ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

高齢化社会ペット問題解消法

2020-03-14 22:45:00 | 60 歳からのペット暮らし


高齢者へ子猫が譲渡できないワケ

この投稿に反響がありました。
実は2年前の記事。
ちょうど猫ブームから保護猫のことも周知されるようになった頃です。

ボランティア間で、高齢者の譲渡について問題視されていました。
これも無知が招くトラブルだろうと思います。

時間の余裕や人生経験が豊富ではなく、命を引き受けるには「覚悟」と「責任」が必要ということを知って頂きたかったのです。

🔴地産地消
下記に「高齢者が不幸な動物を救う!?」と題し、地域猫の預かりを自治体主導で、シルバー世代にボランティア活動として参加して貰うことを提言しています。

やはり2018年を迎えたばかり、活動がゴール間近で、地域猫の高齢化で頭を悩ましていました。

それから、外猫の蛇口は閉まったため、新たに飼育放棄や多頭飼育崩壊がクローズアップされています。

これも地域猫活動の延長線上として、地域の問題として捉え、住民の協力で解決していくのが理想です。

🔴助け合いの輪
今後ますます高齢化社会は進みます。

飼い主が病気や入院、あるいはお亡くなりになり、飼育困難になったペットに対して町内会で情報共有し、自治体に届けます。
相談窓口があれば良いですよね。

遺棄や放棄されたペットを「預かれます」「引き受けます」という人たちも役所に登録をしていて、マッチングが行われたら…。

高齢者や単身家庭でも、安心してペットと暮らせます。

動物の問題は人の問題。
ペットや地域猫も地域の一員として扱い、皆んなで助け合うシステムが出来ればと願っています🌱


2018/1/30の記事

画像は、若洲のチャコちゃん。
見たところ推定年齢10歳以上、疾患があるかもしれない、里親様募集は難しい...。
でも、この子にスリスリ寄って来られては、寒空に放ってはおけません。

ウチはマリリンが慢性膵炎発症で、保護が無理な状況でした。

それでは、どうするか?
他の地区のボランティアや餌やりさんにメール送信。
「一時預かりをして下さる方を探しています!」

地域猫ボランティアをしていると何が困るって、年老いて体調を崩している子に出会った時です。

過酷な外暮らしを頑張って生きてきた猫さん。
最期ぐらいは、暖かな室内でユックリとご飯を食べ、穏やかに過ごして欲しい😿



この「長期預かりボランティア」を一人暮らしで60歳以上の方へ、お力を貸して頂ける取り組みがあれば良いと思います。

月に1~2回ほどの定期連絡をさせて頂き、万が一の場合にはサポートする体勢。

高齢者動物預かりボランティアの窓口を設け、各自治体で支援して頂けたら、不遇な動物たちは救われます。

協働(行政とボランティアと地域住民)でシステムを構築し、高齢者へ呼びかけるのは、どうでしょう。
シルバー世代の困ったペット事情

ペットと暮らしているシルバー世代が、入院などで一時的に預かり先を探す際も、相互に助け合うことが出来たら安心ですよね。



孤立しがちな独居高齢者は、ボランティア活動に参加することによって、仲間が出来て社会貢献となり、動物にも触れ合えます。

「地域猫預かり家庭」は、動物病院で年1回無料で健康診断を受けられたり、企業からシニア用フードやグッズのモニターになって貰うとか…命を繋ぐ輪が広がります🤗

高齢者へ子猫が譲渡できないワケ

2020-03-13 22:20:00 | 60 歳からのペット暮らし


春本番🌸譲渡会はこれから「子猫祭り」です。

昨今は、子猫をご所望のお年寄りが増えています。
しかし、子猫の譲渡条件は50~55歳まで。
高齢者のみのご世帯に子猫は、お譲りできません。

高齢化社会のペット問題解消法



対策がない
大きな理由には「セーフティネット」が確立されていないことがあります。

少子高齢化&核家族化が進み、単身家庭が増えるにつれ、飼育放棄されるペットが社会問題になっています。
しかし、どうしても動物事案は後回し。

もしもの場合に備えて飼育サポートが充実していないのが現状です。
愛護団体に受け皿がなく、行政のバックアップもありません。


あとは「所有権」がハードルに。
寝たきりや認知症でネグレクトされているペットを救出できないトラブルが多発しているのです。



猫の長寿化
外飼いOKの頃は「猫の寿命は10年」でした。
完全室内飼いになり、フードの品質向上や医療の発達などで今や20歳を越える猫も珍しくない時代。

でも、これは環境が激変したことに由来していて、猫自体が進化したのではないと思うのです。

やはり身体は小さく脆弱なまま、10歳(人間換算で65歳)頃からは、歯なり内蔵なり、どこかしらにガタがきます。

その時、高齢の飼い主さんにペットの介護が可能なのか...私はまず、これが頭に浮かびます。

体重5 kg 前後を抱えて、頻繁に通院はこなせるのか。
複雑な投薬などをマスターできるか。
老老介護になるかもしれないということ。



家族はアナタだけ
猫は10歳を過ぎた頃より、身体的に衰えるためケアが必要なります。
でも関係性はココからが楽しい💓
「猫の恩返しキャンペーン」始まります。

10年一緒に過ごせば、飼い主のことを一番理解しているのは猫です。
おそらく、連れあいより子どもよりも。

話しかけていることは、ほとんど把握していると思って下さい。
私たちの機嫌や体調も筒抜けです。

それだけ猫は、長年共に暮した人のことを大切に思っています😻
「全て」なのです。

それが、ある日突然に失われる可能性が高いということを、立ち止まって考えて頂けたらと切に願います。

息子が娘が面倒を見てくれるはず...。
老猫ホームへ預けることを想定している...。
いいえ、猫は、ずっと最期までお父さんやお母さんと過ごしたいのです。



素朴な疑問、なぜ子猫なのでしょう。
おチビさんは体力が要りますよ。

エネルギーの塊みたいな感じで、なおかつ何をやらかすか解りません。
ましてや、子猫時代は生後半年ぐらいで僅かな時間です。

純血種にこだわるのは、まだ理解が及びます。
ですが、責任や覚悟を棚上げした「子猫信仰」は動物愛護から外れるのではないでしょうか😿

【 ねこてん 公式HP 】

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奇跡の100歳 チャーちゃん

2019-06-06 23:05:03 | 60 歳からのペット暮らし


その子は、青山通りから脇道へ入り、緩やか坂を下った一角に いつもいる。

「こんにちは」挨拶をすれば、
「にゃーん」と返してくれる。
これが茶白のチャーちゃん。

愛想は良いけれども、スキンシップはお断り。
近づけば、スルリスルリと距離を取られる。
あきらめ立ち上がり、振り返ると「フフン」とした顔をして定位置に戻っている。



迷子?置き去り?ではないかと保護依頼を受けました。
確認をするとアチラコチラ脱毛しています。
取り敢えず、病院へとなり、捕まえようとしていたら。
相談して下さった方から「飼い主さんが見つかりました!」と連絡を頂きました。

「ん、どーゆーこと?」
近隣ビルの階段を登っていくのを見かけ追跡したら、ドア前にダンボールハウスがあったそう。

「これは飼われているの?」
飼い主さんに、お話を伺ってみることにしました。
そうしたら、気さくに迎え入れて下さったのは高齢のご夫婦。
旦那さんは、なんと91歳とのこと。



チャーちゃんは18歳、人間でいうと100歳。
一軒家から、今の3階ビルに建て替え工事中に屋上で生まれた子。
何匹がいたうち、チャーちゃんだけが残ったのです。

お父さんが大好きで、出かけると必ずついて歩き お見送りするとか。
そして、自分たちでは難しいのでと、健康診断とノミ取りを頼まれます。
チャーちゃんへの愛情を感じました。

夜には必ずダンボールハウスへ戻るらしく、横に設置した捕獲器へスムーズイン。

病院の待合室で「病気が見つかったら どうしょう」と悩んでおりました。
が、が!先生も声が上ずる程、ウィルス検査もオール陰性、全く問題なし、健康体。
ブロードラインして貰って帰宅しました。

飼い主のご夫婦に検査結果を伝えると「一緒に長生きしようね」と満面の笑み。
用意して出来なかったという首輪を装着し放すと、チャーちゃんは大好きなあの場所へスッ飛んでいきました。



チャーちゃんは、あと数年の寿命でしょう。
彼女が生まれ育ち親しんだ環境を変えられることは望まないでしょう。

放し飼いだから、適正飼養でないからと「大切な家族です」と仰る老夫婦から、チャーちゃんを取り上げることは出来ません。



〇 ダンボールハウスは近日中にリニューアル予定。
夏はアルミ製ベッド、冬は保温ベッドを置こうかなと思っています。

〇 チャーちゃん、歯が半分なく口内炎がありました。
柔らかいウェットタイプ高齢用1ケースと、現在飼い主さんが与えているドライフードを交換しました。

〇 ステンレスのボウルを持参。
フードは1日2回1パウチづつ。
水は1日1回換えて下さいとメモにして渡しました。

〇 ブロードラインは、夏の間あと2回継続します。
食欲がなく、何日もフードを残すようならば、即連絡をして頂くようにしてあります。



チャーちゃんが好きなもの

お気に入りの いつも場所
そこで感じる景色、風が運ぶ匂い
通る人に優しく声をかけて貰うこと
私だけのオウチ 静かな寝床

そして ずっと一緒のお父さん お母さん

【 ねこてん 公式HP 】

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シルバー世代の困ったペット事情

2018-01-29 21:15:53 | 60 歳からのペット暮らし
★センター引き出しのモモちゃん
腎不全+慢性鼻炎でボロボロだった (TT)

高齢化社会といわれて久しいですよね。
犬や猫を巡っても、シニアの問題は深くあります。
現在コレという対策がなく、ボランティアの皆さんは頭を抱えています ฅ(๑•́́ ﻌ •̀๑)

〇愛護センターへ持ち込み理由の約8割近くが「飼育者が高齢・病気・入院・死亡」である。
⬇️󾫹️
〇 東京都で収容した犬猫を新たな飼い主に譲渡する際の上限を60歳と設定している。
他の自治体も高齢者への譲渡を制限している所がほとんど。
⬇️󾫹️
〇愛護団体の譲渡会でも年齢制限を設けられている。
⬇️️
〇どうしても欲しい高齢者は、ペットショップで購入。
今やショップの上顧客はシルバー世代。

★東京都発行 パンフレット
「ペットと暮らすシニア世代の方へ」

初心者&単身者OKの「ねこてん」でも、子猫を除いて60歳まで。
これは「終生飼養」が絶対条件だから。

ウチは、主に遺棄猫をレスキューしているので、何がなんでも再び飼い主が変わるのだけは避けたいのです。
私は、犬や猫にも「将来の夢」があって、それは「ずっと家族と一緒にいる」 ことなのだと思っています。
その希望を叶えたくて、ご縁を探しているのかも。

とはいっても、過去に高齢者の方から、お申し込み頂いたことはありません。
でもボランティア間では、よーく話に上がります。

★回復したモモちゃんはプリティおばあちゃん
お膝抱っこ&ブラッシングだーい好き (*´ェ`*)

『70歳以上・独居・飼育経験なし』が顕著なケース。
おそらく社会から距離を感じ、友人も少なくなって、子供は働き盛り...孤独なのだと思います。

しかし動物は──
●寂しさを紛らわす道具ではなく、命があり生きています。
●ぬいぐるみではなく、お世話に体力を必要とします。
●終生飼養をできない場合は、殺処分となる可能性があります。

高齢者の方へプレゼントされる、また子供が拾ってきた子猫をお祖母さんへ押し付けるなども耳にします ╭( -ㅂ-)╮ハァ…

★2016/6 シェルターにて永眠☆
ボラ皆さんに可愛がられ良き猫生だったかな?

高齢者が不幸な動物を救う!?

コチラとしては、ただお断りすれば済む事ではなく、現状をご理解頂き、犬猫と暮らすのを諦めて貰うよう働きかけなければなりません (*_ _)人

ようやく、ここ10年で「番犬 or ネズミ捕り」から脱して「ペットは家族」に転換しつつあります。
どうぞ、ペットショップで衝動買いではなく、まずは最寄りの愛護団体&保健所へご相談下さい (ㅅ´ ˘ `)オネガイ♡

【 ねこてん 公式HP 】

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