北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の独裁者・金正日国防委員会委員長兼朝鮮労働党総書記が、死去した。
以前から体調不良が伝えられていたが、ついにこの日がきた。
彼の生涯について、論じたくもないが、率直にいって、国家のリーダーとして最悪な人物である。国内経済を衰退させ、また人権侵害を繰り返し、多くの国民の命を奪った。核問題等で国際社会から孤立し、周辺国に脅威を与え続けた。政権としてのプライオリティは、常に自らの体制維持しかなく、国家国民のことなど念頭にもなかったのだろう。
また、日本人や韓国人等が被害に遭った拉致問題はじめ、大韓航空機爆破事件やラングーン事件といった北朝鮮当局による犯罪・テロは、彼の指示によるものという説が有力である。昨年も、韓国の哨戒艦を撃沈したうえ、延坪島を砲撃し、多数の命を奪った。数え切れない蛮行を行った残忍なテロリストと呼ぶほかない。
この様な独裁者がようやく居なくなったわけだが、これは諸刃の剣だろう。後継者となる金正恩政権が不安定になれば、経済援助を得るために譲歩する可能性もあるが、一方で暴発する可能性もないとはいえない。いずれにせよ、しばらくは内向きになって問題は進展しないというのが、多くの識者の見方の様だ。
日本の立場としては、拉致問題の解決が最も気になる。これについては、先代で行われたことだから解決しやすいとの見方もあるが、一方で儒教思想の強い国で父の責任を認めるとも思えないし、若いリーダーが実際に関わった老年の幹部を説得できるとは考えにくい。過度な期待は禁物だろう。
当面は、金正恩政権がどの様な布陣になるかを注視するしかない。
以前から体調不良が伝えられていたが、ついにこの日がきた。
彼の生涯について、論じたくもないが、率直にいって、国家のリーダーとして最悪な人物である。国内経済を衰退させ、また人権侵害を繰り返し、多くの国民の命を奪った。核問題等で国際社会から孤立し、周辺国に脅威を与え続けた。政権としてのプライオリティは、常に自らの体制維持しかなく、国家国民のことなど念頭にもなかったのだろう。
また、日本人や韓国人等が被害に遭った拉致問題はじめ、大韓航空機爆破事件やラングーン事件といった北朝鮮当局による犯罪・テロは、彼の指示によるものという説が有力である。昨年も、韓国の哨戒艦を撃沈したうえ、延坪島を砲撃し、多数の命を奪った。数え切れない蛮行を行った残忍なテロリストと呼ぶほかない。
この様な独裁者がようやく居なくなったわけだが、これは諸刃の剣だろう。後継者となる金正恩政権が不安定になれば、経済援助を得るために譲歩する可能性もあるが、一方で暴発する可能性もないとはいえない。いずれにせよ、しばらくは内向きになって問題は進展しないというのが、多くの識者の見方の様だ。
日本の立場としては、拉致問題の解決が最も気になる。これについては、先代で行われたことだから解決しやすいとの見方もあるが、一方で儒教思想の強い国で父の責任を認めるとも思えないし、若いリーダーが実際に関わった老年の幹部を説得できるとは考えにくい。過度な期待は禁物だろう。
当面は、金正恩政権がどの様な布陣になるかを注視するしかない。