飼い主は家賃を滞納し夜逃げ。
置き去りされたミオちゃん。
これからコロナ禍により、こういったレスキューは増えるかもしれません。
命を繋ぐことができたのは、立ち入りした方々が、動物を飼っていたから。
捕獲&保護依頼のご相談を承りました。
親族など身内でもペットが残されていたら、外に追い出したり、業者に処分させたり、センターに持ち込んだり…💧
管理責任者さんに捕獲作業に立ち会って頂いたのですが、愚痴一つ言わずに、ただただ猫さんを心配していらっしゃいました。
猫さんは、自分が捨てられたと分かります。
それは、ミオちゃんの表情から察せられますよね😿
空腹だろうに捕獲器に入るまで丸一日を要しました。
声をかけても、フードを差し出しても、ウーウー唸りっぱなし。
まるで、恨みつらみを吐き出しているかのよう。
この子は外では生きていけません。
この子には行き場がありません。
たとえ譲渡に不向きでも保護となります。
真っ暗な寒い部屋で待っている間に風邪をひき顔も毛並みもボロボロ😭
TNRと地域猫活動での保護には理由があります。
⭐遺棄されたばかりで外の生活は難しい
⭐虐待事件現場の人慣れしている猫
⭐不妊去勢手術できない子猫
⭐慢性疾患など長期治療が必要
⭐看取り
そのためTNRに入る前段階で「保護」か「リリース」を決め、確認をしながら作業をします。
そうでなければ、現場や病院が混乱してしまうからです。
🌸保護の場合は室内に入れるための処置
🔻耳カットなし
🔻初回メディカル
・ワクチン接種
・ウイルス検査
・検便
・駆虫処置
🌸リリースは外で暮らすためのサポート
🔻耳カット
🔻長期間効くコンベニアなどの抗生剤
🔻リリース後の見守り
🔻給餌者など お世話する人との情報共有
ミオちゃんのようなワケあり飼い猫さんは、他の猫の気配も恐怖に感じるため、ケージに幕をします。
SNS上で再三、リリース前譲渡の是非で議論がされます。
これが正解という答えはないのでしょうけれども、トラブルになりやすいため、私は お断りすることが多いです。
私自身「リリースするなら保護します」と申し出て断られたこともあります。
また、TNRをレクチャーする際には、予め保護する個体は決めて下さいと伝えます。
TNRと保護では「目的」が違います🌿
あくまでも繁殖制限による頭数管理が本幹、保護は過程の枝葉にあたります。
問題を解決するのはTNRと地域猫活動です。
地域猫活動での保護は、しなければならない相応の「理由」があります🌿
ご理解の程をお願い致します🙇♀️