母の中の記憶

母は今年の５月で９２歳になります。
老人保健施設に２年、今の特別養護老人ホームに入所して５年。

先日、母の弟であるKおじちゃんと我ら家族でワサワサと会いに行った。

塗り絵をしていた。
それぞれが　｢お母さん｣　｢おばあちゃん｣と呼ぶものの、反応なし。
この５年の間に　訪れる度に母の中の記憶がひとつづつ消えてるんだなぁ。

１年前にはオトンにむかって　｢あなた、お連れ合いはいらっしゃるの？｣
これには〝アリャリャ〟を通り越して皆で爆笑だったわ。
そして半年前は私や姉のことも何とか(やっとこさっとこ)思い出せたようだが
もう今は全くわからなくなっている。

いつかはそうなると覚悟はしていたが・・・・
自分達が忘れられたことなんて私にとっては大したことじゃない。

母の記憶から、肉親も何もかもなくなったということは
この世の中で、母は
｢ひとりぼっち｣になってしまったんだ。

私達に囲まれていても話をしても母の中には誰もいないのよね。
今回それに気付いて切ないなぁ、と。

お肌はツルツル、しわもシミもなくて、首筋など私よりキレイ(う～ニクイにゃぁ)
声がまた若々しい。腰も曲がってない。

つくづく　｢惜しい！｣と思ってしまう。
母の母は９３歳まで頑張った。
こうなりゃ記録更新！１００歳までGOだね！　ありえるかも・・・だ