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3月に出会った植物の花や鳥の写真を整理してみました。3月に入ると春の花が一斉に咲きだし、140品種ほど撮影できました。毎月恒例の記録として8~9回に分けて投稿させていただきます。
今回も、2月の花のアルバム同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
JUJU 『花』 Music Video
本種の仲間は、南西アフリカ、マダガスカル、カナリア諸島に分布します。現地では、「触ると幸せが訪れる」と言い伝えられる縁起良い植物です。
草姿は、グリーンネックレスなどのようにつる状のもの、肥大した根(塊根)をもつもの、葉や茎に毛が生えているものなど、さまざまです。春になると花茎を伸ばし、黄色い花を咲かせます。
葉の形もユニークなものが多く、球状、矢尻型、三日月型などおもしろいものがあります。また、切るとキクのような独特の香りがあります。
<セネシオ(多肉植物) キク科セネシオ属>
3/4 つくば実験植物園
網代中学・多賀中学校長を務め、桜の育種家としても有名だった角田晴彦氏が、1965年(昭和40年)頃にオオシマザクラ(大島桜)とカンザクラ(寒桜)から作出した品種です。
基本的な開花時期は3月下旬ですが、温暖な地域・年では2月下旬頃から咲くこともあります。
春先の漁の時期に咲くことや、紅が混ざった淡いピンクの花弁が「桜鯛」の色に似ていることなどから、名付けられました。
<タイリョウザクラ(大漁桜) バラ科サクラ属>
3/19 あけぼの山農業公園
菜の花をカラフルにしたような花で、以前は春にしか咲かなかったのですが、霜に強い品種が改良されて、秋から春にかけて楽しめるようになりました。
通常は秋に播種して低温に感応した後春に開花しますが、本種は低温処理なしで開花します。
花期は10月~5月。花色は赤、黄色、白など。草丈は10~20cmです。学名のCheiranthus はギリシャ語で手の意味「cheir」と、花の意味「anthos」が語源になっています。
<チェイランサス・シュガーラッシュレッド アブラナ科ニオイアラセイトウ属>
3/13 アンデルセン公園
花はボタン咲きの大輪~極大輪で、花の色は、白に桃色の縦模様。淡桃色と濃桃色の絞り模様もあるようです。開花時期は3月中旬~4月下旬です。
花径は12cm~15cmほど。 葉は革質で表面は濃い緑色をしており艶があり、互生しています。
<ツバキ「キック・オフ」 ツバキ科ツバキ属>
3/4 つくば実験植物園
歴史は古く、江戸時代から三妻(雪見車、月見車、花見車)の一つとして伝えられた品種です。
本種は白色の半八重咲き。明快に開く花弁が特徴的です。
江戸椿の白花では唯一の雄しべが放射状に開く梅芯種です。
<ツバキ「雪見車」 ツバキ科ツバキ属>
3/4 つくば実験植物園
蕾は丸く、咲いても丸みを帯びる花形が素敵な白椿です。
開花時期は11~4月で、中輪一重の太い筒咲きです。
<ツバキ「白妙蓮寺:はくみょうれんじ」 ツバキ科ツバキ属>
3/4 つくば実験植物園
本種はサクラの園芸品種の一つで、カンヒザクラまたはカンザクラとカラミザクラの雑種と考えられています。早咲き種で花期は2月下旬~3月です。
花は一般的な桜より紅色が強く、密につけるので満開時は華麗です。別名は初美人。雄しべが長く、花弁は内側に曲がるのが特徴です。
原木は愛媛県松山市居相町の伊豫豆比古命神社にあります。 密集して次々と花をつけ、かつ散りにくいため花期は長く、満開時には華麗な姿を楽しむことができます。
<ツバキカンザクラ(椿寒桜) バラ科サクラ属>
3/1 柏の葉公園
南ヨーロッパから北アフリカにかけて分布する、常緑多年草のつる性植物です。
3月~5月頃に咲く淡い紫色の花は筒状で花びらが五つに分かれています。花よりもむしろ、葉に斑の入る品種がガーデニング素材として親しまれています。
この花を身に付けると繁栄と幸福をもたらしてくれるという、古くからの言い伝えがあるそうです。
<ツルニチニチソウ(蔓日々草) キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属(ビンカ属)>
3/14 柏の葉公園
本種は、パイナップル科の常緑多年草。本種はブラジル・サンタカリーナ州の大西洋岸の森林地帯で、岩だらけの川沿いにのみ自生する野草です。
原産国ブラジルでは、本種は絶滅危惧種とされています。無茎植物であり、狭三角形状で、曲りが少なく硬い葉がロゼットを構成し、葉の縁部には刺状突起があります。
夏場に高さ1m程度の花茎を立ち上げ、その上部に総状花序を出し、黄色で筒状の花を多数つけます。
<ディッキア・イビラメンシス パイナップル科ディッキア属>
3/4 つくば実験植物園
ニューギニア~オーストラリアの東海岸に自生するランの仲間です。日当たりの良いむき出しの岩肌の上や、熱帯雨林の林冠上の枝に根を張り付かせて生育します。
洋ランの中では、俗にデンドロビウムと呼ばれる種類の1つで、その中でも大型の部類に入ります。大明石斛(ダイミョウセッコク)の別名があります。
主な開花期は冬から春です。花茎が斜上して、径5cmほどの花を100輪前後咲かせます。花色は白~クリーム色、花命は環境や個体によって多少異なるようで、およそ10日~3週間程度です。
<デンドロビウム・スペキオスム ラン科デンドロビウム属>
3/4 つくば実験植物園
本種は、インドネシアからマレーシアあたりの熱帯アジアを原産とするショウガ科エトリンゲラ属の多年草植物。別名「カンタン」。
1-2mの真っ直ぐなステッキ状の花茎の先端に球状花序を付け、赤色ないしはピンク色の目立つ花を咲かせます。10数枚の苞が重なって球形に見えます。
花は観賞用に用いられます。日本でも温室をもつ植物園ではしばしば見かけることができます。果実は生食で、若い花序は香味野菜として、種子は香辛料に利用されます。
<トーチジンジャー ショウガ科エトリンゲラ属>
3/4 つくば実験植物園
熱帯アメリカ大陸原産のトウダイグサ科の多肉植物です。その珍しい外観のため、世界の多くの地域で観賞植物として栽培されています。
樹高30〜100cm程で、幹はトックリ形をしています。葉には長い葉柄があり、明るい緑色で掌状に3〜5裂します。
赤サンゴの様に枝分かれした花柄の先端に20~30個の橙色の花を咲かせます。殆どが雄花で、雌花は1割くらいです。
<トックリアブラギリ(珊瑚油桐) トウダイグサ科タイワンアブラギリ属>
3/4 つくば実験植物園
地中海沿岸が原産で、わが国には弥生時代に中国から渡来したといわれます。春になると畑一面に広がる黄色の花色は遠くからでもよく目立ち、産地の広大な畑は観光資源にもなっています。
春によく見かける黄色い花の総称として使われることが多く、ふつう見かけるのはセイヨウアブラナが多いようです。
また、秋になると見かけるのは同じ仲間のキカラシで、緑肥用作物として土にすき込むために栽培されます。同じく畑一面が美しい黄色に染まり、景観植物とも言われます。
<ナノハナ(菜の花) アブラナ科アブラナ属>
3/13 手賀沼
南ヨーロッパ原産のアブラナ科の半耐冬性の二年草あるいは多年草ですが、普通は秋播き一年草として扱われています。
一般にはチェイランサスとよばれます。葉は長楕円形のへら状で多数重なり、春4月に40センチメートル前後の花茎を伸ばし、菜の花に似た十字花を穂状につけ、快い芳香を放ちます。
花径は1センチメートルくらいで、黄色のほか、園芸種には橙色、赤褐色があり、花の大きな八重咲きもあります。
<ニオイアラセイトウ アブラナ科エゾスズシロ属>
3/13 アンデルセン公園
熱帯アメリカ原産で、日本には明治時代末期に渡来し観賞用に栽培され「ブルンフェルシア」という名でも流通しています。
開花時期は4月~7月の温暖な気候の時期ですが、この気候と同等の温度を保っていれば次から次へとほぼ一年中花を咲かす周年開花をします。
花はその色が最も特徴で、咲きはじめは濃い紫、そして時間が経つにつれて、薄い紫、最終的には白い色に変色します。
<ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉) ナス科ブルンフェルシア属>
3/1 柏の葉公園
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
「3月の花のアルバム⑤」15品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「3月の花のアルバム⑥」に続きます。
椿の名前がある寒桜とは、見たことないですが、可愛い寒桜ですね
色々桜が有るんですが、今年も楽しめたので、喜んでいる私です^^;
ニオイバンマツリ
Ninbuさんのほうでは、通年なんですね
こちらだとさすがに通年は見ないと言うか、やはり暑い時期に良く見る感覚があります。
そうそう、今日、今年初めてシオンを見ましたよ。
そうか4月下旬に入ると思いつつ、
例年より、早いように感じました
桜や椿は品種が多くて覚えられないですね。
それだけみんなから好かれていているからこそ
次々新品種が生まれるんでしょうね。
アブラナ科の花も多くて似て非なるものも多いですね。
ニオイバンマツリはこの辺ですと冬は無理ですよね。
温室か室内での冬越になりますね。
黄色ジュータン
明るくて綺麗な菜の花畑ですね。
こちらではまだそんな景色は見られませんが
ようやく桜も開花しましたが
この寒さでほとんどがまだ蕾です。
コメントありがとうございます。
ツバキカンザクラ、私も今回初めて知りました。一般的な桜より花
が密集して付くのでとても豪華に見え、遠くから見てもとても目立
ちました。
ニオイバンマツリは柏の葉公園のグリーンルーム(温室)に咲いて
います。温度が一定に保たれているため、通年開花が可能なようで
す。
シオンというと秋に咲く花ですが、春に咲いているとは早いですね。
近年の気候は植物の世界にも影響をして、開花時期が変化して来てい
るのかもしれませんね。
コメントありがとうございます。
私も毎月花のアルバムを投稿するようになってから、薔薇や桜や椿
だけでなく、色々な花の品種を知ることになりました。
品種の多さではバラのように、世界で3万とも10万あるとも言わ
れています。これらを覚えるのは人間の頭脳では無理なので、AI
の世界に任せましょう。(笑)
ニオイバンマツリは柏の葉公園のグリーンルーム(温室)に咲いて
います。温度が一定に保たれているため、通年開花が可能なようで
す。
コメントありがとうございます。
ナノハナ畑の黄色いジュータンが広がる景色を見ると春の始まりを
感じます。
ナノハナが終わると今度はサクラが咲き、春本番を迎えます。
北海道はこれからが春本番ですね。以前はGWの頃サクラが満開だっ
たようですが、今年は早まりそうですね。
正確に分かったのは3個しかありませんでした。
珍しい花が多いですね。
ツバキの品種は全く知りません。
もうニオイバンマツリが咲いていましたか。
うちの鉢植えはやっと葉が出て来たところです。
この花の香りは素晴らしいですよね。
コメントありがとうございます。
3月の初めの花の少ない時期につくば実験植物園に行きました。つ
くば実験植物園も当然、屋外の花は少なくて温室の花をたくさん見
つけて投稿しました。
ですから、熱帯系の知らない植物が多くて、さざんかさんでもご存
じない花が多かったと思います。これらはクイズ形式には馴染まな
いかもしれませんね。
ニオイバンマツリは柏の葉公園の温室で咲いていました。温度管理
がされている環境では通年でも咲かせることが可能なようです。
さざんかさんが降参されるくらいですから、私なんてもうお手上げもいいところです。
正確に分かったのは2個だけです。
(ツルニチニチソウとニオイバンマツリ)
そのニオイバンマツリですが、全部葉が落ちた後全然葉が出てきません。
目を凝らしてみても、芽らしきものが見当たらず・・・
去年は同じ状態になって葉が出たのですが、今年は無理かも・・・
お気に入りだったので残念です。
コメントありがとうございます。
今回はつくば実験植物園の花が多かったのでやむを得ないと思いま
す。つくば実験植物園には絶滅危惧種や希少な植物を中心に植栽さ
れています。
昨年の4月に初めてつくば実験植物園に行ったときの花のアルバム
は、通常の花のアルバムとは分けて「4月の花のアルバム番外編」
にしたほどです。
でも、京都府立植物園も同様に絶滅危惧種や希少な植物が植栽され
ているので、「こんな植物もあったのか~」と気楽にご覧ください。
ニオイバンマツリ、残念でしたね。わが家では花を消滅させるのは
日常茶飯事です。わが家の奥様はよくご近所の友人から花を頂いて
きますが、その半分ほどを枯らしてしまう「枯らし名人」です。(:_;)