オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

ヘンリー六世・その1

2010-03-30 15:12:19 | 上川さん
隆也のお部屋

28日、真冬のような寒さでしたが
ネコヤンが夜中騒いだおかげで、睡眠バッチリ!ではなかったけど
家を後にしてしまえばこっちのもの、<オトン、お仕事がんばってね~>です

彩の国さいたま芸術劇場。
今回は ステージ席という、つまりは舞台をはさんでの席が設けられている。
すでにこの席で観劇された方の感想は〝エキサイティング〟そのものとか?
たしかにメインの客席よりも舞台に近いような・・・・
最近はこのような客席の設置がよくあるようだが・・・どうなんだかな?

席についた時には舞台上では血を表す赤い液体をゴールドシアターの
役者さんたちが拭きとっていていた。知ってはいたが次に落ちてきた
〝肉の塊〟とベチンベチンという落下音の不気味さはなんともたまげた。
いかにも西洋的なリアルさで作り物とわかってはいても薄気味悪い。
でも、ツンツンとちょっと触ってみたい気にもさせられるのね。

いかにも〝蜷川演出〟というオープニングで始まった。
シェイクスピアの歴史劇、二部構成およそ6時間半。どちらも初体験だ。
しかし、集中できたし長いとも感じなかった。 が・・・・
私の席は4列目のおもいきり上手だったため〝ステージ席設置〟による
舞台構成は私にとっていささか〝凶〟とでた。
上川ヘンリーの立ち位置は上手側に背を向けて演ずる場面多し。
ここのヘンリーの表情は観たかった!!と思うことしばしばで
その度に〝やっぱ、スタンダードな舞台&客席にしておくれ!〟と恨めしい。

役者さん達も大変だ。前後左右と気が抜けないだろう。
勿論、声の通りも!
観客も必死になって聞き逃すまいと食らいついていかなければならない。
これも6時間半の長さを感じさせない要因のひとつだったかもしれないが
・・・・・やっぱ、フツーがよかったな~

ヘンリーのシーンは主役にしては多くないと承知していたし
激しい人物像の中でどのような存在感をみせてくれるかなど
多少気がかりであったが、翻訳の松岡さんの
「こんなに受身な劇人物(ヘンリー)はいないとおもうんだけど、逆に言えば
いるだけでオーラがある人じゃないとダメなんです」という通りだった。
贔屓目ではなくね。
今回は若くてイケメンの役者さんがたっくさん出ていたけど
残念ながら(なにが?) いえ、当然心動かず!
でも、いろんな意味でのためいきはでました。・・・・・・続きますです。