ほぼ毎年、夏は安曇野市にでかける。高原らしいさわやかな気候と落ち着きのある村のたたずまい、食べ物もお酒もおいしいのでとても気に入っている。大人が楽しめるレストランや個性的な雑貨類のショップ、美術館などもたくさんある。ちひろ美術館は、日本でも来館者数ベスト5に入るほどの人気と聞いたが、美術館建築としてのすばらしさもさることながら、棟と棟を結ぶ空間にデッキスペースがあって、身体を伸ばしてくつろげるデッキチェアが設置してあるのはありがたい。以前見学した時は、ちひろ絵画そのものにあまり興味がなかったのだが、自分で水彩画など描くようになってみると、その水彩画の色やタッチ、力の抜け方などに感心することしきりだった。とはいえ、前夜に静岡の「磯自慢」という本醸造なのだが、冷やしてとびきりうまい日本酒を飲みすぎて体調は最悪、しばしデッキチェアで横になり、快晴の安曇野の空を仰ぎつつ午睡を貪ったのだった。ちひろ美術館は二日酔者にもやさしい美術館であった。
その日の夕食は、小体なフレンチレストラン「ラート・ドゥ・ラ・サヴール」。地場の食材をうまく使い、見た目も味もすばらしい粋な料理を出す。家族でその味を堪能し大満足で店を出ると空は満天星。星降る安曇野だ。食後の散歩を気取ろうと思っていたら安曇野の夜道は真っ暗なのだ。ひさびさにほんとうの闇夜体験。しかも帰りの村道は意外と交通量があって、疾駆する車に轢かれないようにしなければならない。家族皆で携帯電話のスイッチを入れ、ハザードランプ替わりにして夜道を恐る恐る帰ってきたのだった。
その日の夕食は、小体なフレンチレストラン「ラート・ドゥ・ラ・サヴール」。地場の食材をうまく使い、見た目も味もすばらしい粋な料理を出す。家族でその味を堪能し大満足で店を出ると空は満天星。星降る安曇野だ。食後の散歩を気取ろうと思っていたら安曇野の夜道は真っ暗なのだ。ひさびさにほんとうの闇夜体験。しかも帰りの村道は意外と交通量があって、疾駆する車に轢かれないようにしなければならない。家族皆で携帯電話のスイッチを入れ、ハザードランプ替わりにして夜道を恐る恐る帰ってきたのだった。