相場三昧 マーケットウォーカー

株・商品・FXマーケットに立ち寄る
SOUL, SMOOTH JAZZを愛するトレーダー

 

ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-10-14 14:11:57 | 相場三昧伝
☆第四十五章
 「気を転ずること」

相場が上に下にと荒れ、一段と下げたところで保ち合いになった時、何となく
相場の先が弱く見え、諸方の意見をいろいろ聞き合わせて見ても強気の意見は
ない。先行き二~三十俵は間違いなく下げそうな模様であるから、ここで売ら
なければ相場に乗り遅れるとばかりに、売り気にはやるが、こういう時は、気
持ちを変えて、逆に買って出るべきである。
皆が皆、弱気の時、逆に買って行くのは勇気がいるが、これを実行してこそ、
成功するのであり、これが秘伝である。
常々、心がけなければならないのは、自分が強気の時は他人も強気だし、自分
が弱気の時は他人も同じ心境になっているものなのである。


☆第四十六章
 「我一分の了見」

我一分の了見、つまり、自分の軽々しい判断で売買してはいけない。
三位の伝に照らし合わせ、相場の流れ(天底)や水準をよく考えて、売買する
べきだ。方向が決まったら売ったり買ったりするのではなく、一方を「貫く」
つまり、買いなら買い、売りなら売りを徹底して行うべきである。


☆第四十七章
 「欲を離れる」

相場の高下につれ、しっかりとした相場観もなく目先の動きに雷同していると
下げてくると弱気になり売り込む。それから暫くして戻してくると強気ななり
買いに回る。こんなことをしていると、その度に損が出る。これは商いを急ぎ
何が何でも儲けてやろうと欲をかくから結果的に損をすることになるのである。
欲を離れ、天底をしっかり見定めて、見通しをたててから売り買いを行うべき
だ。この際は勿論、三位の伝を参考にして細かいテクニックを考えて行いたい。

LSG - Curious (Feat. LL Cool J, Busta Rhymes & MC Lyte)
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ー相場道の極意ー(全八十九章)

2011-10-13 12:50:29 | 相場三昧伝
☆第四十二章
 「すべてが片寄ったとき」

相場つきも弱いし、人気も十人が十人揃って弱い。自分の考えも先行き
安いと思う。こうゆう風に人気が極端に片寄ると相場というものは逆に
騰がるものである。これの裏返しで、人々の人気も強くこの相場は高い
と意見が一致した時は、必ず相場は安い。
とにかく、一点の不安もなく晴天が続くような相場は、ここから更に
上げると考えず、下げについてばかり考えるべきだ。反対に、いつ崩れ
るかも知れないような弱々しい相場は売りを考えるのではなく上げを
想定し、買い場を狙うことが大切である。


☆第四十三章
 「底値買い重ねのこと」

底値段で長い間保ち合っていた相場が、上げに転じると上げ足が急速に
早まり二~三ヶ月後に天井値段を形成する。その場合、保ち合い値段
から百俵上げの水準を目途におき、積極的に買い増して行ってよい。


☆第四十四章
 「天井・底の動きを捉える」

他の相場と比べて、この相場が高いとか安いとか、採算に乗るとか乗ら
ないとか、こんな事ばかり考えて売買していると相場に逆らい、結局
過ちを犯すことになる。相場というものは天然自然の道理で上げたり
下げたりするもので、単なる採算だけで読むことは出来ない。相場で
成功する極意は比較や採算だけで一喜一憂するのではなく、天井や底値
をしっかりと心得えて毎日毎日の相場の動きをよく見て行くことだ。

この章は、当たり前のことのように聞こえるが、大切な事である。
ともすれば、天底を忘れ、もっぱら人気に雷同して売ったり、買ったり
するが、天底をいつも留意して、今が大勢下げ過程なのか、上げ段階な
のか「潮」の流れをよく見ることが大切である。


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ー相場道の極意ー

2011-10-12 14:37:18 | 相場三昧伝
☆第三十九章
 「相場に逆らうこと禁物」

強気から弱気に方向転換し、売り方になった時、思惑が外れ少々、利運から
遠ざかることがある。こんな時、焦って売りナンピンしようとか上げかかった
相場に対し、売り上がって行くがこれは甚だ心得違いというものだ。
相場に逆らって成功する筈はなく、このような売り上がりは慎むべきだ。
売りばかりでなく、買いの場合も同じで思惑が違った時は無理に相場の流れに
逆らわず手仕舞って相場の動向を見ていくべきである。


☆第四十章
 「後悔に二つあり」

後悔には二つある。これは是非、心得ておきたいものだ。
一つは、十分に利は乗っているが勝ちを急いで、利食いが早過ぎ、大きくは
儲けそこなった時の後悔であるが、この後悔は笑って見過ごせる後悔である。
もう一つの後悔は目標に対して七分~八分の利益が乗ってきたが、ここで
欲に迷い、「よ~し、此処まで来た以上、天井を売ってやろう」と思って
いるうちに相場が急落し、儲けどころか損が出てしまう場合の後悔で、これは
後々まで嫌な気分を残し、心苦労のする後悔である。
常に腹八分目で対処したいものだ。


☆第四十一章
 「通い運びは秘伝なり」

相場で成功するコツ、秘伝は毎日毎日の相場の動きによく留意して、相場の
通いの時点で、つまり保ち合い期に上手く売買する事にある。この通い相場
と運び、つまり放れ(底からの上伸、天井からの下落)を見分けるのが秘伝
である。この見方を誤ると黒と白ほどの差が結果として出てくるものである。
心して対処したいものである。



Tatyana ali- if you only knew
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ー相場道の極意ー

2011-10-11 14:49:52 | 相場三昧伝
☆第三十六章
 「天底三年」

相場の流れとしては天井値段が出るまでは三年、底値段が出るのも三年は
かかる。このように大きな流れとしては三年周期であるが、常の年、つまり
一年一年の相場においても、このような周期というものがある。
よく気をつけるべきである。


☆第三十七章
 「下げを待ち買い入るべし」

天井を想定する時は底から百俵以上の上げ相場を考えて、この辺を目標に
して進んだ方が良い。逆に底を想定する時は高値から百俵下げを目標に
すればよいのだが、その時の様子で迷う事が往々にしてある。下げ相場の
ときは十日~十三日間も連続して下げることがよくあるから、その時々の
模様を見て、突っ込み、突っ込みと狙っていく事が肝心だ。
とりわけ、下げ相場の過程で、買いで利を収めるには底を、底を・・と
狙っていかなければ難しく、中途半端なところで買うと大勢が下げ過程
だけに利を収めることは困難だし、仮に利が乗っても極めて少ない。


☆第三十八章
 「心定まらず動く」

この相場の先は高いと考えていても、それまでには、ひと下げあるかも
しれないと思って見送っているとき、少し上がり始めると「ああ、やはり
相場は高い」と思う。逆に少し下がり始めると「やはり買わなくて良かった
、この相場はまだ下だ」と思うようになる。このように思うことは心が
一つに定まっておらず、目先の人気に一喜一憂するから起こるのであって
これではナカナカ成功はおぼつかない。

あとから振り返ってみると、あの高値で売って、この下げ場面で買えば
上げ下げ両方取れたと簡単に考えるが、実際にやってみると上げ下げ
両方取れる事は極めて稀である。やはり欲張らず、上げで取るか、下げで
取るか、どちらか一方に決めて対処すべきである。
上下、両方取ろうとすると年がら年中、休まる暇もなく、場味につられて
上だ、下だと心が動き結局は損になるものだ。


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注目スケジュール(10/11~14)

2011-10-11 13:00:51 | コーヒーブレイク
今週のスケジュール

10日(月)
・体育の日
・米国コロンブスデー(為替市場休場)


11日(火)
・米国FOMC議事録公開


12日(水)
・米国MBA住宅ローン申請指数(20:00)



13日(木)
・米国新規失業保険申請件数(21:30)
・米国8月貿易収支(21:30)


14日(金)
・米国9月小売売上高(21:30)
・米国9月輸入物価指数(21:30)



魂の相場道

 「石が浮かんで木の葉が沈む」

(相場格言)  
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