ちゅう年マンデーフライデー

ライク・ア・ローリングストーンなブログマガジン「マンフラ」

リンドウを竜胆と書くのはなぜなのだろう

2009年09月15日 | マンフラ・ギャラリー
 リンドウは秋の花だけれど、もちろんいまは一年中手に入る。青紫の花が美しく、僕の母もリンドウが好きだといっていた。その愛らしい姿に似合わず、漢字では竜胆と書く。根っこが薬用に使われ胆汁のように苦いので、そのウルトラ・ビターを竜胆と表したとかいわれているが、もうちょっと姿に似合った漢字はなかったのかねー。

 この絵は、リンドウの切花1本を軽くスケッチし、それをトレペに写し、チャコペーパーを敷いて2本複写。薄墨で骨描きしたものに顔彩で着色した。用紙はスケッチブックを使ったので、ゆがんでます。
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落陽の荒野で頬をなでる風を感じるジャズ、W・ネルソンの「アメリカン・クラシック」

2009年09月15日 | 音楽
 ウィリー・ネルソンの「アメリカン・クラシック」がいい。トミー・リピューマのプロデュースによるスタンダード集で、ネルソン単独では初のブルーノート盤。ジャズとは異なったジャンルのアーティストにジャズを歌わせたり、いわゆるジャジィといった分野の開拓に熱心なトニー・リピューマらしいアルバムだ。

 ダイアナ・クラール、ノラ・ジョーンズが競演、バックもジョー・サンプル、クリスチャン・マクブライド、ジェフ・ハミルトンなど強力だ。カントリー歌手がジャズを歌うという趣向のアルバムなのだが、ジャズやアメリカのスタンダード・ソングに敬意を払いつつもジャズなど歌おうとしていないネルソンの歌の力に聞き惚れてしまう。カントリーといえばこの声というほどの独特の鼻にかかった声で、「ニアネス・オブ・ユー」「フライ・トゥー・ザ・ムーン」「アイ・ミス・ユー・ソー」「エンジェル・アイズ」などをしみじみと歌う。でも、夜の音楽にはならない。テキサスの青空とか荒野に沈む夕日とか、そんな風景のなかで頬をなでる風を感じているような気分になれるのだ。スタイルはジャズだけれど、そういう体裁やジャンルを超えたネルソン節になっているところがすばらしい。ストリングスは邪魔だけれど、それさえネルソンの歌の前では鳥の鳴き声程度にしか聞こえない。
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