![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d9/e989e55217cc92cc54e53cb411b8201e.jpg)
”デジタル遺品”という言葉を耳にしたことはありますか?
今回はデジタル遺品について考察していこうと思います。
2020年1月に行われた、衆議院財務金融委員会での質疑での金融庁の答弁です。
「デジタル遺品につきまして、明確な定義はないと承知していますが、一般的には持ち主の方がお亡くなりになって遺品となったPCやスマートフォンなどのデジタル機器に保存されたデータや、インターネット上の登録情報などを指すものと承知しています」
<私のパソコン、スマホなどのデジタル機器>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2d/fcb28429ffdfa821951ed4fd5740faef.jpg)
つまり、デジタル遺品とは 故人が生前に利用していたパソコンやスマートフォンなどデジタル機器の中に残したデータのことです 。 デジタル機器には膨大な個人情報が含まれており、遺族は故人の機器から情報を正しく引き継がなければなりません。
しかし、故人が生前管理していたデータやサービスに遺族がアクセスが出来ないと、後になって大きな負債を背負ったり、相続トラブルに発展することもあります。
<私のデスクトップパソコン>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e7/3a08a038b1b9406562f51b76b92adb01.jpg)
私がデジタル遺品の重要性について認識したのは、義弟が脳梗塞で倒れた時からでした。2017年1月、突然、五島列島宇久島の診療所の先生から電話が入り、「独り住まいの義弟が脳梗塞で倒れ、診療所に入院した」との連絡でした。
<長崎県佐世保市宇久島>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/79/7d4c05777293be59b58db12d3bc8d3e7.jpg)
離島の診療所で応急処置はできても、手術などはできず、佐世保市の総合病院に運ばれたのは発症から2日後でした。病院の先生方の懸命の手術のおかげで一命は取り留めたのですが、左半身不随と重い記憶障害が残ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/72/c8bdf4b21c1733198fd334bce48c7b3d.jpg)
それからが大変でした。このような症状ですから、本人からは何一つ情報が聞き出せません。病院の入退院手続き、高額医療費の請求手続き、介護施設捜しと入所手続き、車や船の処分、各種保険や会員の解約手続き等々で各所に奔走しました。
その後暫くしてから、自宅(町営住宅)を整理していたところ、偶然に「遺言書」と「私が死んだら」というメモが見つかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/fb/94b1e38fdb6acce31751e0faa55326c9.jpg)
そのメモには、銀行、PC、スマホのパスワード、死亡した時にを連絡してほしい人の名前や電話番号が記載されており、それを手掛かりに各種手続きを進めることができました。特にPCとスマホには詳細な情報が残っており助かりました。
2020年8月に永眠するまでの3年半の間、大したトラブルもなく、デジタル遺品や住宅内の遺品、家具類の整理を完了することができました。
<私のノートPCとスマホ>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1c/f03c4d1f3ef754d089a0da2260739ee5.jpg)
このような経験から私も
・ネットバンキングやネットショッピング、各種会員などお金にかかわるもの。
・SNSの個人登録情報や、第三者の情報など扱いに困るもの。
・遺族や他人に知られたくないメール情報や写真などの記録。
これらデジタルデータを、もしものときに備えて、どのように管理するべきなのか考えるようになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d9/e989e55217cc92cc54e53cb411b8201e.jpg)
<遺言ノートの用意>
遺言状、事前確認書、銀行、PC、スマホ等のIDとPW、各種証書の保管場所などを全てこちらに保存・記録します。
<事前確認書の作成>
最初に用意したのは、事前確認書です。これは自分の延命治療は必要ないという意思を記述したメモです。病院等で最期を迎える場面で、延命治療の判断で遺族が悩まないために用意しておくべきものです。
<私の遺言ノートに、これらすべてをまとめて記録を残します>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/53/a18789c69a2c79f3de3ca19e00111e2d.jpg)
<ID管理ファイルの作成>
次に、ID管理ファイルの作成です。(USBと遺言ノートに記録)
分野ごとに分けてIDとパスワード、秘密の質問などを記載して、いざという時に遺族がアクセスできるようにするためです。
分類として、PC、スマホ、電話、住宅、銀行・証券、クレジット、メール・SNS、ネットショッピング、公的書類、動画・音楽・各種会員情報など。
<ID管理ファイル(デジタル機器のID、PWなど)の例>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/5f/92275f0782eaa93a9963818424a61e8c.jpg)
<各種証書、契約書、公的証明書の保管>
また、住宅、生命保険、火災保険、自動車保険、株券などの証書、公的証明書類の原本はまとめて封筒に入れ保管。(原本は貸金庫、コピーは遺言ノート)
コロナ禍の時代はここ数年は間違いなく続きます。自分だけは絶対に大丈夫という幻想は捨てる時代です。たった今、何があっても遺族が困らないように、日頃から最低限の準備をしておくのは、家族への愛情の証だと思うようになりました。
今回はデジタル遺品について考察していこうと思います。
2020年1月に行われた、衆議院財務金融委員会での質疑での金融庁の答弁です。
「デジタル遺品につきまして、明確な定義はないと承知していますが、一般的には持ち主の方がお亡くなりになって遺品となったPCやスマートフォンなどのデジタル機器に保存されたデータや、インターネット上の登録情報などを指すものと承知しています」
<私のパソコン、スマホなどのデジタル機器>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/2d/fcb28429ffdfa821951ed4fd5740faef.jpg)
つまり、デジタル遺品とは 故人が生前に利用していたパソコンやスマートフォンなどデジタル機器の中に残したデータのことです 。 デジタル機器には膨大な個人情報が含まれており、遺族は故人の機器から情報を正しく引き継がなければなりません。
しかし、故人が生前管理していたデータやサービスに遺族がアクセスが出来ないと、後になって大きな負債を背負ったり、相続トラブルに発展することもあります。
<私のデスクトップパソコン>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/e7/3a08a038b1b9406562f51b76b92adb01.jpg)
私がデジタル遺品の重要性について認識したのは、義弟が脳梗塞で倒れた時からでした。2017年1月、突然、五島列島宇久島の診療所の先生から電話が入り、「独り住まいの義弟が脳梗塞で倒れ、診療所に入院した」との連絡でした。
<長崎県佐世保市宇久島>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/79/7d4c05777293be59b58db12d3bc8d3e7.jpg)
離島の診療所で応急処置はできても、手術などはできず、佐世保市の総合病院に運ばれたのは発症から2日後でした。病院の先生方の懸命の手術のおかげで一命は取り留めたのですが、左半身不随と重い記憶障害が残ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/72/c8bdf4b21c1733198fd334bce48c7b3d.jpg)
それからが大変でした。このような症状ですから、本人からは何一つ情報が聞き出せません。病院の入退院手続き、高額医療費の請求手続き、介護施設捜しと入所手続き、車や船の処分、各種保険や会員の解約手続き等々で各所に奔走しました。
その後暫くしてから、自宅(町営住宅)を整理していたところ、偶然に「遺言書」と「私が死んだら」というメモが見つかりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/fb/94b1e38fdb6acce31751e0faa55326c9.jpg)
そのメモには、銀行、PC、スマホのパスワード、死亡した時にを連絡してほしい人の名前や電話番号が記載されており、それを手掛かりに各種手続きを進めることができました。特にPCとスマホには詳細な情報が残っており助かりました。
2020年8月に永眠するまでの3年半の間、大したトラブルもなく、デジタル遺品や住宅内の遺品、家具類の整理を完了することができました。
<私のノートPCとスマホ>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/1c/f03c4d1f3ef754d089a0da2260739ee5.jpg)
このような経験から私も
・ネットバンキングやネットショッピング、各種会員などお金にかかわるもの。
・SNSの個人登録情報や、第三者の情報など扱いに困るもの。
・遺族や他人に知られたくないメール情報や写真などの記録。
これらデジタルデータを、もしものときに備えて、どのように管理するべきなのか考えるようになりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d9/e989e55217cc92cc54e53cb411b8201e.jpg)
<遺言ノートの用意>
遺言状、事前確認書、銀行、PC、スマホ等のIDとPW、各種証書の保管場所などを全てこちらに保存・記録します。
<事前確認書の作成>
最初に用意したのは、事前確認書です。これは自分の延命治療は必要ないという意思を記述したメモです。病院等で最期を迎える場面で、延命治療の判断で遺族が悩まないために用意しておくべきものです。
<私の遺言ノートに、これらすべてをまとめて記録を残します>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/53/a18789c69a2c79f3de3ca19e00111e2d.jpg)
<ID管理ファイルの作成>
次に、ID管理ファイルの作成です。(USBと遺言ノートに記録)
分野ごとに分けてIDとパスワード、秘密の質問などを記載して、いざという時に遺族がアクセスできるようにするためです。
分類として、PC、スマホ、電話、住宅、銀行・証券、クレジット、メール・SNS、ネットショッピング、公的書類、動画・音楽・各種会員情報など。
<ID管理ファイル(デジタル機器のID、PWなど)の例>
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/5f/92275f0782eaa93a9963818424a61e8c.jpg)
<各種証書、契約書、公的証明書の保管>
また、住宅、生命保険、火災保険、自動車保険、株券などの証書、公的証明書類の原本はまとめて封筒に入れ保管。(原本は貸金庫、コピーは遺言ノート)
コロナ禍の時代はここ数年は間違いなく続きます。自分だけは絶対に大丈夫という幻想は捨てる時代です。たった今、何があっても遺族が困らないように、日頃から最低限の準備をしておくのは、家族への愛情の証だと思うようになりました。
身内に不幸があると、いろいろな手続きで困りますね。
その体験から、自分の身辺整理をする人が多いようです。
私もその一人ですが、まだ若いなつみかんさんも準備する
とは流石です。
故人名義の銀行口座は、死亡日以降、遺産相続が決定するまで
凍結されるとよく聞きますね。
これは銀行が勝手にやるのでなく、遺族からの申告によって
凍結されるそうです。逆に言えば遺族が申告しなければ、
凍結されません。義弟の場合も、危篤状態になる前に銀行から
預金の大半を引き出しておきましたが、その後も凍結される
ことはなく、現在も口座は維持されています。
市役所や税務署などの官公庁と銀行は個人の預金情報は共有化
されていないからなのでしょうね。これがマイナンバーシステム
が進化すると、国に個人の資産がすべて管理される時代になるの
かと思うと恐ろしくなってきますね。
とっても大切なお話、ありがとうございました。
私も今から10年くらい前に父が亡くなった時に色々な手続きが大変だったので、自分の銀行や保険の口座、連絡先、その他PWのリストなど、整理しました。
でもそれのありかを家族にまだ教えていません(笑)
いつ何時なにがあるか分かりませんので、ここを見てねって教えておかないといけませんね。
色々考えさせられる「シュウカツ」、続きもよろしくお願いします!
デジタル化=ペーパーレスの時代かと思いきや、意外にも
デジタルの弱点がわかりました。(笑)
ペーパーレスを目指したはずのデジタル化も、バックアップは
紙が一番だとは・・・・。面白いですね。
今や本も電子化され、電子ブックが増えてきています。
私も電車や航空機で移動中などKindleで本を読むことはありますが、
頁をめくる動作がない分、実感が湧かず読むのに疲れます。
私は本はやはり紙で読むほうが好きですね。
そういえば、これからは銀行の通帳も有料化されるとか・・・。
キャッシュレス化が進み、現金の出し入れが減ったからなのかどうか
わかりませんが、街中のATMがどんどん無くなってます。
世の中から紙がどんどん無くなっているからこそ、紙の良さが改めて
見直されているのではないでしょうか。
hanahanaさんはデジタルの世界から取り残されたのではなく、デジタル
の先を行っているのですよ。(^.^)
コメント出来ませんでした。 ので 今頃です。
今はネットで株取引や銀行の取引をしている方も多いので
ID や パスワード 取引銀行名 証券会社名を紙で残して
おかないと大変なことになるようですね。
余裕のあるお金で株を買っている場合は投資した金額以上は
損をしませんが FX や 先物取引 信用取引などをしていると
膨大な損害が出ても気が付かず 多額の借金を残すことにも
なりかねないとか。
やはり相続する方が直ぐに処置できるように キッチリ残しておかないといけませんね。
因みに我が家は 預金通帳とハンコ キャッシュカードは
暗証番号を書いた紙の在処を息子に教えてあります。
私はデジタルの世界から取り残された古い人間ですので
そこのところは少し安心です。
義弟は独り住まいなので、最悪の場合を予測して用意していたのだと思います。
「遺言状」、「私が死んだら」のいずれも発症の3年前に作成していました。
先日のタクシー運転手さんの事故、予測はできなかったとは言え、残念な事故
です。亡くなった被害者及びご遺族の無念さを思うと心が痛みます。
私も車の運転もそろそろ考えなければと、思いながらも地方に住むと、どうしても
手放すことができず、運転を続けてしまいます。
attsu1さんのように、ご自身の経験がある人は、すでに準備はしていると思いますが、
大半の人は、意識はしながらも、なかなか手が付けられないのが実態だと思います。
自分の身近で経験しないと、その気になれないのかもしれませんね。
亡くなった契約者のスマホは解約はできると思います。
また、2年契約などの途中でも解約料は発生しないようです。
義弟はスマホが使えなくなったので、発症してから3か月後に解約しました。
ただ、契約者本人と解約手続きする代理人との関係を証明する書類が必要でした。
家内と姉弟である証明として、除籍謄本を取り寄せました。
解約料は不要でしたが、スマホの分割残代金の請求はありました。
義弟は独り住まいなので、最悪の場合を予測して用意していたのだと思います。
「遺言状」、「私が死んだら」のいずれも発症の3年前に作成していました。
華やかな花の話題満載の当blogには、ふさわしくない話題かもしれません。
でも、誰もが一度は辿る道と理解して、読んでいただきありがとうございます。
しいちゃんも昨年、お母さんを亡くされ準備はされているようですね。
延命治療の問題は口頭で伝えてあれば、お子さん達も悩まないでしょう。
問題はパソコンやスマホに残された情報を、どのように整理するかですね。
デジタル機器の良いところは、膨大な情報をデータとして記録でき、
いつでも簡単に検索できる点ですね。
逆に欠点は、機器の故障やシステムの不具合があると、お手上げの点です。
おかしな話ですが、デジタル情報のバックアップを紙で取っておく、という
のが一番の方法かもしれません。
私はこのバックアップを遺言ノートに集約させました。(^.^)
弟さん、ノートを作られていたんですね。
何か、起こることは、予想されないです。
ニュースになっているタクシー運転手さんも、
急なクモ膜下出血とのこと。
私も早くも2年前ですが、急に倒れたんです。
幸い身体の後遺症は無いですが、記憶障害は、
初めの頃、出ていました。
いきなりですが、数ヶ月、ブログ休みました。
まさに他人事では無いお話を読ませていただきました。
私もそれから銀行口座、保険etcのリストを作りました。
急に亡くなった友人、今でも誕生日がFacebookで出てきます。
それはそれで思い出させてくれるものでもあるのですが😰😢
死んだらスマホの解約ができなくなるよって・・・
私もこの事が気がかりになったのは息子に言われた時からです。
いつ何時 不幸に見舞われるかわかりませんものね。
ninbuさんの義弟さんはしっかりと記録を残していたんですね。
助かりましたね。
昨今話題になっている終活 遺言ノート しっかり考えておかなければなりませんね。
今日は一寸重いけど大切な事ですね。
一応パソコンに各種ID、パスワードは入れ込んでますが、
これは自分で覚えられないからもあります。
ただ息子たちはパソコンで見ることができますので、ある程度は処理してくれると思います。
・・・ですが延命治療の事とかは去年母を亡くした時に子供達には口頭で伝えています。
口頭ではなくて、遺言ノートとして残すのは良い事かもですね。
パソコンは不具合が起きた時にどうしようもないですものね。
パソコンの中身はプリントアウトでノートに貼り付けて置く。
仰る通り、何時どこで何が起きるか誰にも解りません。
考えたくはないけど、残された家族の為には大切な事かなと
考えさせられました・・。
かといって即どうって決められないので、少しずつ気付いたことを書き留めておく・・。
参考になりました、
ありがとうございます。