花瓶をもらった、
先日ひな祭りの夕方、
わが家にはひな祭りを祝う姫はいない、
せめていなり寿司でもと妻が腰を上げた、
多めに出来たので
一人暮らしをするKさんを呼んだ、
その彼が自作の花瓶を手土産に呉れた、
なかなかの出来栄え、
彼は自宅の敷地内に陶磁器を焼く釜を持っている、
かと言って陶芸家ではない、
現役の頃作った作品を祭りの会場などで
販売して小遣いを稼いでいた、
手先の器用さでは人後に落ちない、
その彼も数年前に奥方に先立たれて一人暮らし、
奥方がうちの連れ合いと大の仲良しで
親しく交流していた、
それが突然
❝亭主を頼む❞
とでも言うかのようにあっけなく旅立った、
と言うのは
彼らには二人の娘がいる、
だが二人とも遠隔地に家庭を持つ、
一人は千葉、
一人は中東のドバイ、
勿論事あるたびに帰って来ては
父親を慰めてはいる、
だが普段の寂しさは埋められない、
悲しいことにKさんは
不治の病を抱えて病院通いを欠かせない、
今のところ普通の生活は出来ているが
いつ何時何が起きるか分からない
不安はあると言う、
見るに忍びない、
時々声をかけて食事を共にする、
若い頃から交流のあるグループもあって
先のことは考えても仕方がないので
❝今を楽しむ❞を合言葉に
ドライブやバーべキュウ、
お茶会や食事会、
カラオケなどを集まって
楽しんでいる。
庭先の梅と椿を差してみた
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