我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

Kさんの作った花瓶

2024-03-06 07:02:56 | 友人、知人及び同級生

花瓶をもらった、

先日ひな祭りの夕方、

わが家にはひな祭りを祝う姫はいない、

せめていなり寿司でもと妻が腰を上げた、

多めに出来たので

一人暮らしをするKさんを呼んだ、

その彼が自作の花瓶を手土産に呉れた、

なかなかの出来栄え、

彼は自宅の敷地内に陶磁器を焼く釜を持っている、

かと言って陶芸家ではない、

現役の頃作った作品を祭りの会場などで

販売して小遣いを稼いでいた、

手先の器用さでは人後に落ちない、

その彼も数年前に奥方に先立たれて一人暮らし、

奥方がうちの連れ合いと大の仲良しで

親しく交流していた、

それが突然

❝亭主を頼む❞

とでも言うかのようにあっけなく旅立った、

と言うのは

彼らには二人の娘がいる、

だが二人とも遠隔地に家庭を持つ、

一人は千葉、

一人は中東のドバイ、

勿論事あるたびに帰って来ては

父親を慰めてはいる、

だが普段の寂しさは埋められない、

悲しいことにKさんは

不治の病を抱えて病院通いを欠かせない、

今のところ普通の生活は出来ているが

いつ何時何が起きるか分からない

不安はあると言う、

見るに忍びない、

時々声をかけて食事を共にする、

若い頃から交流のあるグループもあって

先のことは考えても仕方がないので

❝今を楽しむ❞を合言葉に

ドライブやバーべキュウ、

お茶会や食事会、

カラオケなどを集まって

楽しんでいる。

        庭先の梅と椿を差してみた


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