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国家権力・防衛局が選挙への不当な介入 

2012-02-02 | 選挙 ・ 選挙制度
防衛局が選挙への不当な介入



 こちとら、個人としてビラ撒いただけでも何人も裁判にかけられてますがぁ・・という日本共産党の質問タイム。↑↑


 日本共産党衆議院議員 赤嶺政賢(あかみね せいけん)

沖縄防衛局が選挙介入

  衆院予算委 赤嶺議員が暴露

職員・親族リスト作成 宜野湾市長選

 「新基地を押し付ける国家権力による選挙への不当な介入だ」―。日本共産党の赤嶺政賢議員は31日の衆院予算委員会で、米軍普天間基地「移設」問題が大争点になっている沖縄県宜野湾市長選挙(2月12日投票)に関し、防衛省沖縄防衛局が選挙介入していた疑惑を内部告発をもとに明らかにしました。  (関連記事)

職務中に局長「講話」

 赤嶺氏が暴露したのは、沖縄防衛局の総務部総務課人事係が局内各部の庶務担当者あてに送った2通の電子メール。メールには、同局が、選挙権のある職員や親族らのリストを作成し、対象者を集めて真部朗(まなべろう)局長が「講話」を行っていたことが明記されています。4日付文書は「宜野湾市在住の職員及び宜野湾市に選挙権を有する親族」の調査を依頼。18日付ではその対象者に局長「講話」(23日午後4時、24日午前10時)を「必ず聴講する」よう通知を求めています。指定された時刻は職務中です。

 赤嶺氏は、「沖縄防衛局が職権を使って有権者リストをつくらせ、局長の『講話』をきくように指示・命令していた」「国家機関の選挙に対する中立・公正の義務、選挙における地位利用の禁止に反することは明らかだ」と追及しました。

 赤嶺氏はまた、「政府が昨年の仕事納めにやったことが(新基地建設に向けた)環境影響評価書の提出強行だった。仕事始めにやったことが選挙への介入だ」と指摘。「アメリカの要求に応じて、県民が何を言おうがとにかく基地を押し付けることは許されない」と迫りました。

 野田佳彦首相は「とにかく事実確認させてください」と繰り返すだけ。田中直紀防衛相は「至急確認をする。そういう事実があってはいけない」と答弁。中井洽(ひろし)予算委員長は「局長『講話』等も含めてきちんと出すように」と求めました。

 宜野湾市長選挙は、普天間基地の無条件撤去と新基地建設反対を掲げるイハ洋一・元市長と自公支援候補の一騎打ち。新基地推進勢力は、イハ氏を当選させないことが、新基地反対の県民総意を切り崩せる契機になるとみています。

 同委員会後の理事会では、防衛省の鎌田昭良大臣官房長が説明。「講話」が行われたことは認めました。防衛省職員を沖縄に派遣し、事実関係について調査を開始したことを明らかにし、2月1日朝の理事会で報告すると述べました。

負けられぬ選挙

 宜野湾市在住の西里喜行さん(71)=琉球大学名誉教授


 まったくけしからん、到底許せない行為です。しかし、歴史的に見れば、機密費を使うなど権力をかさにきて国が選挙に介入することは、これまでも繰り返しやられてきたことです。

 宜野湾市民の一人として、防衛局のやり方を許せないのはもちろんですが、今回のことは市長選挙の持つ別の側面をあぶり出したといえます。国・防衛局にとって、今回の宜野湾市長選は負けられない選挙だということです。

 自公候補が勝てば、一点突破で、普天間基地の辺野古「移設」を進めることができると、彼らが考えていることの具体的な表れです。

 宜野湾市民の動向いかんで、仲井真知事の態度にも変化が出るかもしれません。それだけに、この選挙は負けられません。


宜野湾市長選 防衛局の介入

新基地先にありきの暴走


外交問題の集中審議が行われた31日の衆院予算委員会。米軍普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の市長選挙をめぐり、沖縄防衛局が選挙に介入していた疑惑が明らかになり、委員会に衝撃が走りました。野田内閣が沖縄県民の総意を踏みにじり、新基地建設に暴走するなか、引き起こした疑惑です。

赤嶺議員追及に首相オロオロ、議場騒然  衆院予算委

 「2月12日投票の市長選挙に関わって重大な内容の内部告発が寄せられた」―。日本共産党の赤嶺政賢議員がこう切り出し、沖縄防衛局が職員・親族に市長選の有権者がいるかどうかのリストをつくっていたこと、さらに真部朗局長が1月23、24両日の勤務時間内に対象者を集め「講話」をしていたことを明らかにしました。内部告発で寄せられた電子メールを読み上げると、委員会室はシーンと静まり返りました。

 赤嶺氏は「職権を使って職務命令によって有権者リストをつくったことは極めて重大だ。国家機関の選挙に対する中立公正義務、選挙における地位利用の禁止に反する」と批判しました。

 野田政権・与党は大慌て。「防衛相を出せ」との抗議の声のなか、中井洽(ひろし)委員長は「知っているんだから」と渡辺周防衛副大臣を指名。しかし、渡辺氏は「初めて知った」と答弁。議場内が騒然となるなか田中直紀防衛相が顔をこわばらせました。

 赤嶺 国家権力による選挙の自由への不当な介入ではないか。こんなことが許されるのか。

 田中 至急確認する。委員会出席前に事務次官からこういう質問があるのではないかという指摘があった。そういう事実はあってはいけない。

 国家公務員法102条は「職員は人事院規則で定める政治行為をしてはならない」と規定。「政治目的のために職名、職権またはその他の公私の影響力を利用すること」が政治行為にあたるとしています。

 野田佳彦首相は狼狽(ろうばい)しました。

 赤嶺 こんなことはあってはいけないとの認識はお持ちか。

 野田 まずは事実関係を確認させてください。

 赤嶺 事実関係を確認するのは当然だ。あってはならないとの認識かと聞いている。

 野田 とにかく確認させてください。

 赤嶺氏が「あってはならないという立場で確認すべきだ」と指摘すると他党からも拍手が起きました。赤嶺氏の後に質問に立った社民党議員は「ことの重大性にかんがみて(真相究明を)即刻やっていただきたい」と野田首相に求めるほどでした。

 赤嶺氏は質問後に急きょ記者会見。局長「講話」が行われた23日は、田中防衛相が沖縄を訪問し、午前中に普天間基地を一望できる嘉数(かかず)高台で視察、基地に接する普天間第二小学校の上空を飛ぶ米軍ヘリは「そんなに多くない」という暴言が飛び出した日だったと指摘。
「防衛相の隣で説明していたのが局長だ。知らないではすまされない。全容を明らかにすべきだ」と強調しました。

 政府は、普天間基地の県内「移設」に反対する県民総意を踏みにじり、アメリカに言われるままに、新基地押し付けに躍起となってきました。

 昨年末には、新基地建設に向けた環境影響評価書を宅配便で送りつけようとし、失敗すると午前4時に県庁守衛室に持ち込むという姑息(こそく)な手段で提出を強行。「これが政府のやることか」とごうごうたる批判の声があがりました。
そして今年になって、新基地押し付けのために宜野湾市長選に対する介入に乗り出してきたのです。どちらも、新基地建設を絶対とする野田内閣の姿勢から引き起こされた暴挙です。

 「アメリカの要求に応じて、県民が何を言おうが、とにかく基地を押し付ける。これが野田内閣のやっていることではないか」―。赤嶺氏はこう述べ、新基地建設の断念と普天間基地の閉鎖・撤去を求めました。

介入・干渉 これまでも…

 これまでも政府は、辺野古新基地を押し付けるため、国家権力を使って不当な介入を繰り返してきました。

 1997年に新基地建設の是非をめぐり名護市で住民投票がおこなわれたさい、住民の自由な意思表明を妨げる新基地賛成票獲得のための運動を展開しました。

 当時の久間章生防衛庁長官は沖縄県出身および同県駐留の自衛隊員約3000人に「隊員諸君へ」と題する文書を送付。新基地建設の必要性を強調し、「ぜひ国民からこの問題への理解・協力が得られるよう尽力願いたい」と賛成票獲得への取り組みを要請しました。

 那覇防衛施設局は、局長を先頭に幹部が連日、「基地賛成派」集会に出席。200人もの職員が勤務中に市内全戸を訪問し、振興策を満載したパンフレットを見せ、新基地の受け入れを求めました。

 こうした国家権力総動員の介入にもかかわらず、名護市民は住民投票で基地建設反対の意思を示しました。



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