オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

眠れなくなる本

2010-04-15 15:26:08 | 暮らし
土曜日と日曜日の前夜は(といっても当日なんだけど)最高じゃんじゃん

ゆったりこんな気分 なにしようかな~と!
しっかし我が家の〝その他2名〟の寝つきが早いのなんのって!!
まぁお疲れなんだろうけど、10時台なんかに寝られたもんじゃ・・・・
テレビもOFF、電気もOFF! 真っ暗、シ~ン
いいんだけどね。 健康の為にも12時前に寝るのは理想的だ。

でも休日前に・・・・この時刻に寝ちゃうなんて・・・・
私には
ありえな~い もったいな~い じょーだんじゃな~い

て訳で<ハイハイ、アタシは好きにさせてもらいますよ>とマイルームへ。
しかしオトンからは・・・・
〝テレビの音は大きくするな。大声でゲラゲラ笑うな。早く寝ろ〟などなどなど
とじゃっかましいのだ。

て訳で、静かに過ごさなければならなくなった先週の土曜日の夜。
何しよう・・・数独しよか、手紙を書こか、PCしよかと、やりたい事は山ほどあるが
を読むことにした。
友人から借りていて、もういい加減に返さないとマズイ。

告白」 湊かなえ著。

新聞の書籍広告で知ってはいた。
四分の一ほど読んであったがその後なかなかスイッチが入らなかった。
友人達は〝重いけど一気に読んじゃった〟と言ってたけど。
帯には・・・・
全国書店員が選んだ〝いちばん売りたい本〟とか
小説推理新人賞受賞とか・・・・読者の感想の中に
〝・・・寝る前に読まないで下さい。読了まで眠れなくなります〟とか。
要するに続きが気になって・・・ということか?
まぁ、そうはいっても ほぼ一冊分なんて、いっぺんに読めないだろうと
思いながら読み始めたのだが・・・・読みきってしまった

読みきってしまったから面白かったのか?
いやいや決して面白い内容ではないんだけれど、読みきらせる著者の力。
ミステリーとなっているが、一級の心理小説だった。

私の場合は<もう、そろそろ寝なくちゃ>と思いながらもできなくて。
つまり、ここで寝たら後味が悪くて眠れないよ!と。
少しでも救いを感じられる展開のところで閉じて寝ようと思いつつ・・・
それが結局、最後まで救いのある展開にはならず・・読みきったという感じ。

とんでもない本でしたね~
今の社会に起こり得そうなできごと、存在しそうな人間。
単に内容が重いというよりも、自分の身に置換えて考えさせられる、ということが
この本を読んで眠れなくなる一番の要因なのかもしれないな。

なんでも 松たかこ主演で映画化されるらしい。 イメージ合うかも・・・・・

あ、内容は買って読んでみてくだされ~~~~


輝る人・龍馬伝

2010-04-08 15:41:05 | 芸能(TV・映画)
「龍馬伝」も二部に入って・・・・

吉田東洋を演じた田中みんさん
  (民の字にサンズイがつくんだけど・・・・でな~い)

もっと観たかったですね。
すごい迫力と存在感でした。
きっと吉田東洋って、こういう人だったと思わされてしまいます。
「龍馬伝」全部、もってかれた!って感じです。

彼を起用したNHKさんに拍手ですわ
そして田中さんが〝ダンサー〟であると知ってビックリ!!!

〝脇〟で輝る人っているんですよね。
かってのフジTV 「白い巨塔」での大河内教授役の品川徹さんも!
その品川さんに衝撃を受けた感覚と同じです。
こういう素晴らしい役者さんを知ることは、得した~と思ってしまいます。

他のキャステングもハズレがなく、その中でもピエール瀧さんていい味です。
いよいよ勝海舟も登場して(武田さんは龍馬を演りたかったのかな~?)
福山龍馬もどのように変化していくのかな?

このカメラの映像に慣れると、ハッキリクッキリとはリアル感に差を感じてしまう。
そしてカメラワークがとってもいいんだなぁ。
だから・・・中岡慎太郎の隆也さんをどのようにとらえてくれるのかと思うと
ワクワクして・・・・う~~早く出てきてくれぃ!

メイクとかもこだわりがあるみたいだけど、特に女優さんは大変だ。
でもこの映像な中で〝アイラインバッチリ、真赤な口紅〟とかじゃ
ちょっと興ざめだものね。(弥太郎はなかなかキレイにならないな)

リアルといえば・・・・
東洋暗殺と、井上佐市郎が以蔵に襲われる場面。
時代劇では〝立ち回り〟となるんだけど、この両場面はそんな
感じではなく、まさに人間が〝斬る、斬られる〟という凄まじい描写だった。
型にはまった立ち回りでないのが反ってリアルだった。

いくら刀を持っていた時代の人間でも・・・・
ブンブンと振り回したりできないんだ。
人なんか簡単に斬れないんだよ!!というように
双方のとてつもない恐怖感や極限の心理状態が画面から伝わってきて
背筋が寒くなったわ~
後に〝人斬り以蔵〟と呼ばれる以蔵でさえ狂気的だった。

そんな創り手のこだわりみたいなものを感じて
これからの展開が楽しみになってきました(ツッコミいれられないように!)


CMいろいろ

2010-04-07 15:13:26 | TV
目新しくもないんですが、〝お気に入り〟が続いてるCM・・・・

 焼酎の「いいちこ」のCMで、坂本冬美が唄う
     「また君に恋してる」が大ヒット
     
     このCM、以前はビリー・バンバンの歌で映像は海外の風景だったが
     冬美さんの歌になってからは侍のシルエットでの「和」系になった。
     ビリー・バンバンのバージョンはサラリと、冬美バージョンはコッテリ?
     どちらも映像と歌声がぴったりと重なっていたけど、冬美節は
     ことさらインパクトがあって、な~んか耳に残るんだな。

     ビリー・バンバンの時に、めったにCMになど関心のないオトンが
     〝この歌、いいなぁ〟と言ってたのに、本人はすっかり忘れていて
     〝え~?同じ歌かぁ?〟なんて言ってる。
     それだけ唄う人によって雰囲気が変わるんだと改めて感じるわ。
     じわりじわりと浸透して大ヒットだぁ( 侍役は的場さんだったのね)

 日清食品のカップ麺のCM。

     何人もの相撲力士がノリノリで結構激しいダンスを踊ってるCM。
     曲も振りもモーニング娘のだって!!
     でも本物の力士ではないんだって!(あたりまえか)
     もう、初めてみた時はビックリ&なんてお上手、楽しい~~~
     巨体プルプルの動きや表情全てがカワユイったらない
     すっかりお気に入りに! ちょびっと〝アキバ系ダンス〟みたいで・・・・
     実は・・・アキバ系ダンスって・・・超好きなんですぅ
     (時々、動画を見ちゃってる私!)

 おひさしぶりの「べつぅに~嬢」 たかの友梨ビューティクリニックCM。

     毎回ナイスバディな女優を起用してセンセーショナルなCMづくり!!
     その度に ためいき物だったけどさ・・・・今回のエリカ嬢もスゴイじょぉ~
     多分今までで一番度肝を抜かれたと思う。
     思わず 〝うひょひょひょ~〟とオジサン化したワタシでした!
     なんだ、この完璧なボディは?色気は?と。
     ちょっとポスターなんぞほしくなったりして・・・・
     ま、会見でのエリカ嬢は全く精彩なかったけどね

 ワコール 「リボンブラ」
    
     再び CM嫌いなオトン登場。 
     〝オ~イ、ちょっとこのCM、いいぞぉ〟と嬉しそうにTVにくぎ付けだ。
     軽快な曲とユル~イ振りが超レトロチックで、これまた皆大注目!
     二人の女の子の〝成熟前のカワユイ色気〟がなんともイイの。
     それもあんまりヤル気なしって感じで、振りも微妙にズレたりして
     面白いんだわぁ。これが流れる度にオトンは大喜びです(笑)
     売れ行きも好調らしい。 CM効果ってすごいんだね

「白い犬お父さん」も 昔のドラマ映像を上手く使った「ユーキャン」とか
他にも面白く、うならされるものも多い。
勿論、隆也さんの「BOSS」も! でもこのCM、なかなかお目にかかれない
隆也さんが踊るCM、誰かつくってくれませかね?
ムーンウォークで隆也登場のCMなんて、意外性があってオモロイんだけどな。
と、妄想するオバサン・・・・(笑)

たかがCM、されどCM。 15秒、30秒のドラマだ。
コピーライターっていうのかな?その才能とセンスはスゴイ!

CMになると、ガチャガチャとチャンネルをかえるオトンにいつも言う。

「CMもある程度みないと世の中の動きがわかんないよ」とね    


ヘンリー六世・その3

2010-04-02 00:27:29 | 上川さん
隆也のお部屋

〝その1〟で〝・・・6時間半・・・長いとも感じなかった・・〟と書いたが
・・・・ヘンリーの存在がなければ、正直・・・キツイ!です。

そして、どうしようもないモヤッとさ・・・・
つまり・・・・
渦の中の ヘンリー六世が軸なのか?

ヘンリー六世を とりまく渦が軸なのか?

後者ならば納得。
前者ならば・・・・ヘンリーの位置づけが弱~い

だったら、どうだったらいいんじゃ~~~と考える。

後半、ヘンリーの独白シーン。
彼は王冠からは幸せを得られなかった。そんな想いを憂い吐露する。
殺伐とした展開の中で、まるで〝別物〟となったこの場面。

別物とは、我を見失った人々の愚かしさから、現実に引き戻される一瞬

もしこの一瞬を感じる場が、各幕にあったならメリハリがつき引き締まり
「ヘンリー六世」の位置づけが明確になっただろうな~と。

そう、あくまで素人考えで、プロの方には一笑に付されるだろうけど。
そんな意味でも私にはヘンリーは、この舞台のオアシスのようでもあった。

蜷川氏は〝他の国の歴史劇なんて面白くもない〟と言い放ちながらも
この作品を上演した。 それは〝現代に通じるもの〟だから??
たしかに現実に何百年を経た今も愚かしい争いは絶えていない。
武器こそ持たずしての醜い争いもだ!

ひょっとしたらシェイクスピアは、はるか先を見通して
警鐘を鳴らす役目として「ヘンリー六世」を描き
あえてタイトルにもしたのかも??と思えてきたりもする。

どこかで敷居が高いと思っていたシェイクスピア。
今回の観劇はいろんな意味で貴重な体験となった。

今度は隆也さんの朗読劇なんていいわね~
大阪公演も頑張って!!




ヘンリー六世・その2

2010-04-01 15:59:18 | 上川さん
隆也のお部屋

原本というのか戯曲というのか、全く目を通すことなく
粗筋のみで観劇に臨んだのだけれど、それでも十分についていけた。
蜷川氏らしいユニークな方法が凝らされていて解りやすい。
しかし登場人物についての〝人となり〟までは把握はできていない。
ヘンリーも然り。

熟読している人、していない人、演じる人、演出する人、それぞれの
イメージの持ち方が大きく違うような気がする 「ヘンリー六世」だ。
活字に動きと音(声)をつけた時点で〝違う!〟と感じる人もいるだろう。
私は〝していない人〟であるから隆也さんの演じるヘンリーから
人となりを感じ取るしかない。
イメージの持ち方が多様である人物像を演じるということは難しく
隆也さんにとっても、今までにない役柄に挑戦したんだな~と思う。

その昔の日本と違わず、1400年代のイングランドでも権力、王座を
めぐっての争いは絶えず、まるで節操のない裏切り、寝返りが繰り広げられる。
親や子の死に嘆き悲しむという普遍的なものも描かれるものの
その涙も瞬時に復讐へと変わっていくエンドレスな復讐の歴史劇。
幸せな笑みは殆どなく、苦笑、嘲笑に満ちる人々が舞台上でうごめく。

幼くして王位についたヘンリー六世は信仰をおもんじる平和主義者だ。
それはしごく当然の人間性と思うのだが、この時代においては
稀有な存在となってしまった。
日本でいえば上杉謙信に通じるところも?とも思わないではないが
彼ほど統率力もカリスマ性も持たない、王としては頼りなく、認められることなく
もっとひどい言い方をすれば、この時代の王としては役立たず?なんてね~
上川ヘンリーも終始、困惑と憂いの表情で、妻を迎えた時の喜びも
ひたすら控えめなのだ。

そのような一般的と思われるイメージのヘンリーの中に「強さ」を
感じ、隆也さんは自身が演じるヘンリーにそれを吹き込むと語っていた。
隆也さんが感じたという「強さ」とは、過酷な状況の中でも信念を貫き通したという
強さなのだろうか。果たしてそれが弱さの裏返しなのか、逃げなのか頑固なのか
捉え方も人それぞれなんだろう。
演出家と演者との間での役作りはどのように進めていくのか
わからないけれど、隆也さんが意識された「ヘンリーの内なる強さ」を
意識して観ると、ただ歴史の流れのみの展開だけでない観方ができた。

この舞台の上川ヘンリーをみた限りは・・・・
ヘンリーの強い信念には何もこびりつかない純粋なものだと思いたい。
王位にも執着はなく、多分死に慄くこともなかったのかもしれないし。
もしそうでなかったら周囲の人々と同じく、野望や打算や画策にまみれ
信念など貫くことなどできなかったのでは?と・・・・

でもヘンリーはそれを言葉にして伝えることもしない。
妻子の知らぬところで、ヨークに王位継承を認めてしまうが
それにも彼自身の確たる信念があるのに伝えることをせずに
周囲に怒りを、そして失望させてしまうのだ。

ここでふと我にかえり、ヘンリーのような人がダンナだったら?と・・・
やっぱりマーガレットのように表面的な〝ふがいなさ〟に激怒するかも(笑)

その妻のマーガレットがヘンリーの心に寄りそうという場面がなかったのは
なんだか悲しい。 まぁ嫁いできた時点で心は他の男に!だから仕方ないか。

マーガレットの大竹さんの評判は知っていたし、舞台の彼女を観るのも初めての私。
ただプライベートでの彼女の語り口が苦手なので舞台ではどうかな?と。
さすがに映像、舞台ときっちりと演じわけていて、体力気力共にの熱演だ。
ただ王妃としての〝凛〟としたものが今ひとつしっくりと感じられず
ジャンヌダルクは彼女のコケティッシュな素の部分が垣間見えすぎてしまう。
私にとってはとりわけ〝衝撃的〟ではなく・・・・・ハイ・・・・

今回はベテラン陣の力量にうならされ、頑張っていた若手陣の中で
高岡蒼甫さんは気負いなく、それでいて存在感のあるリチャードを演じてた。

そんなこんなで幾度となく繰り返される戦闘シーンなどをみながら自問自答。
皆、上川ヘンリーの「強さ」を感じとってくれているだろうか?と!!

その・3へ、またまた続く・・・・・