甘酸っぱい日々

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夏のジューシーズ大作戦2014 まとめて感想

2014-09-28 02:12:30 | ライブ感想♪
この夏、ジューシーズが関東圏7劇場を回って行った企画ライブ、「夏のジューシーズ大作戦2014」。
これが発表された時、「ジューシーズがまた面白いことを考えてくれた!」と本当にわくわくして、この企画に観客として参加したい、全力で乗っかりたい!と思うようになりました。
結局、浅草・大宮・そして最後のルミネ単独と、3公演を見に行ってまいりました。
それぞれの公演が、夏の忘れられない思い出になるくらい、最高に面白かったです。
今回の記事では、その3公演の感想を簡潔に、まとめて書かせて頂こうと思っております。
ちゃんとしたレポではありませんが、よろしければお付き合いください。


***
「ジューシーズのわくわくのんびりツアーズ」
7/20(日) 19:30~ @浅草花月
出演:ジューシーズ、パンサー菅、ライス
***

夏のジューシーズ大作戦の幕開けはこちらのライブ。
みんなが旅行に行ってきたVTRを見て、そのプランが実際に芸人と一緒に行くツアーにも採用できるかどうか、
本物のJTBの社員さんを迎えて、ジャッジしてもらおうという企画でした。
このような、ジューシーズとライスの旅企画は、実はもう恒例企画。
1回目が、シチサンライブ時代にやっていた「木曜金曜どうでしょう」。
シチサンMCの木曜日を担当していたジューシーズ、金曜日を担当していたライスが、どうせなら一緒に企画をやろうということになり、
「水曜どうでしょう」のパロディみたいなことをやり、その映像を流すというライブをやったのが始まりです。
その系譜をつぐ2回目は、ジューシーズのDVDの特典映像に入っている「わくわくのんびりツアーズ」。
そして、今回が3回目ということになります。
今回のVTRも、全員が当たり前のようにしずる池田さんの家に集合し、池田さんの貯金箱を強奪するところから始まるのでした。
もちろん、そういうノリだし、池田さん本人も、客席も、恒例のくだりだと知っているのですが、
初めてこのくだりを見たJTBの社員さんは、ちょっと引いていたそうです(笑)

考えてみたら、一番初めの「木曜金曜どうでしょう」が行われたのって、2010年の6月だったんですよね。
4年前って。なんかちょっと、引く(笑)。
でも、4年経っても、旅企画恒例のくだりは何にも変わっていませんでした。
4年経っても、ジューシーズとライスは池田さんの家に無断侵入し、貯金箱を強奪し、
赤羽さんはなぜかその時点で池田さんと対決し、
池田さんは仕事で行けないと言いながら結局参加し、
児玉さんは車の中が一番面白いし、
松橋さんは池ちゃん池ちゃん連呼し、
関町さんはコスり、
田所さんはどSなフリをし、
池田さんは途中で帰るのでした。
初参加のパンサー菅さんは、行きの車の中から平気で酒を飲んでいました(笑)
今回の旅では、「キャニオニング」という、体一つで滝を滑っていくアトラクションをやったのですが、
その滝が結構な高さで、映像を見ているだけでもちょっと怖いくらい。
そこをいざ下るとなった時に、松橋さんは大声で「池ちゃん!!」と絶叫し、それに客席がどっと沸いて。
「木曜金曜どうでしょう」の時に、お化け屋敷に異常に怖がった松橋さんが、池田さんに抱きついて、
「池ちゃん!池ちゃん!!」と絶叫していた、「池ちゃんカウント」の系譜。
嬉しかった。
あぁ、みんな待ってたんだなぁって思った。
あの頃、AGEAGE全盛期の無限大に通っていたお客さんが、みんな帰って来たんだなぁって思った。
そして、みんながそれを待っていることを、きっとわかっている松橋さん、にくいなぁ。

帰りに、久しぶりにライブで会ったお友達と、感想を語り合いながら浅草を歩いて、ライトアップされた五重塔に見とれたりして。
「4年経っても、芸人も私達も何も変わってないねー」なんて言いながら笑い合っていたけど、
何も変わっていないということが、何より心地よかったりした。



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「ジューシーズの脱出ゲーム!」
8/24(日) 17:00~ @大宮ラクーンよしもと劇場
出演:ジューシーズ、LLR、ライス、かたつむり
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恒例の旅企画とはうってかわって、こちらは実験的なライブ。
最近はやりの「脱出ゲーム」を、みんなでやってみようというものでした。
冒頭の主旨説明で、まず脱出ゲームがどんなものか、松橋さんから解説。
「参加者が、その場所に閉じ込められたという設定で、謎を解いたら出れる体験型ゲームなんですよ」という感じの説明。
でも、今回は脱出はやらずに、謎解きのクイズだけやりましょうーということだそう。
しかし、これはフリで、その数分後、「みんながこの劇場に閉じ込められた」という設定開始!
魂を乗っ取られてしまった赤羽さんがMr.Qという謎の男となって、みんなを閉じ込め、
制限時間以内に問題を解けなければ町中にゾンビパウダーを撒き散らしてみんなをゾンビにしてやる、というストーリーが始まったのでした。

ここからが、もう最高に楽しかった。
Mr.Qがアナウンスで、「このすぐ近くまでゾンビが迫っているぞー」と言った瞬間に、実際に劇場入口のドアが外からガンガン叩かれて、
叩いてるのはスタッフさんだろうとわかっていても(笑)、一瞬本当に怖くてきゃーきゃー騒いでしまったり。
そしてこの後、豪華メンバーの豪華茶番開始(笑)
パニックになって、「謎解きなんかしないで逃げられる方法を探そう!」と息巻くメンバーに、
茶番番長の福田さん(笑)が、謎に挑戦しようぜと説得する。
そして、問題を解こうとなった後に、福田さんが指示を出す。
福田「じゃあ、ライスはここを見て!かたつむりはここを見て考えるんだ!そして、伊藤は俺のサポート!」
伊藤「やれやれ。それが一番大変だぜ(←肩をすくめる)」
素晴らしすぎる(笑)
クオリティの高すぎる茶番。ドラマ部ー!ドラマ部課外活動復活希望ー!!
本格的謎解き、徹底される設定、そして極上の茶番。
これが1回きりなのはもったいない!
新感覚で、ワクワク感が半端ないライブでした。



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「ジューシーズライブ『個人的ウサギ跳びTV』」
9/13(土) 19:30~ 
@ルミネtheよしもと
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7劇場を回って来た最後は、ルミネでの単独ライブ!
どのネタもとても面白かったのですが、ジューシーズの単独でいつも思うのは、
「面白い」よりも、「楽しい」という感想の方がしっくりくるなぁということです。
音楽や映像をフルに使ったり、全員ボケだったり、長尺ネタだったり、延々とサイレントのシーンが続くネタだったり。
前々回から続く、プロジェクションマッピングのOPVTRも板についてきて、
本当にジューシーズの単独は、お笑いライブと言うより、総合エンターテイメントショーっていう方が適切だなぁと思うのでした。
そして、最後のコントで満を持して登場する、竹内健人。
当たり前のように登場して、全力でツッコミして帰っていく竹内健人。
2時間やってきたコントライブの最後のツッコミが、まさかの4人目のジューシーズ、竹内健人(笑)
だいたい、3人いるのに、全員ボケやりたいってどういうことよ(笑)
そんなところも好きです。



このジューシーズ大作戦は、ルミネ以外は共通のOPVTRが使われていたそうです。
浅草の時、そのOP映像を見ただけで、胸がいっぱいになってちょっと泣きそうになったのは、ここだけの話。
ジューシーズは最高のエンターテイナーで、
ライブはまるでディズニーランドみたいで、
ライブが終わったらそこを出るときみたいにさみしくて。
ゆるふわグダグダジューシーズは、ちょっと改善して欲しい点もあるけど(笑)、
でも、いつだって、様々な仕掛けで彩るライブを見せてくれて、
「みんなと会えて嬉しいよ!一緒に楽しもうよ!」という思いが伝わってきて。
こんなに、ポップなエンタメの王道を行くコンビも珍しいと思う。
何かと、パンサーやジャンポケと比べられるけれども、
ジューシーズはジューシーズの道を行って欲しい。
ジューシーズには、ジューシーズにしか出来ないことがあると思うから。



よく、売れてる芸人さんが、この世代の若手に対してダメ出しする時に、
「劇場ならそれでウケるんだろうけど」とか、「若い女の子の前だったらいいけどさ」みたいなことを言っているのを聞くことがあります。
私はその度に、なんだかいたたまれない気持ちになります。
私がもう「若い女の子」の歳に入らないだろうということは置いといて(笑)、
彼らが劇場以外の場所で認められないのは、まるで客が悪いって言われてるような気持ちになってきて、苦しくて。
でもさ、冷静に考えてみたらさ。
そりゃもちろん、テレビにバンバン出てる売れっ子芸人さんは、本当にすごい人達だと思う。
けれど、そうやって、万人に広く愛されるのと、
劇場とかで、人数は少なくても深く愛されるのと、どちらがすごいかなんて比べることはできないはずだ。
自分達のことが好きな人の前で、自分達が好きなことやって、
それで芸人さん本人も、お客さんも楽しいなら、
それの……それの、何が悪いというのだろう。


ジューシーズのおかげで、忘れられない、最高に楽しい夏を過ごすことができました。
これからも、つらいことや悲しいことがあったら、ジューシーズに会いに行くよ。


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