ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

猫ボランティアって変わり者?

2018-08-18 22:15:03 | 猫ボランティアの心意気


正直なところ...現地の給食ボラさんに協力を求める前に「その人、難しい感じですか?」とか、聞いちゃいますね。

私自身が「猫活動者=クセがある人物」って、すり込みされているかも ('○'*)
よく耳にするのは「行き過ぎ」「ヒステリック」「猫至上主義」「偽善者」...でしょうか。

ボランティア活動をしている、或いはボランティアを名乗る上で、それはヒジョーにマズイです。
愛護と愛誤



熊本大地震時、同行避難を長期に渡り支援されていた「HUG」さんのブログから転載し、ご紹介します ( •ω•ฅ)
HUG THE BROKENHEARTS

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災害時の避難所では「人も動物も同じ命だろ!」
そんな言葉は言えません。

さすがに熊本地震の現場でもそんなセリフを聞く機会はありませんでした。
災害時の現場でそんな事を言っても犬や猫たちが救われる事などなく、逆に犬や猫たちを追い込む事にしかなりません。

人命が優先される現場で動物愛護がそんな言葉を吐けば、「こいつら大丈夫か?」「過激な変わり者」そう受け取られるのは当然です。

でもSNSでは無責任な飼い主や殺処分する行政に対して汚い言葉、激しい言葉で罵声を浴びせる人々が当たり前にいて、そんな言動が多くの人々からは「犬と猫たちの立場に立つ優しいヒーロー」そう受け止められているかの様な雰囲気が蔓延しています。

災害時だけではなく、普段の社会も人間優先の社会なんです。
そこを考えた上での言動が求められています。

「過激な変わり者」で構わない?

あなたはそれでいいかも知れませんが、苦しんでいるのはあなたじゃない。

そんなの自己満足です。

動物愛護は動物たちの問題ではなく、人間の社会の問題です。

人間社会を変えるには問題解決に向けた冷静なアプローチが必要なんです。
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地域猫活動でも全く同じだと思います。
「エサやるなら自分の家で飼え!」と言われたら...「エサあげないと死ぬ、殺すつもりか!」と応戦していませんか?



エサをあげても猫は、分身の術みたいに増えません...集まって来るだけです。
「不妊手術」をしないから繁殖して増えるのです。
餌やりさんへ文句を言っても増え続けるだけ。

もともと野良猫は地域から発生しているので地域の問題。
そのトラブルを回避し、地域の美化&住民生活向上のための社会活動が「地域猫活動」です。

このことを粛々と地域の皆さんへ理解を求めます。
だから、ケンカしたら負けだと思っています。
バトルしちゃうと、活動はストップし、猫は追いやられ飢えます。



保護活動も「かわいそう」だけで抱え込むのは短絡的、アッという間に猫屋敷。

適正飼育の責任を考えて下さい。
命を預かるのです、簡単ではありません。

「猫助けは人助け」「冷静に先を見つめて」...いつも自問自答するよう努力しています (*・ᴗ・*)و

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愛護と愛誤

2018-05-08 22:15:05 | 猫ボランティアの心意気


私たち地域猫を推進しているボランティアは、時に「愛誤」と揶揄されます。

動物愛護は、動物だからといって分け隔てることなく、その命を大切に思い、尊厳を守ることではないか、と私見を述べさせて頂きました。
動物愛護は何のため?誰のため?



どうして動物を愛し護らなければならないか?

それは動物の命を慈しむことによって、自分の命も大切と、他人の命の重さをも理解できるから。
そして「命を大切にする」ということは我々の心情、そして社会のモラル向上に繋がると思うのです。
ゴールは、人も動物も安心して暮らせる社会。

ところが、「動物のためにだけ」活動をしている団体やボランティアもいます。

その目的は、動物が大切に扱われることが最優先であり、そのためには人の生活や社会の在り方が歩み寄るべきだというスタンス。
これは「愛誤」ではないかと私は考えています。



例えば、有明公園でトラちゃんのリリースについてボランティア内で意見が分かれました。

トラちゃんを保護した後に、公園内で急性腎不全よって倒れているニイニイを発見。
救急病院で一命を取り留めたものの、予後が不調でした。
行きつけの病院へ助けを求め、膀胱を一部切除するという大手術を受けます。

有明ふ頭公園での地域猫活動は、中心で給食をしているAさんと、そのサポートが3人という人員です。
その内、猫の保護可能なのは私とBさん。

ふ頭の猫は、私が里親様探しをする予定で保護預かりを引き受けていました。
本来ニイニイは、主に里親様募集の出来ない子を引き取って下さっているBさんの担当なのですが、もう既に10匹以上を抱えている...またご両親の介護で定期的に里帰りをされている...。

回復まで目が離せない容態だったニイニイは、私が責任を持ってお世話をすることになりました。

しかし、食べない食べてくれない.....ドライフードでの強制給餌が1時間以上かかり、他の子の面倒まで手が回らない状態へ。

ストレスからか猫風邪が蔓延し、とうとう私は、パニック超えてパンクをしてしまいました。
そこで保護して1ヶ月間、フリーズしたままだったトラちゃんをリリースする決断をしたのです。

そこに、Cさんが大反対。
これにはサスガに腰が抜けました。
彼女は一時預かりは出来ないのです。
加えて、里親様探しが難しい高齢猫2頭をウチへ持ち込んでいます。

彼女は、状況を説明しても聞く耳を持ちません。
私を説得する構えで、押し掛けてきます。
ありとあらゆる手を使って、リリースを阻止しようと試みます。
最後は「里親様に預ければ良いのでは」と言い放ち、コチラの堪忍袋の緒が切れました。



彼女Cさんの主張は ──
●何があってもリリースしてはならない!
●そのためには人の生計や健康が損なわれても致し方ない!

そして彼女の最終目標は「自分の意見を押し通す」ことなのです。

一方的に自分の要求を通し、欲求を満たそうとする。
そのために社会や人々に犠牲を強いる。
これでは動物の命は、自己主張の小道具でしかありません。
この人の行動は「愛誤」です。



これは私が経験した突出した事例です。
その他、餌だけをバラ撒く人の「お腹がすいたらカワイソウじゃない」──
外飼いしている人の「庭を横切るぐらい我慢してよ」 ──
愛護団体に動物を持ち込む人の「飼えないから助けてあげて」 ──

何を大切にするか、何を大事に思っているかが境界線なのかもしれません。

愛誤は「動物のためにを優先させる自分の心が満足すること」を。

愛護は「動物にも優しい暮らしやすい人間社会」を心の真ん中に置いているのだと思います
✩°。 ⸜(* ॑ ॑* )⸝

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動物愛護は何のため?誰のため?

2018-05-07 21:55:21 | 猫ボランティアの心意気
一般的に「動物愛護」団体や関わっている人達のイメージって、あまり良くないのではないでしょうか。
ヒステリックで過激な、または宗教じみた.....自分にはない通念を押しつけられそうな印象を持つ方も少なくないと思います。



〇動物愛護は動物のためにあらず?

私は、こう考えています。
「動物愛護」は人間、ひいては社会のために必要な姿勢であると。

なぜならば、モノ言えず弱い立場の「小さな命を大切にする」ということは、自分たちの命への向き合い方を考え直すことに繋がるからです。

これは一人ひとりの生き方と社会の在り方を、問うことではないかと思います。
動物のことを大切に考え扱うことは、人間自身にとっての課題でもあるのです。



〇命を慈しむということ

具体的には、野良猫を捕まえバーナーで焼き殺すなど極悪非道な虐待を行い、その動画を配信し悦に入っていた男がいます。

厳罰に処すべきだと22万人以上の人々が署名運動に賛同をして下さいました。
名も無き阻害されている野良猫のために。

「次は子供へ、女性が被害に遭うかもしれない」という危機感を訴える声も多く聞かれました。

社会的弱者の命を自身の快楽ために奪い、それをステータスにさえしている...隣近所に、そのような人物が住んでいたら、とても平穏な生活は望めません。

動物虐待だけではなく、飼育放棄・遺棄、または殺処分・多頭崩壊・悪質ブリーダーetc 全ては人の手からなる問題です。

解決への道は「動物のために」ではなく、私たちが命にどう立ち向かうかなのではないでしょうか。

「命の尊敬を守りたい」→
「命ある動物を大切にする」→
「弱者にも優しい社会」→
「安心して暮らせる国へ」→→→

「命を大切に思う気持ちが社会モラルを向上させ、私たちの幸せな生活に通じる」

ですから、動物愛護活動は「人と動物が共存できる社会のために」行うのだと私は思っています。



〇平等であるべき尊い命

動物を大切にする行為そのものが、人間のためであり、社会向上へ結びつく……
動物愛護の本質からすれば、老若男女を問わず、動物が苦手な人や関係ないと思われている方にも、ボーダーレスで関心を持って頂きたいなと思っています。

昨日、東京で飼い主のいない子猫の首が切られ放置されるという事件が起きました。
まだまだ発展途上。
残念ながら動物愛護は、私たちが安定して暮らすための社会活動とする以前の段階です。

野良猫にも私たちと同じ命がある、この世に存在したからには生きたいはず、生きる以上は幸せに過ごしたいのだと、広く皆さんへ知って頂たいなと願うばかりです ฅ(*ΦωΦ)

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仁義なき猫ボラの話

2018-04-26 22:02:47 | 猫ボランティアの心意気


ブログを見て下さった方から「お宅に保護された猫へ1ヶ月ほどエサやりをしていたので、お別れを言いたい、会わせて下さい」とメールを頂きました。

野良猫を助けたい、地域猫のことで困っているということでしたら、出来る限りご相談にお応えしたいと思っています。

けれども、これは困ります (*´•×•`*)
たぶん、どの団体&どこのボランティアも却下だと思うのですが...ナゼでしょう?

〇保護主
所有者のない猫を保護した人が、仮の所有者になります。
「ねこてん」は保護主から預かりをして里親様探しをしています。
なので、出来れば保護主さんを通して下さいね。



〇自宅
保護団体&保護ボランティアは、おおよそ自宅兼シェルターです。
でなければ、最寄りの事務所や別棟とかだと思います。
50匹だろうが100匹抱えていようが、専用の施設というのは稀です。

これ意外に感じる人は多いかもしれません。

例えば、保護猫用の家なり部屋なりを設けたとして、誰が世話をするのか?となってしまいます。
受け入れる敷地は出来ても、管理する人がいません。

これでは、いつまでも家猫修行が進まず、里親様探しが出来ません。
引き取り屋と差ほど変わらなくなってしまいます。

あとは、猫だけの住まいって何かあったら、火事や地震が起きたら、どーすんの!ということもあります。

ですから、知らない人をいきなり招き入れることは不穏なので、ワンクッション間にボランティアを入れて頂くと宜しいかなと思います。



〇トラブル回避
とはいっても里親様・ボランティア希望などのご協力して下さる方や緊急の要件には開放をしております。

メールの要求は、目的が「自己満足のため」なので、警戒MAXになってしまいます。

実際に、ボランティア宅へ捨て猫や嫌がらせなどの話は多く有ります。
ウチは警官が月イチで巡回に来ます。
エサやりや捕獲で喧嘩になりそうになったら「警察に訴えて下さい」としているほどなので。



〇邪魔しないで
ケンカを吹っかけてくる人達に、常々「活動の協力は求めないから、せめて阻害をしないで欲しいよー」と心の中で叫んじゃう (*´ω`)ゞ

メール主へ「現在12匹の世話で悪戦苦闘中なので難しい」とやんわり断りました。
普通はココで終わるのだけれども、それでも面会させろと返ってきました。

ナンなんだろー、自分が遊びだからコチラも趣味で「ねこあつめ」していると思ってるんだろうかー (ΦωΦ ≡ ΦωΦ)



〇ストレスUP
とにかく感染症が怖いので、お皿は12ケ用意、フードも個々に違うから、給仕だけでミッチリ1時間かかるんです。

保護猫の出入りがあるため、どうしても陣地奪取の尿スプレーは避けられず、部屋中ペットシーツだらけで月に150枚以上消耗。

保護中の子は、疾患があるか人慣れしていないか...そこに知らない人間が訪れたらパニック必至で感染症蔓延&尿スプレー戦争になるかも。

ウチ猫カフェじゃないから...勘弁して o(>_<*)o

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地域猫の命を奪ったのは誰か

2018-03-27 22:25:01 | 猫ボランティアの心意気


地域猫3匹に対して7~8人がお世話に関わっている公園があります。
一見、和気あいあいとしているのですが、これは「私も!僕も!」と不特定多数の餌やり行為を招きかねません。
何だか、ふれあい動物園化しつつあります (ΦдΦ)

こうなると管理が難しくなり、悪目立ちして、苦情が入り、果ては「餌やり禁止」となってしまうかもしれないのです。

どうして、こうなったのでしょうか。
地域猫活動は、不妊手術を推進した人が中心になって理解を広げていくのがベターです。
この公園では、その方が転居してしまったため、引き継いだ人が、また誰かに頼みと代替わりを繰り返しているので、責任が空中分解した印象を受けました。



野良猫を地域猫へ進化させるためには、かなりレベルアップをしなくてはなりません。
どんだけモンスター倒したらイイねん...みたいな ╮(•́ω•̀)╭

野良猫への給餌が ───
行き倒れ息が絶える前にカラスに啄まれる子、
車に轢かれ土に還ることも叶わない子、
殺処分によって明日をいきなり断たれる猫たちを増やすことに繋がると気がついた方が、手術を施す意味を真に理解しているのだと思います。

また「地域猫」と周知して貰うまでが山あり谷あり。
ですが、ここの公園は、既に手術済&地域猫と認められているため、見守りではなくコミニケーションを楽しむことに終始してしまいがち。



この公園に人懐こく可愛らしい長毛の猫がいたそうです。
この子は、里親様募集をするという地域の人に捕まえられたとのこと。

ところが、保護をした人は猫に対しての知識は全くなく、自宅に入れずに里親様探しだけが目的だったよう。
キャリーバックで連れ回されているのを何人かの餌やりさんが目撃をしています。

その子に里親様が見つかり幸せになったのか、まだキャリーに閉じ込められたままでいるのか知る人はいません。



が、たまたま保護をした当人に、猫の行く末を聞く機会が訪れたのです。

話をしていくうちに、その人は気を病んでいて、妄想と現実がごちゃ混ぜになっているのが察せられました。
よって真実は藪の中ですが...。

保護された猫は、まず病院ではなくトリマーへ、そこで麻酔を打たれ昏睡状態に陥り、そのまま救急病院で安楽死...転々とする聞き出した内容を掻い摘んで繋ぎ合わせたら、驚愕の顛末。



何より恐ろしいのは、当の本人は一切悪びれることもなく、後悔のカケラも持っていないこと。

まだ若い遺棄されただろう子。
きっと愛される未来もあったでしょう。
だけれども、その死を悼む者は誰もいないのです。

もしも、私が毎日給仕している猫が顔を出さなかったら、心配をし探します。
もしも、その子がキャリーで連れられていたら「なぜ、そんな事をしているのか」と問い質すでしょう。

そして、古本や古着ではないのだから気軽にオークションサイトに出品するのは間違っていると諭し奪還をしたと思います。
そう、その命を救う手立てはあったはず (つД`)ノ



間口を広げてしまうと、こうした輩も迎え入れてしまいます。
やがてトラブルが勃発し、クレームも増えます。

そこの管理会社が、いくつの公園を管轄しているか。
そこには、日々餌やりさんを首を長くして待っている猫が何十頭いるのか。

SNSで情報交換し巡回シフトを組むなり、「地域猫として管理しています!」とポスターを掲示したり。

是非とも、ボランティア皆さんで協力して知恵を出し合い、生きている小さな命をサポートして頂きたいと...
地域の皆さんにしか守れないのですから...
心よりお願いを致します (^_ _^)

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