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住宅建築-地盤保証ありきでいいのか。

2015年03月22日 | 日記

住宅建築-地盤保証ありきでいいのか

最近では、住宅建築に際して、地盤ついての保証を付ける人が多くなっています。
保険会社とは違い、地盤の保証会社も多くなり、それぞれの会社や団体が保証の規準をつくり、
その判断に適合していれば保証しています。

先日、地盤調査を行った結果、調査地盤面より、深さ2.0m程度の範囲まで、
軟らかい状態にある事が、確認されました。調査地は、坂の途中に位置しており、
高い側は、地盤は良好ですが、低い側は、軟らかい事がわかりました。また、
道路より、建築敷地が低く、今後、50㎝から60㎝程度の盛土を行う予定です。
盛土前のため、盛土の地盤の強度もわからない状況の為、地盤に関して対策を
(地盤補強)をしないと、建物の不同沈下の危険性があるのではないでしょうかと
提案しました。

当然、地盤補強をするとその費用が発生しますので、建築会社は、大手の地盤保証会社に、
地盤調査データなどを送り、判断してもらうと、なんとベタ基礎で大丈夫ですとの回答でした。
保証料支払えば、保証できますという判断がでました。

建築範囲内で、地盤の強度が異なり、盛土もしていないのに、何で、ベタ基礎で大丈夫と判断が
できるのか不思議です。建築主の中には、建物が傾いても直してくれれば、いいという人も
いると思いますが、多数の人は、今後、何十年も住む家づくりの為に、長期のローンを組んで
いるので、大切な財産を、はじめから欠陥になるリスクを無くし、快適な生活がおくれるようにしたいと
思うのではないでしょうか。保証してもらえると言っても、実際に、どの程度の修復をして
もらえるのか、すぐに直しにきてもらえるのか。数か月先、数年先なのか、
修復したら、その先、再び、直すことがないのかなどなど不安が残ります。

最近、地盤保証という名のもとに、地盤対策をしたほうが良いのではないのかと考える土地に
ベタ基礎で保証が付くという物件を目にするケースが増えています。
保険的感覚で、何万件の内の数件の事故発生確率だからではなく、建築主一人ひとりの夢のマイホーム
づくりを真剣に考え、地盤のリスクがあるのであれば、地盤対策に費用が発生する事も踏まえて、
説明する事が必要ではないでしょうか。

地盤保証会社の判断基準が各社それぞれ違うので、すべてということではありませんが、大手の保証会社
で、上記の結果が出ている事で、地盤保証という名のもとに、建物の不同沈下事故が多くならない事を
願います。

PS

先日、数年前に地盤補強対策なしで、築造した土留が傾いてしまったとの事で、土留の解体後に
地盤補強鋼管工事をしてきました。工事途中の写真ですが、工事後に新規に土留を造り直す工事を
します。傾くのは、家だけではありませんね。


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