~これからのTNRについて考える~
今回は「TNRと保護活動の違い」です。
第1回の「TNRとは何か?」では下記について考察しました。
🔻なぜリターンしなければならないのか?
🔻リターンせずに保護対象となる猫とは?
文中、米国での様々なTNRの形が紹介されています。
日本で行われているTNRは、その後に地域猫活動に繋ぐという既存の活動に当てはまらない画期的な方策になっています。
🌸TNR先行型地域猫活動は動物愛護ではない
保護活動は愛護活動。
問題を解決するものではありません。
動物愛護の御旗の下に行われます。
対して、TNR先行型地域猫活動は社会問題解決策。
国民全員が関わること。
地域から排出され地域に住む野外猫と共存しながらトラブルを減少し、住民同士が協力して問題を解決していきます。
目的が地域の安全、住民の安心のためである人間にこそメリットがある活動。
過去から現在まで、愛護活動と一緒になってしまっていたので、分かりにくいし伝わっていません。
これからは変えていきましょう!という流れになっています。
🌸なぜ愛護と切り離さなければならないのか
環境省の地域猫ガイドラインが生活環境保全を謳っていたため、各自治体も則った対策を打ち出しました。
私の住む東京都港区も飼い主のいない猫対策の目的は環境美化としています。
よく生き物係ではなく美化委員!と言っていました😅
2010年ガイドライン発足から10年余。
その間に東京都心部を中心に成果が得られたことで、野良猫問題解決策と認識されたと受け止めています。
既に正解を導き出す方程式があります。
🔻TNRと地域猫活動の一体化
=TNR先行型地域猫活動
🔻70%ルール
=高密度TNR
=不妊化率の維持
=地域猫活動
最も重要なのは地域ごと住民主体。
ここが日本独自のポイント‼
🔻猫の習性をカバーする地域ごとの対策管理だから解決できる
🔻住民を巻き込むことで共生の礎となり命に格差のない社会が築ける
地域のため住民のための問題解決策としてコンセンサスを得ることで、環境保全だけではなく、動物愛護も広がり根付きます。
誰もが傷つくことなく等しく幸せになれる対策は類例がなく、世界に誇れるのではないでしょうか。
今後の課題は、TNR先行型地域猫活動を動物愛護と線引きし、いかに問題解決策として市民権を得るかになります😊😸