オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

度量と慎み

2016-05-28 23:57:30 | 思うこと
オバマ大統領が広島の地に立ちましたね。

所感というんでしょうか、メッセージというんでしょうか・・・・予定より長いものでした。

素晴らしかったのかどうなのかは、私などが評価するのもおこがましいですが・・・

「原爆投下」に対しての米国民の考えは「戦争の終結を早めた」と正当化されてきました。
またオバマさん自身は核廃絶を目指してはいても、世界の中で2番目の「核保有国」で
あることなどへの矛盾を感じつつ・・・・所感全文を読みました。

「正当化」と「核保有」に通じると受け取れた文言は……
「……物質的な進歩や社会の成長が、どれくらいこうした真実を隠してしまって
いるでしょうか。私達はどれだけ簡単に暴力を、崇高な理由によって正当化して
しまっているでしょうか……」
「……我が国のように核兵器を持っている国は恐怖の論理から自由になり、
核兵器のない世界を目指す勇気を持たなくてはなりません……」

少し胸のつかえがとれたように感じました。
しかし・・・・
「71年前、晴天の朝、空から死が降ってきて世界が変わりました。……」

「……世界大戦は最も豊かで強い国との戦いの中で、広島と長崎で
残虐的な終わりを迎えました……」

死は降ってきたのではなく、降らされたのに!そして残虐的な終わり……って。
どうしても違和感・・・・
しかしオバマさんが広島を訪問するだけでも大変なことなのは理解できます。
所感の表現もこれがギリギリなんだろうなとも理解できます。

日本、米国をはじめ世界の人々はどう感じたのでしょうか!?

毎日新聞、論説委員長小村浩氏「真の和解への道」より抜粋
・・・・・・ 
≪被害者の示す度量と、加害者の慎み。それが出合ったとき、歴史の和解が可能となる≫
・・・・「和解のために」 韓国世宗大教授 朴裕河氏 著・・・・

度量と寛容。慎みと勇気。
これらはすべて、あらゆる国と国の和解の前提となる要素である
・・・・・


戦争に巻き込まれた国、人は被害者となり加害者になります。

原爆投下において、仮?に日本を「被」、米国を「加」として考えてみます。

米国の慎みとは?
原爆投下を正当化する人はすればよい。
でも「原爆」というものがどのようなものなのか、どのような悲惨な惨状、苦しみを
もたらすものなのかを知ること。
世界で唯一「核」を使用した国の民の義務だと思います。


日本の度量とは?
「謝罪して」とは言わない。
けれど・・・
「謝罪しなくてもいい」とも言わない。

犠牲者と被爆された方達のために、それだけは(私は)言いたくないです。


日本も勿論、慎みを置き去りにしてはいけないですよね。
同時に世界に向けて「長崎・広島」をもっと積極的にアピールするべきだと思います。




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