今を生きる  MOMENTARY 

草の輝く時 花美しく咲く時 
再びそれは帰らずとも嘆くなかれ 
その奥に秘められし力を見出すべし
 ワーズワース

瀬戸内寂聴 さんと言う人

2006-11-09 01:17:04 | ノンジャンル
自分の人生を思うとき、こんな風でありたい、
こんな人のようになりたい。
そんな指標と思える人を探してしまう。
しかし、自分は自分であってその人にはなれない。
でも影響を受けることは可能だ。

いろんな角度から見る女の心理は面白いものである。
天使ようであったり、意地悪な魔女のようでもある。
時には妖艶な女を武器に世の中を渡り歩く女(ひと)もいる。

寂聴さんとの出会いは(面識は無い)随分昔になるが、
出家前は、
宮田文子、宇野千代さん、岡本かの子、などなど
明治、大正を生き抜いた女流作家や芸術家の影響はかなりあるのでは
ないかと私は思う。

思う存分自分の人生を生き、そして五十一歳で出家。
愛を書く小説家が、驚きである。
そんな自由人から仏門に入り自身の体験から出てくる
「寂聴説法」は当時私の心にズシンときた。
人間、体験から出てくる言葉程、強く心に響くものはない。
説得力がある。重さがある。
辛い時、柔軟性を失った時、開く一冊でもあった。

最近、雑誌の中で寂聴節を拝見~
やっぱり、好きだなあって思う(笑)


そして、
毎日の些細なことなど、取るに足らぬことのように思えるのは
私だけなのだろうか。

思うようにならぬのが人生・・・
そんな私が、思い通りになり過ぎると、
この幸せは偽物ではないか・・・と思う気持ちから
謙虚にならざるを得ない人生。。。
別にこれが欲しいという欲も余り浮かばない。
お金はあるにこしたことはない!というのは分かっている(笑)
今のささやかな喜びは、
素直になりきれなかった私が、素直な気持ちを芽生えさせ
人生の後半を脱皮しながら手探りで生きている。
そんな毎日をいかに全うし、機嫌よく過ごすかが
私の生き甲斐、目標になっている。

欲を言うなら、
こんな風に言って出家出来る位愛を堪能しなければ~(笑)



 ★ 記事抜粋

*40代の女性からの相談。(寂聴さんらしく笑える~~♪)

生活力のない男に愛も薄れ疲れ果てた。。。
「子供もいないって言うから、だったら別れなさいって。
でもね、古い靴を脱ぎ捨てる時は、
新しい靴を買って用意しておいて、
裸足で歩きなさんなって。
間に合わせの靴でもいい、
後からゆっくり足に合うのを探せばいいんだから。
裸足よりいいの、やっぱりあの、男なしでいるとね、
女ってぎすぎすします。
どうしても意地が悪くなる、
愚痴でもなんでも話を聞いてくれる相手がいないと
器量も根性も悪くなるんです」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする