オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

「一億円のさようなら」~3話

2020-10-13 23:09:30 | 上川さん
「幼き日の子の姿 おもいもよらず瞼の裏によみがえる
それぞれに齢を重ねても 変わることなく 親はすなわち親 子は子なり

三屋清左衛門残日録」を観ました。
静かに深く親子のかたちが描かれていて、心が洗われました。
また「親というものには隠居はないのだな」という清左衛門の言葉も!

いつの世も親にとって子の幸せが一番!ということでもあるのでしょう。

~からの「一億円のさようなら」へ。

次から次へと起こる難題に直面、物理的にも精神的にも翻弄される鉄平。
難題を盛り込んで一見ドラマチックではあるけど、既視感ありありのホームドラマな3話だった。
2話のラストがあんなに意味深だったのに・・・ね。

会社の内状も、コミショーな「クソガキ」の彼氏も、価値観ケタハズレな母親も、
なぜか妙に冷めて短絡的な子供達も、「子供のことは何でも理解(把握)してるのよ」的な夏代も、
そんな夏代にとりすがる娘の姿も、鉄平の父親としての無力感ものようなものも
・・・どっかで見てるな〜感!

(現在の)鉄平はこのように疎外視されちゃうような父親なんだろうか?
子供達は一緒に暮らしていれば、年頃によっては何かしら軋轢が生じたり、親にたいしての
うざったさも感じたりするだろうけど、離れて暮らしているのだ。
この子供達の気持ちの隔たりが何とも気色が悪い。

大学を辞めると云う息子に思わず「お前を医学部に入れる為にいくら出したと思ってるんだ」と云ってしまう。
「結局それなんだ。子供にこれまでいくらお金を使ってきたか、それを無駄にしたくないだけだろ」
更に「俺たちは父さんの決めた幸せを生きなきゃいけない訳?」

我家でしたら、オトン怒髪天&鉄拳!となりますが…鉄平は茫然自失で言葉に詰まってしまう。

我が子といえどもひとりの人間。親の意のままにはならない。
親ができることは、こうあってほしいと願い望むこと。
ただただ幸せな(不幸でない)人生を送ってほしいと願い望むこと。
それを子に伝えて何が悪い!!
子がそれに沿えずとも、親の想いを胸に刻むのは子の義務だ!!・・・と、個人的に思ってる訳です。
ので、一見もっともか??と思うような息子の言葉は美化できないな~
と、なんかオバサンだからこその・・・みたいになってしまいました~

鉄平は本当に、ごくごくごくフツーの人。
500万を差し出した彼氏の母親と対峙の時の“精一杯さ” 父親としての“いっぱいいっぱいさ”がフツーっぽい。
庶民感覚あるあるの描写は、なるほど分かるよ!でもあり、ちょっぴりほろ苦くもありで
決して、カッコ良く・・・はない(笑)
そんな鉄平がこれからどんな「冒険」をするのか、できるのかが想像できない。
それが腑に落ちるものなのか、そうでないものなのか?

それにしても、2話のラストがメッチャ思わせぶりだったのに、夏代の戻り方がアッサリし過ぎベタ過ぎでビックリ!!

3話はちょっとモヤッとしちゃったけど・・・

親子のかたちは普遍的なものであるものの、はるか昔の親子と現代の親子にいろいろと考えさせられた。