■殺処分の仕組み マングースとノネコ
■ノネコは存在するのか?
20年の間にマングースを殺す事業は、拡充し構造を固め、成立をしています。
動物利権は、私たちの目には触れず、木の根のように張り巡らせているのです。
奄美のねこに関して、難攻不落と思われた殺処分システムに綻びが生じました。
我々人間は、考えるチャンスを与えられたのではないでしょうか。
証言1
東京都動物愛護推進員でジャーナリストの香取章子さんが、文春オンラインの記事に寄せられたコメントから。
環境省が奄美大島で進める「3000匹の猫殺処分計画」は、5年前に同省希少生物保全課が東京と大阪でシンポジウムを開催した時から始まったと考えます。
10年くらい前に取材で複数回お目にかかったことのある元動物愛護管理室長がなぜか私をパネリストとして招きました。
私としては、ニュージーランドとオーストラリアでペットが固有種に及ぼすインパクトについて20年以上前に取材していて、問題への意識はありました。
しかし…打ち合わせの時から「アマミノクロウサギのような希少種を絶滅の危機から救うためには早く『ノネコ』の殺処分を始めなければいけない、香取さんもご理解いただけますよね?」とたたみ込むように言われ、「アマミノクロウサギを守る→猫を殺す? それは短絡的過ぎる、違うでしょう」と違和感を覚えました。
うがった見方かもしれませんが、何らかの「オトナの事情」で猫の殺処分を始めなければならないのかなと感じました。
猫は5000年~7000年前から人とともに生きて来た家庭動物、伴侶動物です。
すべての猫はイエネコ。
ペットの猫が家から出てしまっただけで「ノネコ」と呼び、「一刻も早く殺そう」としていることに強い疑問を感じます。
そもそもアマミノクロウサギの死因の第一位は交通事故。
罪もない猫たちをスケープゴートにしてはいけません。
司会も座長もメインのパネリストもみんな「殺処分ありき」で、私は孤軍奮闘でした。
客席には小笠原の猫のプロジェクトの中心となっている都獣医師会の先生方、動物愛護関係者が多く、みなさんが歯ぎしりしてこぶしを握り締めているのが見えました。
あれから5年、政治家さんは何しているのかな。
自然の中に猫がいるのは人間が「完全室内飼育」で終生、適正に飼育していなかったこと、その問題を放置したことが原因です。
突然、猫の命を絶つことで問題を解決しようとするのは許されません。
それより、アマミノクロウサギが車に轢かれないようにすることが先決でしょう。
証言2
どうぶつ基金さんから。
環境省が主導しているノネコ管理計画ですが、この計画に猫の殺処分が必要であるという数値的根拠は皆無です。
2003年から2015年の12年間に、アマミノクロウサギは約10倍に増えていますが、この間、山中から駆除された猫はわずか十数頭でした。(環境省データ)
つまり、猫の駆除などしなくてもアマミノクロウサギや他の固有種は激増しています。
これはマングースの駆除が奏功したからです。
これはマングースの駆除が奏功したからです。
そしてマングースの生息数はわずかになり、マングース1頭の捕獲に数億かかるようになりました。
これでは環境省から下請けで仕事を請け負っている天下り法人の仕事がなくなってしまいます。
年間数億の予算を維持するために、新たな脅威が必要だったのです。
それが猫でした。
案の定、その法人は配下に100%子会社の株式会社をつくり、その会社がノネコの捕獲利権を獲得しました。
案の定、その法人は配下に100%子会社の株式会社をつくり、その会社がノネコの捕獲利権を獲得しました。
今は年間数千万程度の予算がこの会社に割り当てられますが、猫の脅威を盛り上げて、マングース駆除終了で失いつつある年間数億の予算を狙っているのではないでしょうか?
通常、行政が予算を得るためには数値的根拠が必要です。
通常、行政が予算を得るためには数値的根拠が必要です。
しかし、奄美のノネコ管理計画には、このままでは猫によってアマミノクロウサギが絶滅させられる。
緊急な駆除が必要であるとうたわれているだけで、数値的根拠は示されていません。
それどころか、クロウサギが増えていようがいまいが、猫に捕食されている事実があれば駆除する必要があると、うそぶいています。
つまり、数値的根拠は不要であると環境省の担当者は言い切っています。
まだ若い担当者の名刺には、「京都大学博士」と印刷されていました。
自分が京大博士の科学者であることにほこりをもって、環境省の仕事をしている表れでしょう。
まだ若い担当者の名刺には、「京都大学博士」と印刷されていました。
自分が京大博士の科学者であることにほこりをもって、環境省の仕事をしている表れでしょう。
そんな彼の口から「クロウサギが増えていようがいまいが、猫に捕食されている事実があれば駆除する必要がある」という科学的根拠に乏しい発言があることに驚きを隠せませんでした。
さらに質問しました。
さらに質問しました。
環境省の調査によるとアマミノクロウサギは2-4万頭生息しています。
アマミノクロウサギの寿命が10年とかなり多く見積もっても、年間2000~4000頭は寿命を全うして自然死する。
つまり毎年2000~4000頭のウサギの屍が発生するわけです。
その死体を猫が食べてもこれは捕食とは言いません。
その死体を猫が食べてもこれは捕食とは言いません。
猫の糞からウサギの骨が検出されてもこれは捕食と断定できません。
「確かに、猫に捕食されたクロウサギもいるかもしれませんが、自然死したクロウサギをくわえて歯形がついていることも考えられる。捕食か、死んだウサギを食べたかの区別はどうやって判断しているのですか」と質問すると彼は、「わかりません」とこたえました。
「確かに、猫に捕食されたクロウサギもいるかもしれませんが、自然死したクロウサギをくわえて歯形がついていることも考えられる。捕食か、死んだウサギを食べたかの区別はどうやって判断しているのですか」と質問すると彼は、「わかりません」とこたえました。
「飼育下でのクロウサギの寿命は10年と言われていますが、野生のクロウサギの寿命は何年ですか?」と生物博士の彼に質問しても「わかりません」と答えました。
この程度の知見もなく創作された京大生の卒業論文が、ノネコ管理計画の根拠になっています。
このトンデモ論文で見事に博士号を得た女性は、マングースや猫の駆除を環境省から請け負っている業者に見事に就職しています。
この様に、殺処分の必然性を示すことのできない中で、というか、猫の駆除をしなくても希少な固有種が激増、クロウサギ10倍増の数値を隠蔽して作られたのが、ノネコ管理計画です。
そんな中、誤捕獲によって、希少種を致死させたり、違法な捕獲器の設置をしたり、稚拙な不妊手術の失敗で猫を事故死させているわけですが、彼らは一向に反省することなく、駆除を加速しています。
この様に、殺処分の必然性を示すことのできない中で、というか、猫の駆除をしなくても希少な固有種が激増、クロウサギ10倍増の数値を隠蔽して作られたのが、ノネコ管理計画です。
そんな中、誤捕獲によって、希少種を致死させたり、違法な捕獲器の設置をしたり、稚拙な不妊手術の失敗で猫を事故死させているわけですが、彼らは一向に反省することなく、駆除を加速しています。
ここ数か月、捕獲数は激増しています。
捕獲された猫の多くは、不妊手術済みのさくらねこです。
ノネコではありません。
それでも彼らはTNRをせずに捕獲し、引き取り手が無ければ殺処分するという姿勢を変えません。
ボランティアで猫を引き取っている人たちが、お手上げになって、早く殺処分第1号の実績をつくり殺処分を正当化し、全国に広げたいのではないかと疑いたくなります。
ボランティアで猫を引き取っている人たちが、お手上げになって、早く殺処分第1号の実績をつくり殺処分を正当化し、全国に広げたいのではないかと疑いたくなります。
言葉を持たぬ小さな命を守ろうとする私たちは、情けないくらい力がありません。
どうか、理不尽に搾取される命に思いを寄せて下さい。
私は知っています。
駆除処分で問題が解決しないことを。
猫は不妊去勢手術と管理だけで共生共存できることを。
どうか、理不尽に搾取される命に思いを寄せて下さい。
私は知っています。
駆除処分で問題が解決しないことを。
猫は不妊去勢手術と管理だけで共生共存できることを。
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