ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

被災地へ支援物資を送る際の注意点

2020-07-06 22:40:00 | ペット災害情報&防災対策


九州各地での大雨災害、時間毎に被害が拡大しています。

1日も早い復興を、1時間でも早く日常生活へ戻られることを心よりお祈り申し上げます🙏



~被災ペットたちの物資支援について~
熊本地震で半年以上同行避難支援に携わった「HUG」さんのレポートから転載します。

🔴先ず現地の人たちが何を必要としているのかを確認して下さい

災害時には時間経過により、必要な物が変わって行きます。

災害直後は必要だったフードの需要が、交通網の復旧による店舗の再開で徐々に下がって行ったりします。
災害のストレスで食欲不振になったペットたちの食欲を増進させるきっかけとして、おやつ類が必要となる時もあります。

🔴意外と必要になるのが迷子札

迷子札を着けていないペットが多く、所有者明示の為に熊本地震では大量の迷子札が必要となりました。

🔴難しいのが「水」です

水のペットボトルはとにかく場所を取ります。
現地の保管場所の状況も関係します。

SNSで支援物資をお願いすると、全国から多くの物資が一気に送られてくる場合があるので、保管場所が限られていた『わんにゃんハウス』では「水」をお願いする場合はSNSには投稿せずに、個人的にメッセージを送ってお願いをして、送られて来る「水」の量を調整していました。

とにかく現地のニーズの確認が大事で、それをやらないとせっかくの善意が現地の支障となる場合すらあります。

🔴1つの段ボール箱には1種類の物資にする事

例えば「猫のドライフード」「猫のウェットフード」「仔犬用フード」「老犬の療法食」のようにする事。

1つの箱にあれもこれも入れて送りたくなりますが、1つの箱に「犬用と猫用」「フードと衛生用品」等混在していたら仕分けがとても大変になります。
友人への支援を個人宛に送るのであればそれでも大丈夫ですが、避難所の同行避難支援をしているボランティアへ送る場合それはNGです。

そして段ボール箱の外側にマジックで大きな文字で内容物を明記する事。

物資の仕分けにはかなりの労力と時間を要します。
開けて見なければ中身がわからず、中に様々な物が混在していたら仕分けの時間は倍以上になります。

🔴フードについて

出来れば一つの袋に大量のフードが入ったブリーダーズパックよりも、大きな袋の中に更に一食分に小分けされた袋が入ったタイプの方が助かります。

ブリーダーズパックは開封したものを小分けする必要となる場合があるからです。
もちろん開封済みのフードは送らないで下さい。



🔴311動物たちの悲劇を忘れない
https://blog.goo.ne.jp/nekoten2015/e/dfb3defba8ad7cacbbe4149a4abd2408

「震災時のペットの避難について」を確認しておきましょう。
お住いの自治体に同行避難可能な場所と注意点を問合せして下さい。

同行避難
災害時に飼い主がペットを連れて一緒に避難すること。
避難所でペットと一緒に過ごせるかどうかは、各自治体や避難所の判断に任されている。
環境省のガイドラインにて推奨。

同伴避難
ペットと一緒に避難し、かつ避難所で一緒に過ごすことを指す。



🔴簡易ケージ備えていますか?

ポータブルケージのご紹介です。
備えあれば憂いなし。

アレルギーの方への配慮から、猫と共に避難所で過ごすことは難しいと思います。
猫と暮らしているご家庭はケージのご用意を。



🔴災害時における飼い主の責任

家族としての責任
地域の同行避難所を自治体に確認
水・フード・トイレ砂などの備蓄
動物病院にカルテを作成して貰う
キャリー&ケージの用意

飼い主としての責任
不妊去勢手術
ワクチン接種・ウィルス検査
マイクロチップや迷子札を装着
動物と接していないご家庭や猫アレルギーの人の迷惑にならないよう配慮



最新の画像もっと見る