ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

保護活動で殺処分はなくならない

2020-11-20 22:45:00 | ノーキルだけでは救われない命


保護譲渡で殺処分される命を減らすことは出来ません。

野良猫も減りません。
遺棄虐待も多頭飼育崩壊もなくなりません。

TNRから地域猫活動へ繋ぐことでしか終わらせられません。

保護活動で問題は解決できません。

このことを保護団体&保護活動者が理解しなければ、行き場を失った猫たちの地獄は終わりません。

ですから「殺処分ゼロ」を謳ったシェルター設立や譲渡事業は“詐欺”⬇にあたります。

目指せ殺処分ゼロ!犬猫サポートプロジェクト~人とペットの共生するまち・なごやに向けて~



2020年11月18日 Yamasaki Hiro氏Facebookから~

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2658339851086894&id=100007327154374

是非とも、NPOを「保護団体」に置き換えて読んでみて下さい。

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耳カットされた猫はもらわれにくいって?
その意味と必要性を説明して教育していくのが社会の中でのNPOの役割なんだよ。
譲渡活動に溺れて非営利活動の大義を忘れるなと強く言いたい。

耳カットしても猫の可愛さは変わらない。
あなたが耳カットを正しく理解して、なぜ耳カット猫を推進しているかご理解ください...と主張するのがNPOの仕事だ。
NPOは、次々と入ってくる数に押されて寝ぼけた活動をすることなかれ...だ。

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地域での現場と保護譲渡活動が分離してしまっているのです。

保護動物の出入りだけしか考えられない。
かわいそう が毎日生まれていることに何の疑問も持たない。

救いの手からはぐれた多くの苦しみ喘ぐ命をスパッと切り捨てる。


保護犬猫が増えることを良かれとしているのが狂った動物愛護界の正義。

これが過剰繁殖を後押しし問題を深くしています。

動物愛護の暴走は泥沼化してしまって自浄が難しい現状。
このことを広く外側の皆さんへ知って頂きたいと思います。

保護活動を見極める際に、譲渡数ではなく譲渡率(譲渡頭数÷保護頭数)をチェックして下さい。
分母が重要になります。

これは愛護センターも同様で、収容頭数もしくは保護頭数が減っているかを見て下さい。

救った頭数の多さではなく、救わなければならない頭数を減らすアクションをしているかで判断をして下さい。



社会問題である過剰繁殖を解決することでしか全てを救えません。

そうでなければ、人も動物も苦しみからは解放されません。

本幹は蛇口を閉める入口対策の不妊去勢手術。

収容される命を減らす
殺処分される命を減らす
行き場のない命を減らす
虐待される命を減らす

保護しなければならない命を減らす

その枝葉として出口対策の保護譲渡があるべきなのです。

蛇口を閉めず保護譲渡が先行し、後追いで繁殖制限しているため、様々な弊害が生まれ続けています。

多頭飼育崩壊

飼育放棄

ネグレクト虐待

里親詐欺

幸せ未満のままケージで生涯を閉じる命

そろそろ私たちは、保護を主とした愛護活動が、不幸な命を量産していることに気がつかなければなりません😿


保護譲渡で動物たちの夜は明けない

https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/4013ed7a6faaca2e9aec04b6bcc4ad3b

終わらせないことは残酷なこと

https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/a8c90bb4afc3c8a6f41caceb1e993e4a

✨保護を必要とする動物のいない未来

https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/ebcce27054085a2c09710df13063fb39

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動物たちの終わらない戦争

2020-08-15 22:30:00 | ノーキルだけでは救われない命


子どもたちへ「殺処分」のことを問いかけました ─
🔻ナゼ 何も悪いことをしていないのに、命を奪わなくてはならないのでしょう。
🔻ナゼ 変わらず明日も生きたいと望んでいるのに、殺されなければならないのでしょう。

知って欲しい「78円の命」のこと

私はこれは「戦争」なのだと受け止めています。
殺処分される命は、日本社会の犠牲になっているのだと。

さらに子どもたちへ投げかけました ─
🔻不幸な運命の犬猫がいなくなるためには、どうしたら良いのでしょうか。
🔻殺処分される命、社会から殺処分をなくすには、何をすれば良いのでしょうか。


どうぞ、大人の皆さんも考えてみて下さい。



ずっとずっーと「無責任な飼い主が悪い」と丸投げし、議論がストップしていたように思います。

問題の本質は何なのか
✳どこに原因があるのか
✳解決するには何をするべきなのか




🔵誰でも皆んなで啓発活動
犬や猫などペットたちはモノではなく命である、所有物ではなく人間に寄り添って生きるパートナーなのだと、広く多くの人々に解って頂きたいと願っています。

まだ我が国は「飼い主の責任」以前の段階。
我が国の動物事情は、イギリスなどの動物愛護先進国の背中さえも見えていないのです。



🔵とことん繁殖制限
私たち人間は、独断で小さな命を「右手で繁殖、左手で殺害」しています。

とにかく総頭数を減らすこと。
保護しなければならない動物のいない世界へ。
これには「繁殖制限」しかありません。

殺処分だけではなく...
生まれて直ぐに絶たれる命...
棄てられ野垂れ死にする命...
多頭飼育でネグレクトされている命...
虐待され誰にも知られず葬られた命...

動物愛護を推進するために「不妊去勢手術の徹底」は基本です。
現場では『是非もなく例外なく1匹も生ませない!』
知らない人が聞いたら、ドン引くような表明ではありますが。

けれどもこれは、おぞましい現実が隣り合わせにあるから。
戦乱の中で最前線にいるから。
コツコツとご理解を求めていきます。
全てを救うために不妊去勢ファースト
https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/13321900d66353f777d1779ae6f48b91



🔵ペットショップの在り方
ペットたちの命を犠牲にして成り立っている現代社会。
何万もの罪なき命を税金を使って殺す一方で、金儲けのために新しい命を作り出す矛盾。

生体小売のため生み出される命のうちには、殺処分にもカウントされない殉死が多数あります。
毎年80万匹前後の犬猫が流通
2万4千匹は流通過程で死ぬ


大量消費を促すための大量生産、そして過剰在庫の行く末は...。
幾度考えても、命を物扱いする商売へNO!を突きつけるべきだという答えに帰着します。

皆さんがお住まいの近所にもある「生体販売ショップ」が、実は動物たちを苦しめている戦火の核なのです。



🔵終戦の時期
全てのペットたちに家があり、家族として大切にされている...保護団体や保護を必要とする命がない国。

もちろん、殺処分も野犬&野良猫もありません。
言葉を持たない短い生涯の弱く愛おしい命...それを守る優しい世の中と人々。

戦争が終息したら、またあらためて「純血種の存続」「ペットの販路」「飼い主を失った犬猫の処遇」について、新たな道を切り開けば良いのではないでしょうか。

動物たちにとって、現在は戦時中なのです。
まず、小さな命の尊厳を蹂躙する非日常を止めることが、先決なのではないでしょうか。

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ゼロは目指すものではなく結果

2020-06-03 23:00:00 | ノーキルだけでは救われない命
愛護ボランティアって、誰でも いつでも 思い立ったら出来るのです。
資格なんていらないし、目的も自由だし、知識や倫理がなくても名乗れるのです。

奄美のねこ殺処分に諸手を挙げて賛同し、必死に猫たちを救うために動き、助けを呼びかける活動者を罵倒した愛護を称する人達。

外猫は生きてはいけないと排除を声高らかに叫んだ愛護団体、ボランティア、獣医師たち。

私は一生忘れない。



2019/7/7の記事を再投稿

迷走する我が国の動物愛護。
ミスリードに引っかからないように、
偽善に騙されないように、
正しい動物愛護の見分け方を考えてみます。

SNSでの嫌がらせは、同じ土俵に上がることはないと思います。
華麗にスルーしてれば、奴らは次のネタを見つけます。

だいたい、何頭いるのかワカらん奄美のねこを殺すのに5億円はボッタクリ。
生態系やら希少生物より税金を守らなくちゃ。

🔴猫ボランティアさんへ

東京都は、ここ2~3年で TNR&地域猫活動への理解がググッと進みました。

もう「エサやるなら飼え」などと怒鳴る人はいません。
一年中「子猫いない?」ってボラ連絡簿が回ってきます。
相談は保護するための捕獲について、丸投げはありません。

先日、最後に残った10歳超え地域猫2匹の捕獲依頼がありました。
長年、見守って下さった方が引き取られるとのこと。

現場に行ったらビックリ、今まで その猫さんのお世話されていた方たち総勢8人がズラリ待っていたのです。
「こんなにギャラリーいたら捕まらないw」
なんて、ホッコリする出来事がありました。



なんで周りの風景がガラリと変わったのかと考えるのですが、コレというのは思いあたらないのです。

強いて言うなら都知事の殺処分ゼロ公約。
でも、それはコップいっぱい注がれた水を溢れさせた1滴に過ぎないのだろうと思っています。

それまで10年20年、真摯に命と向かい合ってきた人たちの涙や汗が積み重なった成果として「共生しながら野良猫を減らすこと」が実現できたのでしょう。

SNS だけではなく、近隣から妨害されたり、ボラさん同士で確執があったり…現実で活動に もがいている方もいらっしゃると思います。

大丈夫、明けない夜はない!
きっと続けてて良かったと思える日が来ます。
今、私が そうだから!



🔴動物愛護の正しい道

10年前、東京には野良猫10万頭以上(推測不可)なんて云われていました。
現在は5~6万ぐらいかなと思っています。

5万頭の外で暮らしていた猫たちは、ドコに行ったのでしょう?
これは飼い主のいない猫へ『繁殖制限』を施し『頭数コントロール』をしたから少なくなったのです。

「保護譲渡」「駆除処分」で半減したのではありません。

野良猫に不妊去勢手術をし、不幸な命を増やさない方法を TNR と言います。
この TNR が進んでいる所は、野良猫トラブルが軽減されます。

現在、猫は「過剰繁殖」が、主な原因で殺処分・遺棄虐待されています。
野良猫のトラブルを減らすために、最優先されるのは、飼い主のいない猫にも不妊去勢手術を徹底すること。

野良猫ゼロ、外飼い猫ゼロは目指すことではありません。
殺処分ゼロと同じです。

TNRや地域猫活動が広がり、人々の意識が共生社会へ向かった“結果”としてあるものです。



実は、正しい動物愛護を見極めるのはカンタンで『繁殖制限(不妊去勢・TNR)』に重きをおいているか否か。

奄美大島ノネコ管理計画は、推定頭数から計画スパンからも、常識では TNR一択。
それを忌避しまくったことから疑問が出て、イロイロ暴かれ墓穴を掘ってしまいました。
TNRだったらン百万円で済むし。

ピースワンコも、シェルタリングの基本である不妊去勢手術を拒否したことが終わりの始まり。

猫の保護団体は、TNRへの関与がなければ、支援はよく考えて。
猫愛護は TNR がイロハのイ、例外はありません。

カワイソーな子猫だけ見て寄付しないように。
TNR活動中に保護した猫とか TNR教室を開催しているとかをチェックして下さい。




以下、広島県で猫の全頭引き出しをしている「犬猫みなしご救援隊」中谷代表のブログから。
🌟みなしご庵へようこそ
----------------------------------------

犬猫みなしご救援隊は
広島県のすべてのセンターから
殺処分対象になった猫全頭を
引き出していますが

【ただヤミクモに】
引き出しているのではなく
うちの引き出しと並行して
各センターに対しては

野良猫のTNRの啓発と
地域猫活動の事業化を《条件》に
提示しています。

「1団体が
行政に対してそこまで条件を出せるのか」

行政もそこまで
わからず屋じゃないので
それだけのことをやっておれば
出せますよ!

殺処分ゼロを達成するには

行政だけが頑張っても無理
民間だけが頑張っても無理

行政と民間が《協働》しなければ
殺処分ゼロを達成できんのですから

-----------------------------
------------

同じく広島のピースワンコは、犬全頭を引き受ける対価として、譲渡規約から不妊去勢の免除を取り付けました。
この視線の差を どう受け止めるかなのだと思います。

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地域内保護 地域内譲渡

2020-03-27 22:40:00 | ノーキルだけでは救われない命
2019/7/9の記事に加筆し再投稿。

動物愛護も「地産地消」というお話です。

利権と圧力
動物行政の在り方は、自治体によって異なること。
下記の3箇所は、それぞれバイアスがかかっているため入口対策が疎かになっています。
動物たちの明けない夜

トラブルも地産地消
ペットのことは、飼い主が住民である地域の問題として捉えます。

飼い主のいない猫に関しては、地域から排出されていますから、住民が主体となり地域猫活動で管理します。

レスキューも地産地消
紫友会のように越境し、地元と連携しない保護活動は、トラブルの元になるため ご法度とされています。
紫友会がアンフェアな理由

ぐるぐる譲渡
野犬が多い地域間で行われています。
沖縄の犬を広島の団体が輸送して保護、さらに兵庫へ預かりに出し、東京の里親へ送るようなケース。

登録や狂犬病予防を始め不妊去勢手術などのアフターフォローがされているのか?
脱走や事故の際にサポートは可能なのか?



チョイと前まで、地産地消が保護譲渡活動の原則でした。

タイトルを「越境譲渡を断る勇気」と迷いました。
一度手を染めたら止めれない、しかも周囲に汚染していくという、まるで薬物のような地域外譲渡。
これは、殺処分ゼロの弊害の一つです。

🔴ケース1/ピースワンコ

愛護センターに収容された犬を引き出して保護、それを県外で譲渡するスタイル。
「行政はピースに手のかかる野犬を押し付けてヒドイ」と耳にしますが、ピースの引き受けは「仕入れ」です。

在庫確保(殺処分ゼロ)をしないと収入(ふるさと納税)が懐に入らなくなります。
ですから「殺処分から全てを救っているピースワンコありがとう」は、まんまと術中にハマっていることになります。
「同情するなら金をくれ」商法。

ピースワンコの問題の核心は、寄付金を得るために、政治力を使って、野犬をヤミクモに掻き集めていること。

そのため過剰収容になり、ネグレクト状態におかれた犬たちがリンチで死傷したり、パルボが蔓延したり、狂犬病予防法違反をしても「殺処分から たくさん救っているから仕方ない」と開き直っています。

ピースワンコは広島県以外に東京・神奈川・奈良・岡山に譲渡センターを設けています。
ピースワンコに関して都民の皆さまへ

広島から排出された野犬なのですから、広島で問題解決にあたらなければなりません。
そうしなければ、受け皿が広がるだけ。

いつまでも、蛇口は閉まりません。
いつまでも、センターから犬は運ばれてきます。
いつまでも、ピースワンコは寄付を募り続けます。




🔴ケース2/茨城県

殺処分ゼロ条約が施行されたがためにドグラマグラに陥っている茨城。
考えられる全ての出口対策を講じても、センターには100頭超えの犬が収容されています。

ここは広島と違い、茨城県以外の保護団体が引き出しを行っています。
🔻県外の団体登録不可の自治体もある。

これも越境譲渡なのです。
すっかり、茨城は地産他消を当て込んじゃっています。
出口を探すのに血眼で、入口のドアは開きっぱなし。

主に東京都の保護団体が、セッセッと茨城県の犬猫を引き出しています。
東京センターだって、引取り拒否やっているのに💧

行政機関と地域住民を繋ぎ、地元のセンターの風通しを良くすることも愛護団体の役目です。

動物行政は自治体ごと、そして人と動物の共生を目指すならば、地域からがセオリー。

でも、地域外引き出しは、止められない止まらない。
なぜならば、入口対策しなければ出口を塞ぐことは出来ないから。

茨城が負のスパイラルから抜け出すのは容易ではありません。




🔴番外/奄美ノネコ

このケースは複雑怪奇。
殺処分ありきの計画のため、捕らえられた猫たちが命を繋ぐ方法は島を出ることのみ。

捕獲されてから1週間が期限。
まるで蜘蛛の糸を手繰るようです。

「ノネコ管理計画」自体が間違っているのだと思います。
奄美大島内で譲渡を見込める頭数を保護し、あとは TNR するべき。
地域内保護→地域内譲渡!

越境譲渡は無責任。
越境譲渡に頼らない対策を。

保護譲渡は、動物愛護活動の本幹ではありません。
あらゆるトラブルの解決策にもなりません。
保護をしなければならない動物をなくすことこそが、今 課せられた私たち人間の使命です。

~関連記事~
奄美ノネコ院内集会/海を渡る猫
殺処分ゼロがための越境譲渡
出口を見失う保護譲渡拡大
ピースワンコの野犬保護ビジネス

【 ねこてん 公式HP 】

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引き取りを拒否される小さな命

2020-03-05 22:40:00 | ノーキルだけでは救われない命
センターへの持ち込みを説諭の上に引き取り拒否できるとした愛護法第35条。
これも殺処分ゼロの弊害です。

殺処分ゼロは誰のため/名古屋市の場合

名古屋は獣医師会のバイアスがあり、壊滅的に不妊去勢が進んでいない都市。

通常ならば、右肩上がりになるはずの殺処分頭数を動愛法35条による引取り拒否で辻褄合わせをしています。

つまり、センターの外で動物たちは泣いている…不幸な命は増え続けているのです😿



2019年5月の動愛法改正案公表を受けて、6月11日の「動愛法改正35条3項の改正案」の記事。

8週齢の日本犬特例、付いちゃいました💧
動物愛護法改正の舞台裏

それに対して尾辻会長は『改正案はガラス細工のようなもの。法改正し、動物愛護を前に進めるためには妥協も必要だ』と。

脳内で“妥協”がリフレイン。
動愛法って妥協の産物なのですか?

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
Hiro Yamasaki 氏 Facebook より
動愛法35条3項改正案は第1項の但し書きを所有者不明犬猫にも適用させる。
これは地獄の5年の始まり。
民間は更に詰め込み収容に、行政は間違いなく楽になる。
処分ゼロ議連に期待したタレント、56日規制支持者の偏狭さと盲目さが招いた大失策だ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

どうぞ、猫でも分かる動愛法35条の一席をお付き合い下さい。

実は、ペットを飼っているいないに関わらず関係大ありなのです。

今回の改正案は1項の『引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。』を飼い主のいない犬猫にも適用しちゃうぞ!というもの。



〈 愛護法第35条-1項の後半文 〉
ただし、犬猫等販売業者から引取りを求められた場合その他の第7条第4項の規定の趣旨に照らして引取りを求める相当の事由がないと認められる場合として環境省令で定める場合には、その引取りを拒否することができる。

〈 愛護法第35条-3項 〉
第1項本文及び前項の規定は、都道府県等が所有者の判明しない犬又は猫の引取りをその拾得者その他の者から求められた場合に準用する。

〈 愛護法第7条-4項 〉
動物の所有者は、その所有する動物の飼養又は保管の目的等を達する上で支障を及ぼさない範囲で、できる限り、当該動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(以下「終生飼養」という。)に努めなければならない。



本来、7条4項の終生飼養を盾にとっての引き取り拒否だから、飼い主のいない犬猫には当てはまらないはず。

「相応の事由」は何だろう🤔
駆除理由で引き取るのは動物愛護に反するとかかしら?

実は殺処分ゼロなんて、遠い夢だった頃に、私たち愛護活動者は「野良犬猫をホイホイ引き受け殺処分するのは反対」の立場でした。

今でも「殺処分される命が減る方が良い」と思っている方は多いのではないでしょうか。



これは問題解決にならないどころか先送りしているだけ。

私たちの知らない所や見えない場所で、不幸な命は増え続けています。
センターの外側で動物たちは苦しんでいるのです。

そして、町や山や森に飼い主のいない犬猫は溢れ、トラブルが起き、社会にも悪影響が出ます。

保護団体は、次から次へと終わりない活動を強いられ疲弊し、やがては多頭飼育崩壊します。




私が最も危険だと感じるのは、愛護センターの在り方です。
ピサの斜塔が、気がついたら直立していたほどの想定外。

私たちは頑張っているんです、TNR。
もうもう、愛と青春の地域猫活動。

それは、望まれない命を産ませない、さすれば処分せざるを得ない命は最低限になると思っているから。

そうしたら、愛護センターは殺処分を止め、行き場をなくした犬猫の公的なシェルターになると考えていたから。

殺す場所から生かすセーフティネットになると信じていたから。



国が殺処分ゼロの御旗の下に、過剰繁殖を後押ししてしまっていることに気がついて頂けたらと思います。

殺処分せざるを得ない命を減らしていくためには蛇口を閉める、不妊去勢手術を当たり前にする。

動物医療に繋ぐことで、我々の無知・無責任・無関心を解消し、人々の意識が変わった結果にあるのが殺処分ゼロです。

動物たちの明けない夜
外猫を増やして殺したい国