久しぶりに、ちょっと強いお酒を飲みました。
そんなに酔ってるつもりはないんだけど、時々ふっとまぶたが重くなって、それをよいしょと持ち上げる。
今から、本当に個人的な、何も実のない話を書いていこうと思います。
なんか、今日みたいな寝たいけど寝付けないような夜とかに、だらだら読んで頂くのがいいかもしれません。
何も面白くないですが、何となく眠れない方、よろしければお付き合いください。
時は、今から約1年10ヶ月前に遡ります。
その頃私がどんなことを思っていたのかを、今さらながら書いてみようかな―と思います。
2012年、11月1日のライスのシチサンライブ。
いい意味でいつも通り、楽しい仲間とのわちゃわちゃコーナー。
それが終わった時、お客さん一人ひとりに、一枚のDVDが渡されました。
田所さんは、それが「過去のライスのシチサンライブがダビングされたDVDだ」と言って配った。
しかし、それは全部、ウソでした。ダミーでした。
客に仕掛けられたドッキリでした。
自宅に帰ってそのDVDを再生すると、関町さん一人だけが映っている映像。
関町さんはカメラ目線で、客に向けたビデオレターのよう。
そして、衝撃の事実を告げました。「僕、結婚しました」と。
DVDを見た最初の印象は、びっくりした。
まぁそりゃそうだ。シチサンのDVDって言われてたのに、結婚発表だったんだから。
でもその後に、おめでとうっていう感情が沸いてこなかった。
寂しくて、ショックで、
そしてそんな自分に動揺した。
今から考えたら、このDVDを見たその瞬間から、
熱狂的ライス好きとして過ごした私の平和な4年間は終わり、激動の時代へ突入して行ったのかなと思います。
私は中学生の時にオンバトを見てお笑い好きになり、今までこれ以上に入れこんで好きになったジャンルはありません。
だから、昔から、不思議だったんです。
例えばアイドルとか、若手俳優さんとかが、熱愛発覚したり、結婚発表したりした時に、
「ショック」「もうファン辞める」とか言っている人の気持ちが、昔からわからなかったんです。
バカにしてるわけじゃないんだけど、ただただ本当にわからなかった。
仮にその人がその女の人と付き合ってなかったとしても、あなたと付き合える可能性なんて少ないと思いますよ…?って。
その人の歌や演技やパフォーマンスが好きだから好きになったんじゃないの?って。
だから、熱愛発覚しただけで、ファン辞めるっていうのが繋がらなかった。
でもね、当事者になってみて初めて分かったんだけど、
こういう時にファンを辞める人には2パターンあるんじゃなかろうか。
一つは、本気で付き合いたいと思って、本気で好きだったから辞めてしまう人。
もう一つは、別にそうとは思っていなかったはずなのに、なぜかショックで、素直におめでとうが言えなくて、
そんな自分がショックで、受け入れられなくて、自己嫌悪で、ファンでいるのがつらくなって辞めてしまう人。
私は今まで、世の中には前者のパターンしかないと思っていたんだけど、自分は多分後者で、そしてそんな自分が受け入れられなかった。
DVDを見た後、なぜか胸のざわざわがおさまらなかった。
え?わたし、関町さんのこと、本気で好きだったの…?
そんな訳ないじゃん、関町さんだよ?あの関町さんだよ?
いや、バカにしてるわけじゃないけど(笑)、みんなに愛されてるあのマスコット的な関町さんだよ?
素直にお祝いするべきじゃん。
それに私はライスのコントが好きなだけで、関町さんをそういう意味で好きなわけでは……。
頭ではわかってる。なのに、全然寝れない。あれ、涙止まらない。なんで?なんで?
DVDを見てすぐ、夜11時半ごろにベッドに入ったはずなのに、こんな感じで全然寝れなくて、気付いたら朝5時になっていました。
秋も深まってきた頃だというのに、夜が明け始めていました。
ショックを受けている自分が許せなかった。
こんなんなら好きでいる意味がないと思った。
それまで、放送禁止用語言って無限大のスタッフに怒られた時でも、
シチサンで賛否両論企画やって物議を醸した時も、
KOCで結果が出なかった時も、もう無理だと思ったことはなかったのに、
このおめでたいことで気持ちが離れるなんて、
私の4年間は何だったんだろうと思った。
みんながお祝いムードの中、それに乗れない自分が信じられなかった。
今でも鮮明に覚えているんだけど、このシチサンの3日後に、ジューシーズとかアームとかが出る神保町本公演があって、
それをジューシーズファンのお友達と見に行く約束をずっと前からしていて。
その終演後に、神保町のサイゼリアで、
「みんな、『ライスはすごいことするね』『ライスファンはこんなサプライズ発表してもらって幸せ者だね』みたいなこと言うけど、当事者は全然幸せ者じゃないよ!!そういうこと言うのはみんな外野なんだ!こっちの気持ちを全然知らないで!!」
と、テーブルをガンガン叩きながら半泣きでグチったりしてました(苦笑)
あの時に付き合ってくれたお友達本当にありがとう(苦笑)
そんなこんなで、いつかはこの気持ちも晴れるだろうと思っていたのですが、それでも一ヶ月以上そんなことばかり思う日々で、
実はこのエントリも、自分の気持ちに相当嘘ついて、見栄張って書いて(笑)、
自己嫌悪でつぶれそうだった私は、これ以上自分も傷つきたくないし、こういう気持ちを持ったまま応援されてもライスも迷惑だろうと思って、
もうはっきり、ここで辞めよう、と思いました。
そういう精神的にズタボロだった時期に、ロケットライブという番組が始まり、
その初回放送で1000万円をひたすら運ぶというシンプルなロケをやっていた、とあるコンビがとんでもなく面白くて、
私の心を潤してくれて、ひたすらリピートして見ているうちにだんだんハマってしまったりするわけです。
そのコンビが、近年稀にみる問題児お騒がせコンビだということがわかるのは、もう少し後のわけですが、
それはまた、べつの、おはなし。(笑)
いや、また別のお話って書いたんだけど、これも関係してるというか。
2012年の突然の結婚発表から、
ショックを受けたこととか、
ショックを受けた自分への自己嫌悪とか、
自己嫌悪から逃れるためのさらば青春の光への推し変とか、
でもさらばがあんなことになって私が推し変しなければよかったのかとか、
ライスを裏切った罰なのかとか、
調子がよさそうなコンビに乗り換えて、でもそのコンビが調子が悪くなったら好きでいるのがつらいなんて、
そんな身勝手な話があるかとか。
2012年後期から2013年前半のことは、もう思い出したくない。
とにかく常に自己嫌悪がつきまとって、毎日何も楽しくなかった。
お笑いなんて好きにならなければよかったと、初めてはっきりそう思った。
今でも思う、これらの色々なことのタイミングが、何か少しでもズレていたら、
私はここまでこじらせなかったんじゃないか。
まぁ、結果的に、色々楽しかったこともあるから、後悔はないんだけど。
「ショックを受けていた自分がいた」ということを、冷静に受け止められるようになったのは、つい最近の話。
2年近く色んな感情を何周も何周もして、
ようやく、色んなことを、落ち着いて、客観的に見れるようになったのかなーと思います。
2013年に6本しかライスのライブに行かず、言わば「ライスファンをお休み」していた時期があったからこそ、
今はちょうどいい距離感で、これでよかったのかなという気もします。
すみません、長くなってすみません。
やっとここからが本題です。
なんでこんなことを、今さら書いたかというと、
こんな私でも、ごちゃごちゃした思いをすべて捨て去って、ライスのコントを見に行きたいと思ったほど、
今年のキングオブコントにかけるライスは、今シーズンのライスは、素晴らしかったということを書きたかったからなんだ。
2013年の10月から、ライスはブロードキャスト!!と一緒に、「ライスドキャスト」という毎月新ネタを2本ずつおろすライブを始めた。
終演時間が遅くて、私はなかなか見に行けなかったんだけど、
このライブを始めてから、明らかに強いネタが生まれる打率が上がったと感じた。
そして、何より、「客を自分達の世界に巻き込む強さ」を身につけたと感じた。
だから、ライスドは片手で数えられるほどしか見に行けなかったけど、他のライブで面白そうなものは出来るだけ足を運んだ。
ゲンキンでごめんなさい。
ミーハーでごめんなさい。
でも、今年のライスは、見ないともったいないと本当に思ったんだ。
ランキングライブや、NSC9期が集まるライブ、そして「月極コント批評」という東京吉本勢がKOCに向けてネタを調整するライブなど、
各所のライブで投票1位を取り続けた。
ライスを好きになってから、こんなに決勝に近いと思った年は今までなかったんだ。
そしていよいよKOC予選開幕。
運のいいことに、ライスの2回戦も準決勝も見に行くことが出来た。
8/29の2回戦。
決勝進出経験もある組、テレビ的に名の知れている組もたくさんいる中で、
そんな中で、ライスがその日イチのウケを取った瞬間に立ち会うことが出来た。
この日のライスは神がかっていた。
明転した瞬間に客席の心をつかみ、そのまま4分間ずっと失速することなくひたすらウケ続ける。
途中から、あれ、私、夢見てるのかなって思ったくらい。それくらいすごかった。
毎年緊張する準決勝進出者発表。
今年は、全然心配しなかった。
落とされる訳ないと思った。
初めての感覚だった。
そして、昨日の準決勝。
それは、初めて見に行ったライスドキャストで、ライスが爆笑をもぎ取ったネタだった。
一回しか見たことがないけれど、それでも私が大好きなネタだった。
とてもよくウケてて、もしかしたら決勝あるかもしれないってラインに乗ったと感じた。
「準決勝に来れて良かったね」ではなく、そのもう一歩上のラインに進んだライスだと感じた。
この一年の総決算を見る事が出来て本当に良かった。
今までは、準決勝に来ることが精いっぱいだったKOCで、
ずっと悔しい思いばかりさせられてきたKOCで、
ついに、ついに、ここまで来たね。
6年間越えられなかった壁を、ついに越えたね。
このネタは、関町さんが演じる子供がわんわん泣くんだけど、私はそれを聞きながら、ネタの終盤で涙があふれていた。
いくら泣きの演技につられたからって、コント見てる途中に泣く奴があろうか。自分で引いた(笑)
結果は残念だった。決勝の舞台は、あともう一歩遠かった。
悔しいけど、納得はする。
よくウケていたけど、客観的に見て、もうひと押し欲しい、それがないとちょっと難しいと思った。
悔しいけど、でも、期待させてくれるほどの出来だったことは、素直にとても嬉しい。
そして、犬の心が決勝進出したことで、また新たな望みが生まれたような気がする。
シソンヌ、チョコプラも合わせて、KOCで勝てないと言われ続けていた東京吉本勢が3組も行ったことは本当に嬉しい。
きっと来年もいい風が吹くと信じたい。
私はこのブログで、もう飽きるくらい言っています。
「本当に面白ければ何とかなる」みたいな言葉が大嫌いです。
こんなの、最終的に売れた人の言葉だ。
どんなに面白くても、どんなに努力していても、どうにもならない人達を沢山見てきた。
結果、今回、ライスだって、「面白くてもどうにもならなかったじゃないか」と言ってしまえば終わり。
だけど、だけどね。
面白くても、いきなり爆発的に売れたり、将来の活躍が保障されてるかって言われたらそうではないけどね、
本当に面白ければ、人の心って動くんだなって。
人の心が動いた瞬間に立ち会えるんだなって。
2回戦で味わった、あの夢の中にいるのかと錯覚させられるほどのウケ。
準決勝で味わった、震えるほどの感動。
ごちゃごちゃとこじらせていた私に、それを感じさせてくれてありがとう。
本気で決勝に行けるかもしれないって、夢を見させてくれてありがとう。
今シーズンのライスが、大好きでした。
そんなに酔ってるつもりはないんだけど、時々ふっとまぶたが重くなって、それをよいしょと持ち上げる。
今から、本当に個人的な、何も実のない話を書いていこうと思います。
なんか、今日みたいな寝たいけど寝付けないような夜とかに、だらだら読んで頂くのがいいかもしれません。
何も面白くないですが、何となく眠れない方、よろしければお付き合いください。
時は、今から約1年10ヶ月前に遡ります。
その頃私がどんなことを思っていたのかを、今さらながら書いてみようかな―と思います。
2012年、11月1日のライスのシチサンライブ。
いい意味でいつも通り、楽しい仲間とのわちゃわちゃコーナー。
それが終わった時、お客さん一人ひとりに、一枚のDVDが渡されました。
田所さんは、それが「過去のライスのシチサンライブがダビングされたDVDだ」と言って配った。
しかし、それは全部、ウソでした。ダミーでした。
客に仕掛けられたドッキリでした。
自宅に帰ってそのDVDを再生すると、関町さん一人だけが映っている映像。
関町さんはカメラ目線で、客に向けたビデオレターのよう。
そして、衝撃の事実を告げました。「僕、結婚しました」と。
DVDを見た最初の印象は、びっくりした。
まぁそりゃそうだ。シチサンのDVDって言われてたのに、結婚発表だったんだから。
でもその後に、おめでとうっていう感情が沸いてこなかった。
寂しくて、ショックで、
そしてそんな自分に動揺した。
今から考えたら、このDVDを見たその瞬間から、
熱狂的ライス好きとして過ごした私の平和な4年間は終わり、激動の時代へ突入して行ったのかなと思います。
私は中学生の時にオンバトを見てお笑い好きになり、今までこれ以上に入れこんで好きになったジャンルはありません。
だから、昔から、不思議だったんです。
例えばアイドルとか、若手俳優さんとかが、熱愛発覚したり、結婚発表したりした時に、
「ショック」「もうファン辞める」とか言っている人の気持ちが、昔からわからなかったんです。
バカにしてるわけじゃないんだけど、ただただ本当にわからなかった。
仮にその人がその女の人と付き合ってなかったとしても、あなたと付き合える可能性なんて少ないと思いますよ…?って。
その人の歌や演技やパフォーマンスが好きだから好きになったんじゃないの?って。
だから、熱愛発覚しただけで、ファン辞めるっていうのが繋がらなかった。
でもね、当事者になってみて初めて分かったんだけど、
こういう時にファンを辞める人には2パターンあるんじゃなかろうか。
一つは、本気で付き合いたいと思って、本気で好きだったから辞めてしまう人。
もう一つは、別にそうとは思っていなかったはずなのに、なぜかショックで、素直におめでとうが言えなくて、
そんな自分がショックで、受け入れられなくて、自己嫌悪で、ファンでいるのがつらくなって辞めてしまう人。
私は今まで、世の中には前者のパターンしかないと思っていたんだけど、自分は多分後者で、そしてそんな自分が受け入れられなかった。
DVDを見た後、なぜか胸のざわざわがおさまらなかった。
え?わたし、関町さんのこと、本気で好きだったの…?
そんな訳ないじゃん、関町さんだよ?あの関町さんだよ?
いや、バカにしてるわけじゃないけど(笑)、みんなに愛されてるあのマスコット的な関町さんだよ?
素直にお祝いするべきじゃん。
それに私はライスのコントが好きなだけで、関町さんをそういう意味で好きなわけでは……。
頭ではわかってる。なのに、全然寝れない。あれ、涙止まらない。なんで?なんで?
DVDを見てすぐ、夜11時半ごろにベッドに入ったはずなのに、こんな感じで全然寝れなくて、気付いたら朝5時になっていました。
秋も深まってきた頃だというのに、夜が明け始めていました。
ショックを受けている自分が許せなかった。
こんなんなら好きでいる意味がないと思った。
それまで、放送禁止用語言って無限大のスタッフに怒られた時でも、
シチサンで賛否両論企画やって物議を醸した時も、
KOCで結果が出なかった時も、もう無理だと思ったことはなかったのに、
このおめでたいことで気持ちが離れるなんて、
私の4年間は何だったんだろうと思った。
みんながお祝いムードの中、それに乗れない自分が信じられなかった。
今でも鮮明に覚えているんだけど、このシチサンの3日後に、ジューシーズとかアームとかが出る神保町本公演があって、
それをジューシーズファンのお友達と見に行く約束をずっと前からしていて。
その終演後に、神保町のサイゼリアで、
「みんな、『ライスはすごいことするね』『ライスファンはこんなサプライズ発表してもらって幸せ者だね』みたいなこと言うけど、当事者は全然幸せ者じゃないよ!!そういうこと言うのはみんな外野なんだ!こっちの気持ちを全然知らないで!!」
と、テーブルをガンガン叩きながら半泣きでグチったりしてました(苦笑)
あの時に付き合ってくれたお友達本当にありがとう(苦笑)
そんなこんなで、いつかはこの気持ちも晴れるだろうと思っていたのですが、それでも一ヶ月以上そんなことばかり思う日々で、
実はこのエントリも、自分の気持ちに相当嘘ついて、見栄張って書いて(笑)、
自己嫌悪でつぶれそうだった私は、これ以上自分も傷つきたくないし、こういう気持ちを持ったまま応援されてもライスも迷惑だろうと思って、
もうはっきり、ここで辞めよう、と思いました。
そういう精神的にズタボロだった時期に、ロケットライブという番組が始まり、
その初回放送で1000万円をひたすら運ぶというシンプルなロケをやっていた、とあるコンビがとんでもなく面白くて、
私の心を潤してくれて、ひたすらリピートして見ているうちにだんだんハマってしまったりするわけです。
そのコンビが、近年稀にみる問題児お騒がせコンビだということがわかるのは、もう少し後のわけですが、
それはまた、べつの、おはなし。(笑)
いや、また別のお話って書いたんだけど、これも関係してるというか。
2012年の突然の結婚発表から、
ショックを受けたこととか、
ショックを受けた自分への自己嫌悪とか、
自己嫌悪から逃れるためのさらば青春の光への推し変とか、
でもさらばがあんなことになって私が推し変しなければよかったのかとか、
ライスを裏切った罰なのかとか、
調子がよさそうなコンビに乗り換えて、でもそのコンビが調子が悪くなったら好きでいるのがつらいなんて、
そんな身勝手な話があるかとか。
2012年後期から2013年前半のことは、もう思い出したくない。
とにかく常に自己嫌悪がつきまとって、毎日何も楽しくなかった。
お笑いなんて好きにならなければよかったと、初めてはっきりそう思った。
今でも思う、これらの色々なことのタイミングが、何か少しでもズレていたら、
私はここまでこじらせなかったんじゃないか。
まぁ、結果的に、色々楽しかったこともあるから、後悔はないんだけど。
「ショックを受けていた自分がいた」ということを、冷静に受け止められるようになったのは、つい最近の話。
2年近く色んな感情を何周も何周もして、
ようやく、色んなことを、落ち着いて、客観的に見れるようになったのかなーと思います。
2013年に6本しかライスのライブに行かず、言わば「ライスファンをお休み」していた時期があったからこそ、
今はちょうどいい距離感で、これでよかったのかなという気もします。
すみません、長くなってすみません。
やっとここからが本題です。
なんでこんなことを、今さら書いたかというと、
こんな私でも、ごちゃごちゃした思いをすべて捨て去って、ライスのコントを見に行きたいと思ったほど、
今年のキングオブコントにかけるライスは、今シーズンのライスは、素晴らしかったということを書きたかったからなんだ。
2013年の10月から、ライスはブロードキャスト!!と一緒に、「ライスドキャスト」という毎月新ネタを2本ずつおろすライブを始めた。
終演時間が遅くて、私はなかなか見に行けなかったんだけど、
このライブを始めてから、明らかに強いネタが生まれる打率が上がったと感じた。
そして、何より、「客を自分達の世界に巻き込む強さ」を身につけたと感じた。
だから、ライスドは片手で数えられるほどしか見に行けなかったけど、他のライブで面白そうなものは出来るだけ足を運んだ。
ゲンキンでごめんなさい。
ミーハーでごめんなさい。
でも、今年のライスは、見ないともったいないと本当に思ったんだ。
ランキングライブや、NSC9期が集まるライブ、そして「月極コント批評」という東京吉本勢がKOCに向けてネタを調整するライブなど、
各所のライブで投票1位を取り続けた。
ライスを好きになってから、こんなに決勝に近いと思った年は今までなかったんだ。
そしていよいよKOC予選開幕。
運のいいことに、ライスの2回戦も準決勝も見に行くことが出来た。
8/29の2回戦。
決勝進出経験もある組、テレビ的に名の知れている組もたくさんいる中で、
そんな中で、ライスがその日イチのウケを取った瞬間に立ち会うことが出来た。
この日のライスは神がかっていた。
明転した瞬間に客席の心をつかみ、そのまま4分間ずっと失速することなくひたすらウケ続ける。
途中から、あれ、私、夢見てるのかなって思ったくらい。それくらいすごかった。
毎年緊張する準決勝進出者発表。
今年は、全然心配しなかった。
落とされる訳ないと思った。
初めての感覚だった。
そして、昨日の準決勝。
それは、初めて見に行ったライスドキャストで、ライスが爆笑をもぎ取ったネタだった。
一回しか見たことがないけれど、それでも私が大好きなネタだった。
とてもよくウケてて、もしかしたら決勝あるかもしれないってラインに乗ったと感じた。
「準決勝に来れて良かったね」ではなく、そのもう一歩上のラインに進んだライスだと感じた。
この一年の総決算を見る事が出来て本当に良かった。
今までは、準決勝に来ることが精いっぱいだったKOCで、
ずっと悔しい思いばかりさせられてきたKOCで、
ついに、ついに、ここまで来たね。
6年間越えられなかった壁を、ついに越えたね。
このネタは、関町さんが演じる子供がわんわん泣くんだけど、私はそれを聞きながら、ネタの終盤で涙があふれていた。
いくら泣きの演技につられたからって、コント見てる途中に泣く奴があろうか。自分で引いた(笑)
結果は残念だった。決勝の舞台は、あともう一歩遠かった。
悔しいけど、納得はする。
よくウケていたけど、客観的に見て、もうひと押し欲しい、それがないとちょっと難しいと思った。
悔しいけど、でも、期待させてくれるほどの出来だったことは、素直にとても嬉しい。
そして、犬の心が決勝進出したことで、また新たな望みが生まれたような気がする。
シソンヌ、チョコプラも合わせて、KOCで勝てないと言われ続けていた東京吉本勢が3組も行ったことは本当に嬉しい。
きっと来年もいい風が吹くと信じたい。
私はこのブログで、もう飽きるくらい言っています。
「本当に面白ければ何とかなる」みたいな言葉が大嫌いです。
こんなの、最終的に売れた人の言葉だ。
どんなに面白くても、どんなに努力していても、どうにもならない人達を沢山見てきた。
結果、今回、ライスだって、「面白くてもどうにもならなかったじゃないか」と言ってしまえば終わり。
だけど、だけどね。
面白くても、いきなり爆発的に売れたり、将来の活躍が保障されてるかって言われたらそうではないけどね、
本当に面白ければ、人の心って動くんだなって。
人の心が動いた瞬間に立ち会えるんだなって。
2回戦で味わった、あの夢の中にいるのかと錯覚させられるほどのウケ。
準決勝で味わった、震えるほどの感動。
ごちゃごちゃとこじらせていた私に、それを感じさせてくれてありがとう。
本気で決勝に行けるかもしれないって、夢を見させてくれてありがとう。
今シーズンのライスが、大好きでした。