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しっぽの声4/虐待厳罰化の必要性

2019-04-07 22:00:01 | STOP!動物虐待
生き物の現実に踏み込んだ『しっぽの声』4巻から。

『里親詐欺』の問題を取り上げたコンテンツより、動物虐待の罰則について考えていきたいと思います。



里親詐欺とは

虐待目的で、里親募集しているボランティアから猫を譲り受け殺害する ─

立件するのは極めて難しいです。
「逃走した」「知人が連れて行った」「病気で死んだ」など言い逃れが出来るから。

猫の里親詐欺事件では、2011 年川崎市の廣瀬勝海は、実に20頭の命を奪ったとされています。
【里親詐欺】保護された猫を15匹も殺害した廣瀬勝海被告にたった懲役3年の求刑

これ以後、独身男性不可など里親条件が厳しくなった傾向にあります。



漫画では、以前にミルクボランティアで育て上げた子猫を、里親詐欺師の手に渡してしまった女性の辛い経験が語られます。

そして、再び動物虐待犯が現れました。
保護しようと餌付けし慣らしている猫を略奪されてしまいます。

それから描かれているのは、埼玉県でガスバーナーを用い、猫をリンチする様子を動画アップロードした犯人がモデルになっています。

直接的に猫が痛めつけられている描写はありません。
しかしながら、漫画を見て初めて「次第にネットからの声に煽られエスカレートしていった」という状況を理解しました。

ずっと想像が出来なかったことでした。
そこには、虐待動画を観る人、拡散する人、サイト管理者も同罪であることが、炙り出されています。



動物虐待について天原が言います。
『動物を虐待する奴は、動物が嫌いなんじゃない。虐待が好きなんだよ。』と。

人によってボーダーラインを越える理由はいろいろ。
本当にヤバイのは、人間は強い刺激が欲しくなるということ。
動物では満足できなくなるということ。



ナゼ厳罰化は必要なのか?

【1】
動物だけではなく、その先にいる子供たちを守るために。

動物虐待の9割はリピーターで、その内の7割は後に人間へ(家庭内暴力・児童虐待)向かうというデータもあります。

【2】
法律上はモノとされるペット。
現行法では、器物破損よりも動愛法違反の量刑が軽くなっています。
小さな命の意味

弱者を自己満足のために殺傷する犯罪に対して、「動物は命あるもの」としている動愛法によって、その尊厳は守られるべきだと思います。

【3】
🔵廣瀬勝海
懲役3年 執行猶予5年/3回公判


「動物を愛護する善良な市民の思いを踏みにじる悪質極まりないもの」という保護ボランティアの精神的苦痛を鑑みて異例の求刑。
詐欺罪が認定され、画期的な重い判決となりました。

🔵大矢誠
懲役1年10ヶ月 執行猶予4年/2回公判

実刑ならず動物虐待愛好家 大矢誠

大矢誠事件の方が、社会的な影響は多大だったにも関わらず、証拠の虐待動画も閲覧検証されず お粗末な幕切れでした。

全国より実刑をとの嘆願署名が20万余が集まり、メディアも取り上げましたが...これが動愛法の限界。

虐待愛好家の餌食になった13頭は(所有者のいない) 野良猫だったため、器物破損は適用されません。



この命の格差をなくすために。
法律と動愛法の溝を埋めるために。

次は救うために所有権を規制していきたい、そのステップでもあります😾

~関連記事~
しっぽの声4/動物福祉と安楽死
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しっぽの声2/ペットの命その意味
しっぽの声/獣医ドリトル ✕ 杉本彩

【 ねこてん 公式HP 】

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