維新「期待急落」 くら替え議員 無節操な顔ぶれ
日本維新の会(代表・橋下徹大阪市長)に対する世論調査の支持率が急激にダウンしています。民主、自民、みんなの党の国会議員を寄せ集めて「国政政党」となり、実像が鮮明になる中での急落ぶり。
くら替え議員の言動をみても、米国と財界いいなり、国民生活破壊の政治を推進する正体が、ますますはっきりします。
「『比例投票先』維新3位に転落/地盤近畿でも自民下回る」―。「産経」(9日付)は、同社とFNN(フジニュースネットワーク)が6、7両日実施した世論調査結果をこう報じました。
次の衆院選比例代表の投票先を尋ねたところ、前回(9月1、2日)全体で23・8%とトップだった維新は14・2%と10ポイント近い大幅ダウン。自民(32・1%)、民主(16・8%)に次ぐ3位です。
大阪を含む近畿ブロックでも、34・6%から24・5%へと下落し、自民を下回りました。
「読売」3日付も「維新 人気に陰り」と、世論調査(1、2日実施)をもとに報道。近畿ブロックで衆院比例代表の投票先に維新を選んだのは22%、前回9月の27%から5ポイント落ち込みました。
離党で公約ほご
「期待急落」の要因の一つは節操のない維新国会議員団の顔ぶれです。まずは三役―。
・国会議員団代表の松野頼久衆院議員(熊本1区)は、民主党では鳩山由紀夫元首相の側近。民主党内の議員連盟「TPP(環太平洋連携協定)を慎重に考える会」の幹事長でしたが、TPP参加を目玉に掲げる維新に入党しました。
合流直前の8月23日に出演したテレビ番組では、「(TPPなど)民主党議員の公約として約束したことは、(党から)出たら離れる」と、無節操な政策転換を正当化しました。
福祉に冷たい
・国会議員団幹事長は、自民党を離党した松浪健太衆院議員(近畿比例、大阪10区)。「生活保護を受給する見返りに奉仕作業などの義務付けをすべきだ」が持論。道州制の政策として「救急車を有料化せよ」と提言しています。
・国会議員団政調会長の桜内文城参院議員(比例)はみんなの党を離党。
「集団的自衛権に関する法整備」や「法人税率を20%に半減」などと米国と財界が大喜びする政策を主張。
「年間21兆円の公的年金・医療保険に関する社会保障関係費を最大で約10兆円程度圧縮すること」も唱えています。今年8月15日には靖国神社に参拝しました。
「解同」べったり
三役以外の議員も負けず劣らずのひどさです。
・谷畑孝衆院議員(自民、近畿比例、大阪14区)は社会党参院議員だった人物。大阪府の「解同」(解放同盟)の元幹部で、国産牛肉偽装事件を引き起こした「ハンナングループ」の関係企業から100万円のパーティー券を購入してもらったことも。
靖国・復古派も
・石関貴史衆院議員(民主、群馬2区)は、旧日本軍による慰安婦の強制連行はなかった、との立場で活動してきた人物です。
・水戸将史参院議員(民主、神奈川選挙区)は、「道徳教育は修身教育から」「教育勅語にある規範の提唱」を唱える復古的教育論者です。
米国と財界奉仕
・今井雅人衆院議員(民主、東海比例、岐阜4区)は、大金持ちに有利な証券優遇税制延長に尽力。消費税増税法案にも賛成しました。
・上野宏史参院議員(みんな、比例)は、無駄な公共事業の典型である群馬県の八ツ場ダム建設再開に奔走しました。
・小熊慎司参院議員(みんな、比例)は、「在日米軍のプレゼンスをしっかり確保しながら・・・適切な予算の執行をしていかなければならない」(10年9月9日外交防衛委員会)と、思いやり予算の継続を強調しました。
東京都の石原慎太郎知事ですら、「あの顔ぶれでは周りも失望するんじゃないか」と酷評する国会議員ですが、橋下代表は「価値観が同じ」といい、議員の言動も「維新八策」の基本方向と一致しています。この党にして、この議員ありです。
(しんぶん赤旗日曜版2012・10・14日号)
市政改革プランを具体化した2012年度補正予算案は、共産、自民、民主系が反対するなか、維新と公明の賛成多数で成立しました。公明党の、権力すり寄り体質は大阪においても変わりません。
橋下市長も「僕が生きるも死ぬも公明党の市会議員のみなさん次第」「国政選挙においては我々のできる事を精一杯させていただきたい」と公明党大阪府本部の新年賀詞会で挨拶。
既成政党批判はなんだったの?といった状況です。
日本維新の会(代表・橋下徹大阪市長)に対する世論調査の支持率が急激にダウンしています。民主、自民、みんなの党の国会議員を寄せ集めて「国政政党」となり、実像が鮮明になる中での急落ぶり。
くら替え議員の言動をみても、米国と財界いいなり、国民生活破壊の政治を推進する正体が、ますますはっきりします。
「『比例投票先』維新3位に転落/地盤近畿でも自民下回る」―。「産経」(9日付)は、同社とFNN(フジニュースネットワーク)が6、7両日実施した世論調査結果をこう報じました。
次の衆院選比例代表の投票先を尋ねたところ、前回(9月1、2日)全体で23・8%とトップだった維新は14・2%と10ポイント近い大幅ダウン。自民(32・1%)、民主(16・8%)に次ぐ3位です。
大阪を含む近畿ブロックでも、34・6%から24・5%へと下落し、自民を下回りました。
「読売」3日付も「維新 人気に陰り」と、世論調査(1、2日実施)をもとに報道。近畿ブロックで衆院比例代表の投票先に維新を選んだのは22%、前回9月の27%から5ポイント落ち込みました。
離党で公約ほご
「期待急落」の要因の一つは節操のない維新国会議員団の顔ぶれです。まずは三役―。
・国会議員団代表の松野頼久衆院議員(熊本1区)は、民主党では鳩山由紀夫元首相の側近。民主党内の議員連盟「TPP(環太平洋連携協定)を慎重に考える会」の幹事長でしたが、TPP参加を目玉に掲げる維新に入党しました。
合流直前の8月23日に出演したテレビ番組では、「(TPPなど)民主党議員の公約として約束したことは、(党から)出たら離れる」と、無節操な政策転換を正当化しました。
福祉に冷たい
・国会議員団幹事長は、自民党を離党した松浪健太衆院議員(近畿比例、大阪10区)。「生活保護を受給する見返りに奉仕作業などの義務付けをすべきだ」が持論。道州制の政策として「救急車を有料化せよ」と提言しています。
・国会議員団政調会長の桜内文城参院議員(比例)はみんなの党を離党。
「集団的自衛権に関する法整備」や「法人税率を20%に半減」などと米国と財界が大喜びする政策を主張。
「年間21兆円の公的年金・医療保険に関する社会保障関係費を最大で約10兆円程度圧縮すること」も唱えています。今年8月15日には靖国神社に参拝しました。
「解同」べったり
三役以外の議員も負けず劣らずのひどさです。
・谷畑孝衆院議員(自民、近畿比例、大阪14区)は社会党参院議員だった人物。大阪府の「解同」(解放同盟)の元幹部で、国産牛肉偽装事件を引き起こした「ハンナングループ」の関係企業から100万円のパーティー券を購入してもらったことも。
靖国・復古派も
・石関貴史衆院議員(民主、群馬2区)は、旧日本軍による慰安婦の強制連行はなかった、との立場で活動してきた人物です。
・水戸将史参院議員(民主、神奈川選挙区)は、「道徳教育は修身教育から」「教育勅語にある規範の提唱」を唱える復古的教育論者です。
米国と財界奉仕
・今井雅人衆院議員(民主、東海比例、岐阜4区)は、大金持ちに有利な証券優遇税制延長に尽力。消費税増税法案にも賛成しました。
・上野宏史参院議員(みんな、比例)は、無駄な公共事業の典型である群馬県の八ツ場ダム建設再開に奔走しました。
・小熊慎司参院議員(みんな、比例)は、「在日米軍のプレゼンスをしっかり確保しながら・・・適切な予算の執行をしていかなければならない」(10年9月9日外交防衛委員会)と、思いやり予算の継続を強調しました。
東京都の石原慎太郎知事ですら、「あの顔ぶれでは周りも失望するんじゃないか」と酷評する国会議員ですが、橋下代表は「価値観が同じ」といい、議員の言動も「維新八策」の基本方向と一致しています。この党にして、この議員ありです。
(しんぶん赤旗日曜版2012・10・14日号)
市政改革プランを具体化した2012年度補正予算案は、共産、自民、民主系が反対するなか、維新と公明の賛成多数で成立しました。公明党の、権力すり寄り体質は大阪においても変わりません。
橋下市長も「僕が生きるも死ぬも公明党の市会議員のみなさん次第」「国政選挙においては我々のできる事を精一杯させていただきたい」と公明党大阪府本部の新年賀詞会で挨拶。
既成政党批判はなんだったの?といった状況です。