お客様は神様です！・・・けど・・・

この仕事を始めて１５年になる。
おかげさまにも、お客様には恵まれて深刻に困り果てたことも
あまりなくありがたいことと思っている。

お客様は神様を忘れずに、心地良く過ごしてもらえるよう心がけている。
しかし、私も人の子、全てのお客さんと〝相性〟が良いとは限らない。
フィーリングがイマイチだな～と感じてしまうこともある。

Hさんというお客さん。昨年頃から時々利用してくれている。
歳は私より少し上で特に問題もないんですが・・・・・
彼が２度目に来た時は結構混んでいて、あまり話しの相手もできなかったが
〝ママさ～ん〟と呼ばれたので、てっきり注文かと思ったら・・・

｢ママさんとマスターはどこで知りあったんですか？｣　　ハァァ
　な、なによ？と目が点になりつつも
　｢ハァ、ウチは社内結婚ですので｣と答えた。

そしてまた呼ばれたのでいくと、今度は
｢ママさんは、マスターのどういうとこが良かったんですか？｣
　え～っ？な、なんでそんなことアータに云わなきゃなんないの？と思いつつ
｢さぁ～どんなだったかな～｣と曖昧に答えた。

以来Ｈさんは来る度に、この２つの質問をセットにして
一定の酒量が入ると繰り返し繰り返しするようになったのだ。
私の答えも
｢若かったから｣とか｢まだ細かったから｣とかテキトーだったが
少々ウンザリしてきた頃・・・・言いたくなかったけど・・・・
｢ハ～イ、スンゴク・・かっこよかったんですよぉぉぉ｣と云ってやった
　これで納得したかと思ったが・・・
今だに、相も変わらず同じように質問は続いてるのだ

いー加減、この質問から解放されたいです、ほんと！！！！
なぜかって・・・この歳になってニヤケタ顔して亭主の(いくら若い時だって)
いい所を〝ああだったのぉ、こうだったのぉ〟なんて言えやしませんってーの
そんなことをしたら・・・
〝あくまでノーテンキにオトンを愚痴る〟という私のスティタスが崩れてしまう(笑)

そのＨさん、｢ママさんはいつ店に出てるんですか？｣と訊くので
｢まぁ金曜日は必ずいますけど｣に・・・・金曜日、お見えになりました！
もちろん、いつものセット質問もすんでヤレヤレと思っていたら
この日は〝ミニスカート〟を話題にしてきた。
そして・・・
｢ママさんも若い頃、ミニスカートはいていたんですか？｣　　
えええ～～？？
｢は～い、バリバリはいてましたよ～｣←ヤケクソ気味だよ、もう！
｢へぇ～ママさんのミニスカート姿、どうだったのかな～｣
コラ～ッ想像しないでよぉぉぉ　
慌てて他のお客さんに　｢皆さん、想像しちゃダ～メよぉ｣と云わずにいられない。
今度は、よりによってオトンに向かって
｢ミニスカート姿で一緒に撮った写真てあるんですか？｣とお聞きあそばした！

危険だ、無謀だ。すでにイラッと状態になってたオトンがピキッとなった。
｢そんなことお聞きになってどうするんですか｣
ワ～～叱られちゃったよぉぉ　　隣にいた常連のＫマさんがすかさず
｢まぁ３００万くらい積めば見せてもらえるかもな｣と、ナイスツッコミ

３００万てさ、こちらからお支払いして見ていただくってことにもなるけどね(笑)
その後もＨさんはめげずに尚もミニスカートについて１人で語っていたよ

とにかくＨさんがみえると、つくづく接客は難しいと思うのです。
今度はどんな質問がとんでくるのかと戦々恐々であります。ハイ！