「クーリンチェ少年殺人事件」「ヤンヤン 夏の思い出」などで知られる映画監督エドワード・ヤンが6月の終わりに亡くなった。
「ヤンヤン」でカンヌの監督賞をとって以来、その作品を観ることができなかったが、なんでも長いこと闘病生活を送っていたらしい。もう14、15年くらい前になるのだろうか「クーリンチェ」で初めてこの監督を知ったとき、比肩しうる監督はテオ・アンゲロプロスくらいしかいないのではないかと思い、いつもエドワード・ヤンの作品を待ちわびていたが、超寡作にしてなかなか作品に出会うことはできなかった。「クーリンチェ」の冒頭、撮影所の天井から俯瞰でスタジオ内をのぞく長回しのシーンのすばらしさ、プレスリーの「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト」は、この映画以来、僕のフェヴァリット・ソングになってしまった。
今日の凡百の日本映画が束になってもかなわないエドワード・ヤンの映画は、昼も夜も、風も雨も、すべてが輝いている。映画の美しさとは、この監督のためにあるといってもいい。ただただ合掌。そして、「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト」を聴いている。
「ヤンヤン」でカンヌの監督賞をとって以来、その作品を観ることができなかったが、なんでも長いこと闘病生活を送っていたらしい。もう14、15年くらい前になるのだろうか「クーリンチェ」で初めてこの監督を知ったとき、比肩しうる監督はテオ・アンゲロプロスくらいしかいないのではないかと思い、いつもエドワード・ヤンの作品を待ちわびていたが、超寡作にしてなかなか作品に出会うことはできなかった。「クーリンチェ」の冒頭、撮影所の天井から俯瞰でスタジオ内をのぞく長回しのシーンのすばらしさ、プレスリーの「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト」は、この映画以来、僕のフェヴァリット・ソングになってしまった。
今日の凡百の日本映画が束になってもかなわないエドワード・ヤンの映画は、昼も夜も、風も雨も、すべてが輝いている。映画の美しさとは、この監督のためにあるといってもいい。ただただ合掌。そして、「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト」を聴いている。