神保町に岩波ホールというミニシアターあります。
そこは単館上映専門。
ロードショーでは、お目にかかれない国の作品が観られます。
どうしてもタイトルが思い出せないのですが、インドネシア映画でした。
『踊るマハラジャ』公開の前でしたので、インドの映画ってどんなのかしら?と好奇心からだったと思います。
王族の青年がクーデターから逃れ別天地へ。
彼は志が高く、人民の幸せを願い、あらゆることへ挑戦しますが...紆余曲折を経て最後は「野犬狩り」へ身を落とします。
野犬狩りの映像は、男性が10人くらい棒を持ち、穴の中へ犬を追い込んで行く様子。
その男たちを見守る人々は、軽蔑の眼差しを向け、子供たちは人間へ目がけて石を投げていました。
卑しい仕事なのだと解ります。
最後は、堕ちた主人公の目が血走り苦渋を浮かべたクローズアップで終わります。
ピースワンコの収容数を見ていると、広島県での野犬の多さに驚かされます。
すっかり、私の印象は「野犬の広島」です。
どうして、こんなになるまで放っておいたのか?
なんと、広島県では昭和55年から平成27年まで「定時定点引き取り」なるシステムがありました。
以下、このトンデモないルールを全廃に導いた「みなしご救援隊」中谷代表のブログから。
■ 犬猫みなしご救援隊 代表ブログ
〈 定時定点引き取り とは 〉
“ 飼えなくなった犬猫 ”“迷惑な犬猫 ”を
決められた日に(だいたい月に1~2回)
お近くの役場に持って来れば
日本通運が回収し
広島県動物愛護センターまで運んで
殺処分するという
非人道的な非常にバカげた制度です。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
21世紀に平和都市で...有り得ません!
私は、このことを知った時に胸がムカムカ吐きそうでした。
動物の遺棄は犯罪ですので、県が不法行為を推奨ですか ("'._.)
でも、広島に暮らしている方は、それが当たり前だったのでしょう。
地域猫活動中に「駆除して」「他所へ放して」と依頼してくる人もいます。
しかし、排除や放逐あるいはセンター持ち込みでは、野犬&野良猫のトラブルは解消されません。
どうしてでしょう?
なぜならば、ちぃーとも人間の意識は変わっていないからです。
ピースワンコの空間移動による作られた殺処分ゼロも同じですね。
■ ピースワンコQ&A
そもそも、犬猫たちが屋外で増えたのは、人間のせいではないですか?
人間の無責任を転嫁され、追われて殺される...なんじゃコリャですよ (>_<`)
よくあるの「棄てる人が悪い」──これ大正解なのですが、両刃の剣でして...。
今度は皆んな、架空の悪人に全責任を押し付けて、蚊帳の外へ出てしまいます。
茨城県も沖縄県などもそうですが、行政が所有者のいない犬猫を切り捨てる姿勢だと、どんどん遅れていってしまう傾向にあります。
首長の思惑によって「生かすか殺すか」になるような...。
取り敢えず、広島はチェンジの方向で (ΦωΦ)フフフ
どうか県の、地域の問題として考えて頂けたらと思います。
行政側を動かせるのは地元の声ですから。
人間が手放した命、命あるものとして向き合い、そして手を差し伸べる視点へ時代はシフトしています。
まずは、増やさないように去勢避妊手術を!
一緒に暮らしている愛犬愛猫から。
その環境を整えることから、協働していけたらと思います。
人の意識や習慣を変えるのは大変だとお伝えしてきました。
ですが、諦めなければフッと動く時があります、必ず!
それからは、早く進みますよー。
切り拓くより追いつく方が時間を要しませんもの。
次世代へ「野犬ノネコ狩り」なんて慣習を残したくないじゃないですか。
【 ねこてん 公式HP 】