昨年、人間力大賞の会頭特別賞をいただき、授賞式典で流すプロフィールVTRを
作成してくださったり、とてもお世話になったかたが山梨の甲府の青年会議所におられます。
3月11日の大地震が起きたとき、心配で連絡し、無事を確認してほっとしましたが、
今までのように身軽に行動できない私にでも何かできることはないか、
考えれば考えるほど 無力で辛くなっていました。
後日、そんな私の気持ちを察したかのように、お電話をくださいました
「中谷さんにお願いがあるんです。
甲府青年会議所で作成している JC NEWS という冊子に、
過去に起こった阪神淡路大震災の時、歴代の理事長の方々が
どのような活動をして復興してきたかを次回載せるのですが、
当時、現場に行った人たちは皆、あまりの悲惨さにショックを受けて
現地の様子にカメラを向けることができず、当時の神戸の地震の様子が写っている写真がないんです。
もしよろしかったら、中谷さんの撮った阪神淡路大震災の時の写真を載せさせていただけないでしょうか」
今の私にでも、できることがあるということを とてもありがたく感じて、
いつもコンサート等で使用している写真を急いで送らせていただきました。
そして昨日、出来あがった JC NEWS が私の手元にも届きました
神戸の時、まだボランティアの組織も今より整備されていなくてとても大変だったようですが、
全国のJC同士で連携することができたりもしたそうで、
本当にたくさんの方々がいろんな形で支援をしてくださっていた事が分かり、
あらためて知ったこともあって読んでいて感謝の気持ちでいっぱいになって涙が溢れました
今回の地震時も、保存食でもある「ほうとう」5000食をその日のうちに被災地へ手配したり、
日本を元気づけるために、甲府駅前で甲冑姿の武者に扮して、震災復興チャリティイベント「武田軍出陣」を行ったり
今でも様々な形で支援されていることもわかりました
私の送った写真からは、自宅近くで倒れた高速道路の写真が使用されていました。
私には音楽しかできることがないのだろうかと考えていたけれど、
こうして思わぬ形で少しでもお役に立てて心が救われた気がしました。
時として、落ち込んでいる人などには、そっとしておくだけではなくて、
時期を見てその人の負担にならないような お役目やきっかけを与えてあげることで
心を取り戻せたり、生きる活力になったりするんだなぁ
昨日テレビで見た被災地の方は、家族を津波で亡くして辛いけれど、
避難所のみんなと一緒に、みんなの為に料理を作ることで気が紛れて頑張れていると言っておられました。
もしも自分の身の回りで ひきこもっている人がいたら、その人の得意な事でお願いごとをしたり、
寂しそうなお年寄りの方がいたら過去の話や、いろんな生活の知恵を教えてもらったり、
ふとしたきっかけを与えてあげることで、少しでも誰かの役に立てたと思うだけで
人は喜びを感じて、自分でも光を見つけるきっかけになるような気がします
甲府の青年会議所のKさん、心のこもった素敵な冊子を、そして
大切なことに気づかせていただき本当にありがとうございました。
これからは自分でも視野を広げて お役に立てることを見つけていきたいと思います
今日は雨が降っています
この季節、体調や食中毒にはくれぐれも気を付けて元気にお過ごしくださいね