再投稿します。
この時期「子猫ちゃん♡拾いました」というツイートなどを見かけると思います。
本当は「子猫を保護し、お父さんお母さん猫にも手術したよ」となればイイな!
動愛法改正がされ、愛護センターで野良猫も引取り拒否されるようになってしまいました。
これから、皆さんの地域で野良猫が増え、トラブルが深刻になるかもしれません。
■ 動愛法改正35条3項の改正案
そうならないために、最も効果的な予防策が野良猫へ不妊去勢手術を施す「TNR」です。
早く確実に不幸な悲しむ命をなくせます。
人に動物にも優しい社会が近づきます。
どうぞ 頭の片隅にとどめておいて頂き、困っている外暮らし猫さんや飼い主のいない猫で悩んでいる人がいたら「不妊去勢手術のカード」を差し出して欲しいと思います。
犬と猫の愛護活動で、決定的に異なるのは、野良猫に対して行われる TNR です。
野犬は、狂犬病予防法で行政捕獲となります。
一方、TNR は人と猫の共生を成し得るためには不可欠。
ひいては社会にとってプラスしかない、私たち人間にもイイ事尽くめなのです。
是非とも、犬と暮らしている、犬の保護活動している、犬に関するお仕事をしている方々に知って頂きたいと思います。
ザックリ云うと「TNR」は飼い主のいない猫に不妊去勢手術を施す方法と考えて下さい。
手術を済ませたら、一代限りの命として地域で管理していきます。
これが「地域猫活動」です。
混同されやすいと思います。
TNR は不幸な命を増やさないための繁殖制限を行うこと。
動物愛護活動です。
手術を済ませたら、野良猫から地域猫になります。
だから TNR をしなくては、地域猫活動は始められません。
こちらは、地域の野良猫トラブルの軽減と共存共生が主な目的となり、住民が主体の社会活動になります。
TNR と地域猫活動は表裏一体ですが、あくまで TNR が基本となります。
〇 排除の選択はない
ましてや駆除などしなくても、外猫は減らせるということ、故に共に生きるを選びます。
全国に TNR&地域猫活動の理解が広がれば、猫の殺処分頭数はガクンと少なくなるはずです。
保護譲渡が永遠に続くことも、助成金をエンドレスにバラ撒くこともありません。
TNR&地域猫活動は、リバウンドが抑えられ、確実で即効性がある手段。
そのため私は、餌やり行為に目くじらを立てることはありません。
餌をあげている人へ声をかける第一声は「猫たちのために ありがとうございます」と感謝の言葉です。
対して、餌やり禁止と唱える人を問題視します。
排除することでは、何も解決しないということから、お話をさせて頂いています。
〇 保護譲渡では解決しない
猫の愛護活動は TNR が中心にドカッとあり、本幹です。
保護活動は TNR の付随になり、支流です。
だから、活動に携わる全員が「不妊去勢の徹底」を重要視しています。
皆んな、保護が必要な猫がいなくなることを、保護活動が終わる日を望んでいます。
保護って目の前の子が救われるにしか過ぎません。
それだけでは決して終わることはありません。
譲渡拡大は出口を広げるだけ。
蛇口を閉めずに、次から次へと新しい容れ物で受け止めるバケツリレーです。
〇 医療の拡大
■ 動物利権に加担しないために
にて書きました ↓
『60代女性で「 TNR 年間100頭ぐらいかな」という方は、ザラザーラッといらっしゃいます。
私の師匠は、サビ残当たり前の職務をこなしながら、年間800頭をしたことがあります。』
年間800頭を保護譲渡しなければならないとしたら、気が遠くなりますよね。
手術だから、60代の女性でも可能なのです。
そして、それは1年後に増える何千頭の命を救ったことに価します。
TNR を年3桁頭数ほど実施するためには、獣医師の協力が不可欠になります。
一斉捕獲の場合は、1日に何十頭も手術しなければならないので。
ですから、ボランティアは活動に理解して下さる獣医師を探します、ご協力を求めます。
NPO 団体だと病院を持っていたり、専属医師がいます。
そうしなければ、活動自体が成り立たないのです。
年々、各地で TNR 専門の動物病院が増えていっています。
余談ですが、ピースワンコが3千頭保護で、あのダダ広い敷地に動物病院がないということには驚愕し、アウトだと思いました。
こうしたことにより、地域猫活動では住民に病院を案内したり、保護譲渡活動では里親様に紹介したりと動物病院との距離はグッと近くなります。
動物医療が、より身近に広がってきます。
〇 真実の啓発
TNR をし地域猫活動を進めるのには、とにかく広報。
住民の皆さんに周知して頂かなければなりません。
この際に、ナゼ野良猫が減るのかを説明するには「過剰繁殖」「頭数制限」「繁殖制限」というワードを使います。
「知らなかった」「初めて聞いた」という人が ほとんど。
地域猫のお世話をしながらも、エサやるなと言われば、活動の目指すことについてお伝えさせて頂きます。
こうして「不妊去勢の徹底」が浸透していきます。
5年経つと目に見えて外猫が減って来ますので、論より証拠です。
リリースがカワイソウと思われるのは、その通りです。
毎日 見かけた子が突然に姿を消したり、お世話していた子が交通事故で死んだり。
だから、遺棄はいけない!外暮らしは過酷だ!と心から解ることが出来るのだと思います。
ちょうど10年で猫は、ほぼゼロになり、周囲の人々の意識は変わります。
虐待遺棄・放し飼いは自然になくなります。
「ペットの不妊去勢手術」は常識になります。
〇 メリットしかない
まだまだ、TNR 由来の福音が てんこ盛り。
「奄美大島ノネコ管理計画」オール・オア・ナッシング?
手術は、一頭につき一生に一回だけ。
TNR の頭数は年々ダウンし、数年(数ヶ月)でゼロになります。
TNR もズットやり続けるわけではありません。
TNR が終了したら子猫が産まれなくなります。
だから、今まで慣れるのに年単位かかる野良生まれの成猫や病気のリスクが高い老猫を室内に入れてあげられます。
町内会や商店街のご賛同ありきな部分があるので、たぶん活動がなかったら関わらなかっただろう催しに参加したり、交流が持てます。
つまり、地域が活動を通して活発化します。
あとは人々の目線が、おウチのない猫に優しくなる瞬間を体験できます。
私が地域猫活動を始めたキッカケは、外の猫さんが嫌われないようにだったので、天にも上る気持ち。
お礼を言われた時はマジ嬉しい ٩(ФωФ)و
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