僕の旅と彼方の友と

旅が好きアマチュア無線が好き、そんな僕の呑気な日々を綴ります。

「この夏の思い出、教えてください」

2008年09月07日 20時23分48秒 | 旅の思い出

 今週のgooブログトラックバック練習版のお題は「この夏の思い出、教えてください」です。この夏の思い出といえば僕にとっては『滋賀県旅行』になるのでしょうが、そのなかで最も印象深かった事をお話します。


 以前このブログにも書いた事があると思いますが、僕が子どもの頃滋賀県愛知郡愛知川町(現:愛荘町)という所で暮らしていました。今回の旅行で泊まった宿がこの町の小学校のすぐ傍で、立地的にも思い出深い場所でした。一日の観光を終え宿で一風呂浴びた後、この宿のすぐ傍の『F』という居酒屋で飲んでいた時の事です。客は僕一人で店はご主人と奥さんできりもみしていました。

 「この鳥鍋かなりいけますねぇ。」などとおだてつつご主人と話をしていると、通っていた小学校が僕と一緒だったようです。「へぇ~、それじゃM先生のこと覚えてます?やたら児童を引っ叩いた先生。」するとご主人「ええ、覚えてます。いかついた、怖い顔をしてました。いま、町で議員やってます。」「なんと!出世しましたねぇ(何のこっちゃ)。引っ叩いたあと児童の流す涙を見て『真珠のような涙が・・・』が口癖だったあの先生がねぇ。」当時は先生が児童を叩いたからと言っても何ら問題にはなりませんでした。悪い事をするから叩かれるのであって、僕のような良い子は叩かれた事はありません。いえ本当に・・・・。

 面白い情報を得たということで宿に帰って早速ネットで町のHPを検索、ありました議員のなかにM先生の名前が。それにしてもこの町のHPは立派です。僕がいつも僕の町で議員に立候補する人に要望しているけど完全に無視されている「全ての議案について、誰が賛成し誰が反対し誰が棄権したか、個人名を挙げて公表して欲しい。」ということについて、議会をライブまたはオンデマンドで配信することで実現していることです。M先生の講演(授業?)も、ん十年ぶりに聞けました。元教師らしいリテラシーについての主張は全く同感で、さすがは僕の元担任です。 ビデオを見たい方はこちらから→愛荘町議会動画配信HP

 閑話休題。居酒屋のご主人とはいろいろとお話をさせて頂きました。小学校が木造だった頃、戦前に建築された校舎が残っていたとか、体育館代わりの講堂があって正面には奉安所(天皇皇后両陛下の御真影を格納する所。扉があって特別な時にしか御真影は拝めない。)らしいのがあったとか、子どもの頃の思い出です。話す言葉はもちろんこの地域の方言で、それがまた僕の心に気持ち良く溶け込んでいきました。


 

ふるさとの訛(なまり)なつかし

停車場(ていしやば)の人ごみの中に

そを聴(き)きにゆく


         石川啄木
          『一握の砂』より
  

 学生のころは「うぜぇぇ!」と思っていた詩も、この歳になると何故か心に染みます。
コメント
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