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なぜ大手住宅メーカーは、地盤保証会社を利用していないのか。

2015年06月05日 | 日記

 なぜ大手住宅メーカーは、地盤保証会社を利用していないのか。

地盤保証会社が多く存在する時代になりました。

同じ現場の地盤調査データでも、保証会社により、ベタ基礎で大丈夫ですという会社もあれば、地盤補強必要というところもあります。
リスクがあってもトータルの保証料を多く取りたいと思えば、ベタ基礎で大丈夫ですという判定が多くなる事でしょうね。

では、なぜ大手住宅メーカーは、地盤保証会社を利用していないのか・・・・

私の知る限り、大手住宅メーカーで、地盤保証会社を利用しているという話は、聞いた事がありません。
なぜだろうと考えたところ、例えば、1件3万円の保証料と仮定すると、年間1万棟施工しているメーカーだと、
3億円、保証料が5万円とすると5億円の保証費用が1年間に発生します。

大手の住宅メーカーでは、

1.自社で地盤に関する知識を持った人が地盤判定して、過去の経験などから、危険な地盤地域や地盤調査結果から判断できる
 システムを構築し、建築棟数に対しての不同沈下事故を減らす事により、高額な地盤保証料を支払う必要性がないのではないだろうか。

2.地盤保証会社に年間支払う金額と比較して、著しく安価で、直接に大手保険会社と契約する事が可能なのではないだろうか。

3.保証会社の規模より、大手住宅メーカーの売上、利益が著しく大きく、他社に保証をしてもらう必要性がないのではないか。

4.保証会社の判断基準と異なる地盤解析の基準が存在しているのではないだろうか。

5.保証会社の保証内容の信頼性に疑問があるのではないか。等々、考えました。

いずれにしても、保証料を支払わなくても、住宅メーカーサイドで、保証対応が可能であるからだと思います。

では、大手ではない工務店、建築会社では、多くの会社が、地盤保証料を保証会社に支払い対応していると思いますが、
現在、住宅瑕疵担保履行法が成立され、建築する場合は、瑕疵担保保険に入らなくては、ならなくなりました。
この瑕疵保険法人の中で、地盤の不同沈下事故について、この保険を適用して、地盤保証会社に保証料を支払わなくても、
建物の不同沈下事故に対応しているところがあると聞いた事があります。

大手の住宅会社でも小さな建築会社でも、地盤保証がついているから安心と言うのではなく、お客様の財産である建物を
傾かせない事が一番の重要であると思います。

また、地盤判断が異なる場合など、地盤品質判定士協議会の判定士が、今後、活躍できる場面が多くなることを期待しています。


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