ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

国の制度に殺された 55,998 の命

2018-03-31 22:55:18 | 殺処分され続ける命のこと


ボランティア志望の人が「愛護家が財産を注ぎ込まなくてもいいようにしたい」と熱く語っていました。
なんでも活動について理解を求め、寄付を集めるシステムを作りたいらしい。

うーん、そんなこと考えて活動している人っているかな?が正直な感想。

私たちの願いは ──
人間に裏切られセンターへ持ち込まれ殺処分...
ゴミみたいに外へ捨てられたり...
野良猫として生まれたばかりに疎まれ迫害される...
金儲けのためにパピーミルや引き取り屋に囚われる...
そんな不幸な命をゼロにすることです。

そうすれば地域猫活動をすることも、保護をすることも、里親様探しをすることも必要がなくなるはずなのです。



私の夢は殺処分をなくすこと。
殺処分という制度そのものの廃止を望みます。

増えたから、飽きたから、手間がかかるからで飼育放棄されたペットを命を奪って処分していいのでしょうか。
しかも税金を使って、罪もないのに。

扱いに困ったら、強制的に殺すって狂気の沙汰です。
殺処分は頭数を減らすではなく、システムをなくす!

重篤な症状でセンターへ運び込まれたり、人に危害を与える恐れがある、またはバルボなど感染症の場合は「安楽死」を選択するかたちもあると思います。

今ある愛護センターはシェルターとして、遺棄されたり飼育放棄された犬や猫が、新しい家族を待つ「命を生かす」施設へと変わることが実現しますように (-人-)

犬や猫と暮らしたい人々は、保護施設からが当たり前の世の中へ。
それまで、どのくらい望まぬ死を積み重ねるのだろう。
まだまだ、気が遠くなるくらい時間を要するのだろうか (/´Д`)/

家猫が処分される理由
売られる命と処分される命
殺処分の現実
私の国 2017



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命を救うというギフト

2018-03-28 21:45:15 | ほっとけない野良猫との遭遇


先日、近所に居着いた野良猫が具合が悪いようだと、ご相談がありました。
猫さんは、ダンボール箱を置いたら中へ入り、ぐったりした様子で出血もあるとのこと。

港区内の案件でしたので、信頼できる動物病院をご紹介し、翌朝にキャリーケース&洗濯ネットの捕獲通院セットを貸出お届け。

それから3日後、猫を捕まえることに成功し通院の報告を受けました。
もしかしたら、出産なのかもしれないと相談者さんは言っていたのですが...胎児が子宮内で壊死し、緊急に手術が必要な状態だそうです。

私は、この症状から元気ハツラツになった猫を知っているので、迷わず救命をお薦めしました。
費用の概算や療養後に定期的な治療は必要ないだろうことも。

もちろん、保護して下さった方の「助けたい」という気持ちもビシバシ伝わりました。



「一歩踏み出して救うべきか」── これ究極の選択です。

飼い主のいない猫の場合は、特に悩みが深い。
「無事に回復したら、その後どうするか」が現実問題として立ちはだかるのです。

猫を飼っていないご家庭では、パニックだと思います。

動物病院を検索したら「医療費バカ高」と上がってくるし、そんなつもりじゃないからケージだのトイレだの無いし、治ったら再び外へなんて出来そうもないし。

実際には、本気と書いてマジで...ヤバイです。

でも、でもね、お医者さまでもない限り、命を救う場面に遭遇するのは、一生に一度キリかも。
言葉を持たない生命とがっぷりよつで向き合う機会なんて、そうそう無いと。



私は、これは神様からの選ばれし者だけに贈られるプレゼントだと思うのです。

ハイッ!そこ、ドン引きしないで。
大丈夫、辛うじて正気 (*´ω`)ゞ

それは── 大変な体験するからこそ、命は大切だと身に染みて解るから。

名もない小さな命が起こす奇跡。
自分が生きていることも嬉しいし、大事な人の生命は、より愛おしく感じます。

獣医師や仲間の優しさにも包まれ、 それはもう世の中キラキラ☆*。( ΦωΦ )ノ
目に見えないはずの「無償の愛」とか「生命力」を信じられる瞬間があります。

流れてくる動物虐待のニュースへ毒づきます。
「一つの命を救うのが、どれだけヘビーだと思ってんだ!知らないのかッ ٩(๑`^´๑)۶」って。
そんな自分、ちょっと好きかもよー (;;Φ Φ)

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地域猫の命を奪ったのは誰か

2018-03-27 22:25:01 | 猫ボランティアの心意気


地域猫3匹に対して7~8人がお世話に関わっている公園があります。
一見、和気あいあいとしているのですが、これは「私も!僕も!」と不特定多数の餌やり行為を招きかねません。
何だか、ふれあい動物園化しつつあります (ΦдΦ)

こうなると管理が難しくなり、悪目立ちして、苦情が入り、果ては「餌やり禁止」となってしまうかもしれないのです。

どうして、こうなったのでしょうか。
地域猫活動は、不妊手術を推進した人が中心になって理解を広げていくのがベターです。
この公園では、その方が転居してしまったため、引き継いだ人が、また誰かに頼みと代替わりを繰り返しているので、責任が空中分解した印象を受けました。



野良猫を地域猫へ進化させるためには、かなりレベルアップをしなくてはなりません。
どんだけモンスター倒したらイイねん...みたいな ╮(•́ω•̀)╭

野良猫への給餌が ───
行き倒れ息が絶える前にカラスに啄まれる子、
車に轢かれ土に還ることも叶わない子、
殺処分によって明日をいきなり断たれる猫たちを増やすことに繋がると気がついた方が、手術を施す意味を真に理解しているのだと思います。

また「地域猫」と周知して貰うまでが山あり谷あり。
ですが、ここの公園は、既に手術済&地域猫と認められているため、見守りではなくコミニケーションを楽しむことに終始してしまいがち。



この公園に人懐こく可愛らしい長毛の猫がいたそうです。
この子は、里親様募集をするという地域の人に捕まえられたとのこと。

ところが、保護をした人は猫に対しての知識は全くなく、自宅に入れずに里親様探しだけが目的だったよう。
キャリーバックで連れ回されているのを何人かの餌やりさんが目撃をしています。

その子に里親様が見つかり幸せになったのか、まだキャリーに閉じ込められたままでいるのか知る人はいません。



が、たまたま保護をした当人に、猫の行く末を聞く機会が訪れたのです。

話をしていくうちに、その人は気を病んでいて、妄想と現実がごちゃ混ぜになっているのが察せられました。
よって真実は藪の中ですが...。

保護された猫は、まず病院ではなくトリマーへ、そこで麻酔を打たれ昏睡状態に陥り、そのまま救急病院で安楽死...転々とする聞き出した内容を掻い摘んで繋ぎ合わせたら、驚愕の顛末。



何より恐ろしいのは、当の本人は一切悪びれることもなく、後悔のカケラも持っていないこと。

まだ若い遺棄されただろう子。
きっと愛される未来もあったでしょう。
だけれども、その死を悼む者は誰もいないのです。

もしも、私が毎日給仕している猫が顔を出さなかったら、心配をし探します。
もしも、その子がキャリーで連れられていたら「なぜ、そんな事をしているのか」と問い質すでしょう。

そして、古本や古着ではないのだから気軽にオークションサイトに出品するのは間違っていると諭し奪還をしたと思います。
そう、その命を救う手立てはあったはず (つД`)ノ



間口を広げてしまうと、こうした輩も迎え入れてしまいます。
やがてトラブルが勃発し、クレームも増えます。

そこの管理会社が、いくつの公園を管轄しているか。
そこには、日々餌やりさんを首を長くして待っている猫が何十頭いるのか。

SNSで情報交換し巡回シフトを組むなり、「地域猫として管理しています!」とポスターを掲示したり。

是非とも、ボランティア皆さんで協力して知恵を出し合い、生きている小さな命をサポートして頂きたいと...
地域の皆さんにしか守れないのですから...
心よりお願いを致します (^_ _^)

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野良猫を保護する前に

2018-03-26 21:45:10 | ほっとけない野良猫との遭遇


ナナちゃん、保護主さんがお迎えに来てくれました。
いやー巨体のチャパツくん入居で、ニイニイとケージシェアになってしまい困っておりました。
ナナちゃんがやって来た!
君に会えて良かった .:*♡
100万回生きたねこ

争ったりするようなことはナッシング…でも毎日ニイニイの「なんでー?」と訴えるような眼差しが痛いっす!刺さりまくり!
ニイニイは3回死線を越えかかっているので、乳母日傘したいところ。

で、保護主さんへ「引き取って下さい」と頼みました。
私は、ご自宅でのケージ隔離@ベランダを提案したのですが、保護主さんは必死に預かり先を探してくれて、何とか見つかりましたー!

良かったね、ナナちゃん (*ฅ́˘ฅ̀*)
これからは、のほほん&ぬくぬくと過ごしてね。



┈┈┈┈┈ 保護主って?┈┈┈┈┈
猫を保護をした人 or 保護を依頼した人=保護主。

保護猫に対して仮の所有者となります。
里親様を探すまで預かってくれるお宅が見つかったとしても、その間にかかった「医療費」は負担することがデフォです。

預かり中に重篤な発病があったり、預かり宅で支障が出た場合は、返還に応じなくてはなりません。

また里親様探しが難しい際には、自身で引き受け終生飼養する覚悟が必要です ✧٩(๑❛ω❛๑)

「保護主」と「預かりボランティア」の違い
里親様条件の内情『保護主と預かり』



ナナちゃんは、レアケースです。
ボランティアを通しての依頼でなければ、一時預かりは見つかりにくい。
「ねこてん」でも地域猫ボランティアを介してがほとんど、私個人で保護した猫は少ないですね。

なので、通常は保護をする前に相談が入ります。
まあーどちらにせよ、仮住まいを見つけるのは、かなり難しいと思って下さい。

愛護団体はセンターから殺処分カウントダウンの子を引き出し、ボランティアは TNR で出会ったリリース出来ない子を抱えて、どこも満員御礼、青色吐息です。

「かわいそう」「助けたい」だけではなく、関わりを持ったら命に対して責任を負わなくてはなりません。



ナナちゃんは推定10歳以上で、疾患などは無いのですが、ご覧の通りズタボロ状態。
あ〜んど、「まさか私に触る気じゃないよね」と元ヤンのような威嚇発令。
里親様どころか長期間預かってくれる人も厳しいかも?と思っていましたが。

保護主さん、諦めずに頑張りました!
「何とか救いたい」という熱意が伝わったのでしょうね (*´ `*)



✲*゚ナナちゃんに手を差し伸べてくれた方へ✲*゚

超ド級のマイペース。
ほとんど動きません。
人間&他猫は華麗にスルー。

長毛種の血が混じっていると思われ、体重は4kg 前後。
抜け毛や毛玉が気になりますが、シャンプーはNGです。
後向きになっていたら、スリッカーブラシで背中をゴシゴシさせて頂きます。

フードは「Vets Plan エイジングケアプラス ステージⅡ」を中心に、ボイルしたササミやシーバのウェットをトッピングしていました。
はなまる(^-^)回復ニイニイ
食欲不振ニャンごはん

食欲と排泄には問題がないので、安全で美味しいものを、たくさん食べさせてあげて下さいまし♪

どうか、どうぞナナちゃんを宜しくお願い致します (*´▽`人)♡

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家猫が処分される理由

2018-03-25 22:00:20 | 殺処分され続ける命のこと


桜咲く頃、冬から春へ希望に満ちたシーズン。
この時期、飼い主から愛護センターへ持ち込まれる犬や猫は多くなります。

殺処分される猫のうち約15%は、引越し・離婚・入院・経済的負担などの飼育放棄が原因です。

飼い主からの引き取り要請 / 11,061 匹
引き取り要請の子猫 / 4,305 匹
引き取り要請の成猫 / 6,756 匹

子猫に関しては「去勢避妊手術」で、奪われずに済んだ命。
成猫は収容されたら、殺処分になる確率が高いです。
放り出す理由は人間にあり、決して猫に罪はありません。
猫バースコントロール/4,305の命



守るべき小さな命に、残酷な悲しい思いをさせる人の掌中。
優しく包み込むことが出来るのも、私たち人間の手です。

「手~HANDS~」
アニメ 日々繰り返される殺処分
AC 死因
AC 小さくても大切な命

センターへ連れて行く前、トコトン命を救う道を考えるのが飼い主の責任。
猫は家族を信頼しているのですから。
殺処分されていい命などないのですから。

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