ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

ニューオリンズの朝日楼に行ったかい

2005年11月07日 | 音楽
 BS2の「歌伝説・ちあきなおみの世界」を偶然見た。
日本の歌の世界におけるちあきなおみの不在を、これを見た誰もがこころの渇きのように思うんではないか。切なく、ソウルフルで、艶やかな響きのある声に港町の歌がなんと似合うことか。ジャズ、サンバカンソン、ファドが似合う声だ。
浅川マキ作詞「朝日のあたる家(朝日楼)」(女港町最強タッグ! すばらしいコラボレーション!)を聞いて、そうかあの名曲「喝采」の舞台は日本じゃなかったんだと思い、ニューオリンズを思い描いていたところ、タイトルは忘れたが、ファドのある曲を歌うのを聞いて、3年前飛び乗った列車は港町リスボンの路面電車で、リスボンの丘を港に下って行ったんだと理解したのだった。
 
 そう、死んだ恋人を思いながら歌っている恋の歌はファド。舞台はファドを聞かせるよくある酒場さ。だから、「いつものように幕が開き」というのは、緞帳があがるのではなく、哀愁ただようマンドリンのイントロが始まるという意味なのだ。

ちあきなおみのナマの歌は、いま日本じゃ聴けない。ニューオリンズか、リスボンへ行けばそんなに大きくない酒場で歌っているのが聴けるかもしれないよ。きっと。
コメント
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