今日で東日本大震災から100日が経ちました。
今日は福島の南相馬から、お電話がありました。
以前からお世話になっている新潟の小千谷のかたが福島の南相馬に炊き出しに行かれていて
そこで出会ったというあるかたとお電話を変わってくださいました。
そのかたは、16年前、まだ小さな頃に私と同じ神戸市東灘区で阪神淡路大震災で
被災した現役の学生さんでした。
今も神戸に住んでいるらしく、子供たちの心のケアの為に南相馬に何度も足をはこんでいるらしいのですが
当時の記憶が今でも残っているらしく、自分自身の過去を乗り越えるためにも、
現地に足を運んで頑張っておられるとのことでした。
私が数年前、新潟の被災地へ演奏に行った時でさえ、ちょうど行く直前にも新潟に地震が来たりしていたので
実は夢で怖くなったこともあったり、かなりの勇気と思い切りが必要でしたが、
今日、話した彼女が今現在進行中の被災地へ行くことは相当な勇気が必要だったと思います。
きっと過去の経験から、子供たちの心の痛みを同じ目線で心に寄り添って癒してあげて
みんなの大きな力となっていると思います。
そして、逆に、過去に同じ被災経験がないかたでも、だからこそ、現地へ力強く足を踏み入れたり、
経験していない分、懸命に想像力を膨らませて色んな角度から力になれていたりもするのだと思います。
きっとひとりひとりにそれぞれのタイミングでお役目があるのだろうなぁと最近つくづく感じます。
今日もまだまだ瓦礫が散乱しているところも多く見られたそうです。(メールでいただいた今日のお写真)
心のケアのボランティアのかたは各避難所に一人いるかいないかの現状だそうです。
たとえひとときでも、優しい気持ちに触れ合えて、自分の心と向き合ってもらえた子供たちは、
きっといくつになっても人のあたたかさを忘れることなく、どんなときも光を見つけて頑張れるでしょうし、
いつの日か、今度は誰かに優しさや光を届けられる素敵な大人に成長すると思います。
今は妊婦でできないことも多く、現地に行けない私なので歯がゆい想いもありますが、
自分のできることを精一杯頑張っておられる皆さんに感謝の気持ちでいっぱいになります。
私にできないことをしてくださっている全ての方々へ、ほんとうにありがとうございます。
ひとりひとりにできることが違うからこそ、多くのパワーで復興に導いていけるんだなあ、とあらためて感じ、
今の私やこれからの私にできることはなんだろうと考えています。
100日も経っても、今でも辛い状況の中でおられる方が数えきれないほどいらっしゃいますが、
きっと世界中の多くの方々の優しさや愛を感じているからこそ、
どんな暗闇の中でも未来を信じて、光を感じて今を乗り越えていけるのだと思います。
私のできることは微力ですが、これからも自分のできることを日々見つけて、その時々に応じた色々な形で
少しでも皆さんのお役に立ちたいと思います。
優しい心の連鎖で 一人ひとりの心からの笑顔が輝きますよう 祈っています。