引き込んだところで、最初の笑いから一気に空気が変わる。
2人だからこそ表現できる世界、活きてくるセリフ。完璧でした。
★ラブレターズ 夏休みの宿題
あーかわいい!!(笑)
憎たらしいのにかわいい!!
溜口さんは、本当に本当に「舞台で映える」人だなぁと思いました。
・カナリア 結婚の挨拶
一日中コントを見てきて、このカナリアのネタが飛びぬけてシュールだったかもしれない(笑)
シュールという言葉を一番積極的に使いたくなる人達でした。なんてエキセントリックなネタ(笑)
・三日月マンハッタン 宝田ゲーム
面白い!面白い!
こういう、「新しいゲームを提示する」的なバカバカしいネタ大好き(笑)
・エネルギー ティッシュ配り
・2丁拳銃 デッドスペース
<Dグループ>
・ダブルブッキング 落としの川さん
ダブルブッキングのネタを数えるほどしか見たことない私ですが、なんだかいつも、川元さんのブラック&現実的にありそうな世界から、一気に空飛んだり戦いが始まったりするようなファンタジックな世界に飛んで行くのが、ちょっとついていけない感覚があり。
まあそんなこと思ってるのは私くらいなんだろうし、客席も沸いていたので当たり前に受かるだろうと思っていました。
そしたら結果にびっくり。
いやー、なんでよ?今の川元さんの勢いなら、決勝に行けるかもしれないし、それでなくてもせめて決勝の審査員席にいてほしいコメント力だろうに。
・ソラシド 剣道講座
面白いけど、淡々としすぎな気もする。それが持ち味なのはわかっていますが。
★ジグザグジギー イス取りゲーム
もうダメだ。超面白かった。息出来ないくらい笑った。
このネタ、オンバトでもライブでも見たことあるし、どうせなら今年どんなネタが出来ているのか知りたかった気もするし、でもそれでもひーひー笑っちゃった。
結局最後は、面白ければ正義なんだろうな。
★ロッチ 鬼専用心理テスト
まず、二人とも鬼だし、鬼が普通に本読んでるし、鬼専用心理テストなるものがあるし、その質問がおかしいし、そこから心理戦が始まるし、っていう、何重にも重なった構造なのに、意外とスッと聞けるのはなんでなんだろう。二人の語り口の技量なのだろうか。
・キサラギ 芸人のスカウト
強豪ぞろいのグループに入ってしまって、ちょっと印象が薄れてしまった感はありますが、私はこのコンビとっても好きでした。面白かった!
ただ、スカウトされる役の人の「芸人っぽいスキルを見せる」ということにあまりにも終始してしまったんじゃないだろうか。
せっかく、「芸人のスカウト」というおもしろい設定なんだから、ストーリーをもう少し強化してほしかった。
・ものいい
まさかの、本日3組目のヒーローネタ、2組目の伝説の剣。
★インポッシブル 無敵マン
この日、一番ウケたのはインポッシブルだと思います。
とにもかくにも、最初の笑いが素晴らしかった。
たっぷり間をとって、最初の笑いまでじっくり時間を使って、客席の期待を煽ってからの一言。
客席が本当にどっと沸いて、この瞬間に「あぁ、これが今日の瞬間最大風速だなぁ」と感じたくらいでした。
相当、イチかバチかみたいなネタだと思うんですが、見事当てましたね。かっこよかったです。
その後は、どんな展開になってもひたすらウケる。いやー、すごかった。
・虹の黄昏 ラーメン屋
こんなネタ受かるわけないと思いつつ、準決勝にこういう組がいてほしい気もする(笑)
・オテンキ カフェ
・弾丸ジャッキー 鬼軍曹
ちょっと怖すぎて笑えない…(笑)
もうちょいマイルドにしていただきたい。
・しゃもじ プロポーズの練習
よく出来たいいネタだったと思います。受かってもおかしくなかった。
★さらば青春の光 早食い
なんだろうなぁ…。
何から書こうかなぁ……。
全体的に見て、この日の出演者を大まかに分けた結果、上位だとは思うんです。
でも、はっきり言って、こんなもんじゃないはずなのに。
もっともっと、ウケるはずのネタなのに。
そういうところを、私は他のライブでいっぱい見てきたはずなのに。
大好きなコントなのに。
この日もウケてなかったわけじゃない。
けれど、感覚としては、去年の決勝のオカリナを見ているときと同じような気持ちだった。
どっと沸くはずのところで沸かない。いつも拍手笑いが来るところで拍手が来ない。
あれ?あれ?と思っているうちに、少しずつ取れるはずのところを取りこぼしてしまう感じ。
この日、一日中ひたすら重かった客席の空気に、まさかさらばまで飲み込まれるとは思っていなかった。
私、さっきざっと数えてみたんですが、どうやらこのネタを8回ほど生で見たことあるようで、
でもその中で、ウケてなかった時がないんですよね。
このネタを初めて見た時に、「すごい面白いけど、これは最初の森田さんの笑いどころでハマらなかったら、その後ずっとキツいネタだろうなー」って思った。
でも、それ以降そう思ったことはない。
だって、最初の笑いどころでハマらなかった場所が、今までなかったから。
その、ちょっとよぎったことが、まさかこの場面で出てしまうなんて。
もう私にはわからない。完全なる安全パイだと思っていた早食いのネタが、こういう感じになってしまうなんて。
何のネタにしたらいいかっていう判断において、ファンなんて、全く役に立たないんだなぁ。
……なんか、受かったのに、落ちたみたいなテンションで書き続けてすみません。
準決勝ではとにかく、二人がやりたいことやりきってくれればそれでいいと思います。
置きにいったネタで悔いを残すよりもね。
・野性爆弾
本題に行くまでが長すぎる(笑) いいけど(笑)
というわけで、この日の出演者全員終了。
この日の出演者59組のうち、合格者は13組。4~5組に1組が受かるような計算でしょうか。
世間的に名が知れている有名どころも、ウケなかったらバッサリ落とすというような、結構シビアな審査になった気がします。
キングオブコントの予選は、以前は、1回戦→2回戦→3回戦→準決勝…と行われていました。
しかし、2012年からは3回戦が廃止され、1回戦→2回戦→準決勝…となっています。
私の体感ですが、この3回戦廃止になってから、一層2回戦から準決勝への壁が厚くなったと感じています。
このコンビは大丈夫だろうと思うような人達でも、2回戦の結果いかんでは当たり前のように落とされる。
だから、以前のルールでは、2回戦・3回戦で同じネタをやって、準決勝で一番強いネタ、という感じにしていたコンビが多いような気がしたのですが、
最近では、2回戦と準決勝で同じネタをやるコンビが多くなっていると感じます。
その年にできた一番強いネタをもってくる。
そうしないと、2回戦で落ちた時、温存していたネタを出す機会はないから。
個人的には、できれば、2回戦と準決勝でネタ変えてるコンビの方が、「今年こういう2本を持ってるのか」というのがわかって好きなんですが、
当人達にとっては、そんなこと言ってられないよね。
……というように、KOCに挑む姿勢が変わってきてるように感じられるので、
当たり前ですけど、改めて、みんな認識した方がいいと思う。
今は、準決勝に上がるのが当たり前ではないんだってこと。
芸歴制限がないKOCでは、上は抜けないのに下は新しい期待のコンビがどんどん出て来ていて、毎年競争が激化していく一方だということ。
2回戦って、結構、鬼門だと思います。
だから、芸人さんにはみなさん、後悔しないようにここへ照準を合わせて来て欲しいし、
視聴者側のみなさんにも、「準決勝にも残れない芸人なんて(笑)」っていう考えはやめて欲しくて、ここに残ることは本当に大変なんだってわかってほしいなぁと感じています。
私、一体何様なんでしょうか。
さっきからすみません。
賞レースって、恐ろしいものだなって思います。
いくら他のライブでウケていても、実績を積み重ねてきても、
その日その時の4分間でハマるかどうかで、周りの評価が決まる。
今後一年の扱われ方が変わってくる。
だけどもちろん、リスクが大きければチャンスも大きいわけで、
どんなに今まで冷遇されていても、バトルライブで結果を残せなくても、名が知られてなくても、
その日その時の4分間でハマれば、おおげさじゃなく人生が変わる。
今年、最後にそれをつかむのは誰なのか、楽しみにしています。
そして、今回2回戦で落ちた皆さんも、
その日その時の空気をご自分のものに出来るように、また次の一年を頑張って頂きたいなと思います。
きっとそれは、日々のライブでネタを磨く積み重ねにしかないと思いますし、
私も陰ながら、客として色んなライブを見に行くことで、そういう人達の応援になれたらなと、勝手に思っています。