先回の続きです。7月の花のアルバム ② 2022-08-21
先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
日当たりのよい平地や山麓の湿地に自生する日本を代表する野生ランです。

夏に花茎を長く伸ばし、名前の通り鷺(さぎ)が羽を広げたような姿の純白花を数輪咲かせます。英名の「イーグレット・フラワー(Eargret Flower)」も「白鷺」の意です。
<サギソウ(鷺草) ラン科サギソウ属> 7/19 柏の葉公園
夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、日本の公園や街路樹でも多くみられます。

樹皮はザラザラしているのですが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はとてもつるつるしています。

この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなことから「サルスベリ」と名付けられました。
<サルスベリ(千日紅) ミソハギ科サルスベリ属> 7/19 柏の葉公園
熱帯から亜熱帯に分布するシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ、その品種は900種以上に及び、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。

暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇で活躍します。住宅の花壇の他、公園や街路など公共の場でもよく用いられています。

<サルビア シソ科サルビア属> 7/1 アンデルセン公園
夏の花としておなじみだった「マンデビラ」の改良品種です。サントリーフラワーズのシリーズ名がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。

大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。

<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属> 7/1 アンデルセン公園
栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場します。 元々は根を薬用としましたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったようです。

環境省のレッドリスト(2007年)では、絶滅危惧II類に登録されています。
<シオン(紫菀) キク科シオン属> 7/1 アンデルセン公園
ベル状の花が穂状についた花穂がすっと伸びて咲く姿は存在感抜群です。花にブロッチ(斑点、斑紋)があるものが一般的ですが、最近はブロッチがない品種も登場しています。

花名(学名)は、花の形が指につけるサックに似ていることから、ギリシア語で「指」を意味する「digitus(ディギトゥス)」が語源になったといわれています。和名の「狐の手袋」は、英名「Fox glove(フォックスグローブ)」の直訳です。

全草に毒性がありますが、薬草としても知られ、強心利尿薬として利用されます。
<ジギタリス(狐の手袋) オオバコ科ジギタリス属> 7/1 アンデルセン公園
暑い時期にも花が休むことなく咲き続ける一年草。和名のとおり、長い間咲き続けますが、今では5月~11月と長期間咲く草花です。

花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属> 7/19 柏の葉公園
花は100個以上がついて、サンゴ玉のように見えて、3~4日でしぼんでしまいますが、苞(ほう)は約100日以上、色づいたままで楽しめます。

学名はエクメア・ファスキアタ。エクメアは、ギリシャ語の「とがった」、ファスキアタは「横縞の」という意味だそうです。
<シマサンゴアナナス(縞珊瑚鳳梨) パイナップル科エクメア属>
7/19 柏の葉公園
常緑でシンボルツリーとして人気がある庭木です。とても丈夫で育てやすい反面、生長が早く剪定をしないで放置すると、植え付け数年で2階の高さくらいまでに生長します。

花名は、「戸に塗る木」が語源です。不思議な語源ですが、ちゃんと意味があります。

昔はトネリコの樹皮につくイボタロウムシの分泌する蝋物質を敷居などの溝に塗って、戸のすべりを良くしたことから、こう名づけられました。「シマトネリコ」は「沖縄などの島に自生するトネリコ」ということです。
<シマトネリコ モクセイ科トネリコ属> 7/1 アンデルセン公園
白い鷺が飛んでいるような優雅な花を咲かせます。茎葉は繊細で、風に揺れて咲く様子は風情があり、涼しさも感じられます。

常緑性の多年草で、春から秋遅くまでの生育中に途切れることなく次々と花が立ってきます。
<シラサギスゲ カヤツリグサ科リンコスポラ属(ディクロメナ属)>
7/1 アンデルセン公園
美しい葉の色や形の常緑多年草で、シルバーリーフといえば、必ずといってもよいほど名前があがる植物です。

使用用途が寄せ植えや花壇のリーフプランツとして使われることが多いですが、剪定しないでおくと黄色い花を咲かせます。
<シロタエギク(白妙菊) キク科キオン属> 7/1 アンデルセン公園
オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていましたが、その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。

ガーデニング向け品種の1つで、サントリーフラワーズが開発した「サンク・エール」が有名です。

酷暑にも負けず、満開の花を咲かせてくれるのが最大の特徴です。また、初夏~真夏を経て、10月下旬まで休むことなく花を咲かせてくれます。
<スカエボラ(サンク・エール) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
7/1 アンデルセン公園
北アメリカ南西部の南カロライナからルイジアナ州が原産の1属1種の宿根草で、日本には大正時代に渡来しています。

ヤグルマギクに似た花弁が細かく分かれる花は繊細な印象です。和名をルリギクと言いますが、花色に由来します。
<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属> 7/1 アンデルセン公園
甘いイチゴの香りがほんのりするミント。ハーブティ、料理、ポプリなどに利用できます。

<ストロベリーミント シソ科ハッカ属> 7/19 柏の葉公園
熱帯アメリカの多年草で、アンスリウムやカラーなどと同じサトイモ科に属しています。純白の仏炎苞をもつ花が美しく、多数の花が同時に開花している様子は素晴らしいです。

<スパティフィラム(笹団扇) サトイモ科スパティフィラム属>
7/19 柏の葉公園
雌雄異株の落葉樹です。初夏に咲く花木の代表で、花後に伸びた花柄が遠くからは煙がくすぶっているように見えます。雄木は花序が短く、煙状にはなりません。

<スモークツリー(煙の木) ウルシ科ハグマノキ属> 7/1 アンデルセン公園
学名はアクイレギア・ブルガリス。欧州や北米原産のオダマキおよびその交配種を指し、多様な園芸品種が存在します。

明るい林内に生え、高さは60~90センチほどになります。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある紫色の花を咲かせます。
<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
7/1 アンデルセン公園
夏期に薄紫色の花を咲かせる、シソ科の落葉低木です。2~3mまで生長し、横に枝を広げて大きくなります。

庭の花が少なくなる夏に涼し気な薄紫色の花を咲かせてくれる可愛らしい庭木です。

花には淡い芳香があり、株元の草むしりをしていると香りが漂ってきます。丈夫な上に花期が長く、晩夏まで咲き続けてくれるのも魅力です。
<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属> 7/19 柏の葉公園
夏に風に舞う蝶のような花を咲かせる一年草。草丈が80~120㎝ほどまで伸び、頂点に4枚の花びらをもつ花をたくさん咲かせます。

太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが突出している姿が特徴的です。

学名はクレオメですが、花が蝶が飛んでいる姿に見えることから、この和名が付けられました。
<セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草) フウチョウソウ科クレオメ属>
7/20 あけぼの山農業公園
中国原産で、茎が堅く、葉が竹の感じに似ているところから名前が付いたと言われています。

日本には、平安時代に中国から入っていて、源氏物語に「唐なでしこ」の名前で出ています。
<セキチク(石竹) ナデシコ科ナデシコ属> 7/1 アンデルセン公園
次回「7月の花のアルバム ④」に続きます。
先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
日当たりのよい平地や山麓の湿地に自生する日本を代表する野生ランです。

夏に花茎を長く伸ばし、名前の通り鷺(さぎ)が羽を広げたような姿の純白花を数輪咲かせます。英名の「イーグレット・フラワー(Eargret Flower)」も「白鷺」の意です。
<サギソウ(鷺草) ラン科サギソウ属> 7/19 柏の葉公園
夏から秋まで長く開花する落葉樹です。地域によっては秋に美しい紅葉を見ることもできます。栽培しやすい樹木なので一般家庭に植えられる他、日本の公園や街路樹でも多くみられます。

樹皮はザラザラしているのですが、一度樹皮が剥がれ落ちると白い木肌が見え、その部分はとてもつるつるしています。

この木肌はサルが木に登ろうとしても滑って落ちてしまいそうなことから「サルスベリ」と名付けられました。
<サルスベリ(千日紅) ミソハギ科サルスベリ属> 7/19 柏の葉公園
熱帯から亜熱帯に分布するシソ科の多年草です。セージとも呼ばれ、その品種は900種以上に及び、ハーブや観賞用として幅広く利用されています。

暑さに強い性質や花期が長いことから夏から秋にかけての花壇で活躍します。住宅の花壇の他、公園や街路など公共の場でもよく用いられています。

<サルビア シソ科サルビア属> 7/1 アンデルセン公園
夏の花としておなじみだった「マンデビラ」の改良品種です。サントリーフラワーズのシリーズ名がひとり立ちし、品種名として定着するようになりました。

大輪でカラフルな花色が揃い、名前の通りに夏気分いっぱいにしてくれる花です。原種のマンデビラより直射日光に強いのが特長です。

<サンパラソル キョウチクトウ科マンデビラ属> 7/1 アンデルセン公園
栽培の歴史は古く、今昔物語にも「思い草」の名で登場します。 元々は根を薬用としましたが、平安時代には鑑賞用として植えられるようになったようです。

環境省のレッドリスト(2007年)では、絶滅危惧II類に登録されています。
<シオン(紫菀) キク科シオン属> 7/1 アンデルセン公園
ベル状の花が穂状についた花穂がすっと伸びて咲く姿は存在感抜群です。花にブロッチ(斑点、斑紋)があるものが一般的ですが、最近はブロッチがない品種も登場しています。

花名(学名)は、花の形が指につけるサックに似ていることから、ギリシア語で「指」を意味する「digitus(ディギトゥス)」が語源になったといわれています。和名の「狐の手袋」は、英名「Fox glove(フォックスグローブ)」の直訳です。

全草に毒性がありますが、薬草としても知られ、強心利尿薬として利用されます。
<ジギタリス(狐の手袋) オオバコ科ジギタリス属> 7/1 アンデルセン公園
暑い時期にも花が休むことなく咲き続ける一年草。和名のとおり、長い間咲き続けますが、今では5月~11月と長期間咲く草花です。

花のサイズも超大輪、大輪、中輪、小輪と色々。咲き方もポンポン咲き、カクタス咲き、ダリア咲き……などとても多様です。

<ジニア(百日草) キク科ヒャクニチソウ属> 7/19 柏の葉公園
花は100個以上がついて、サンゴ玉のように見えて、3~4日でしぼんでしまいますが、苞(ほう)は約100日以上、色づいたままで楽しめます。

学名はエクメア・ファスキアタ。エクメアは、ギリシャ語の「とがった」、ファスキアタは「横縞の」という意味だそうです。
<シマサンゴアナナス(縞珊瑚鳳梨) パイナップル科エクメア属>
7/19 柏の葉公園
常緑でシンボルツリーとして人気がある庭木です。とても丈夫で育てやすい反面、生長が早く剪定をしないで放置すると、植え付け数年で2階の高さくらいまでに生長します。

花名は、「戸に塗る木」が語源です。不思議な語源ですが、ちゃんと意味があります。

昔はトネリコの樹皮につくイボタロウムシの分泌する蝋物質を敷居などの溝に塗って、戸のすべりを良くしたことから、こう名づけられました。「シマトネリコ」は「沖縄などの島に自生するトネリコ」ということです。
<シマトネリコ モクセイ科トネリコ属> 7/1 アンデルセン公園
白い鷺が飛んでいるような優雅な花を咲かせます。茎葉は繊細で、風に揺れて咲く様子は風情があり、涼しさも感じられます。

常緑性の多年草で、春から秋遅くまでの生育中に途切れることなく次々と花が立ってきます。
<シラサギスゲ カヤツリグサ科リンコスポラ属(ディクロメナ属)>
7/1 アンデルセン公園
美しい葉の色や形の常緑多年草で、シルバーリーフといえば、必ずといってもよいほど名前があがる植物です。

使用用途が寄せ植えや花壇のリーフプランツとして使われることが多いですが、剪定しないでおくと黄色い花を咲かせます。
<シロタエギク(白妙菊) キク科キオン属> 7/1 アンデルセン公園
オーストラリア原産で、日本で出始めた頃は花色が青いことから「ブルーファンフラワー」と呼ばれていましたが、その後は白やピンク色、紫色の花色も開発されていきました。

ガーデニング向け品種の1つで、サントリーフラワーズが開発した「サンク・エール」が有名です。

酷暑にも負けず、満開の花を咲かせてくれるのが最大の特徴です。また、初夏~真夏を経て、10月下旬まで休むことなく花を咲かせてくれます。
<スカエボラ(サンク・エール) クサトベラ科クサトベラ属(スカエボラ属)>
7/1 アンデルセン公園
北アメリカ南西部の南カロライナからルイジアナ州が原産の1属1種の宿根草で、日本には大正時代に渡来しています。

ヤグルマギクに似た花弁が細かく分かれる花は繊細な印象です。和名をルリギクと言いますが、花色に由来します。
<ストケシア(瑠璃菊) キク科ストケシア属> 7/1 アンデルセン公園
甘いイチゴの香りがほんのりするミント。ハーブティ、料理、ポプリなどに利用できます。

<ストロベリーミント シソ科ハッカ属> 7/19 柏の葉公園
熱帯アメリカの多年草で、アンスリウムやカラーなどと同じサトイモ科に属しています。純白の仏炎苞をもつ花が美しく、多数の花が同時に開花している様子は素晴らしいです。

<スパティフィラム(笹団扇) サトイモ科スパティフィラム属>
7/19 柏の葉公園
雌雄異株の落葉樹です。初夏に咲く花木の代表で、花後に伸びた花柄が遠くからは煙がくすぶっているように見えます。雄木は花序が短く、煙状にはなりません。

<スモークツリー(煙の木) ウルシ科ハグマノキ属> 7/1 アンデルセン公園
学名はアクイレギア・ブルガリス。欧州や北米原産のオダマキおよびその交配種を指し、多様な園芸品種が存在します。

明るい林内に生え、高さは60~90センチほどになります。5月から6月ごろ、花茎を伸ばして、長い距のある紫色の花を咲かせます。
<セイヨウオダマキ(西洋苧環) キンポウゲ科オダマキ属>
7/1 アンデルセン公園
夏期に薄紫色の花を咲かせる、シソ科の落葉低木です。2~3mまで生長し、横に枝を広げて大きくなります。

庭の花が少なくなる夏に涼し気な薄紫色の花を咲かせてくれる可愛らしい庭木です。

花には淡い芳香があり、株元の草むしりをしていると香りが漂ってきます。丈夫な上に花期が長く、晩夏まで咲き続けてくれるのも魅力です。
<セイヨウニンジンボク(西洋人参木) シソ科ハマゴウ属> 7/19 柏の葉公園
夏に風に舞う蝶のような花を咲かせる一年草。草丈が80~120㎝ほどまで伸び、頂点に4枚の花びらをもつ花をたくさん咲かせます。

太くて長い雌しべと、さらに長い雄しべが突出している姿が特徴的です。

学名はクレオメですが、花が蝶が飛んでいる姿に見えることから、この和名が付けられました。
<セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草) フウチョウソウ科クレオメ属>
7/20 あけぼの山農業公園
中国原産で、茎が堅く、葉が竹の感じに似ているところから名前が付いたと言われています。

日本には、平安時代に中国から入っていて、源氏物語に「唐なでしこ」の名前で出ています。
<セキチク(石竹) ナデシコ科ナデシコ属> 7/1 アンデルセン公園
次回「7月の花のアルバム ④」に続きます。