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現在の悩み、心のうち

考えている?

2017-09-06 07:24:00 | 日記
空気が変わってきてずいぶん過ごしやすくなったので
読書も進むようになりました。

読んでみたいなと思った本を図書館で借りては
せっせと読書に励んでいます。

時には夜中遅くなってまで熱中して読んでいることもあります。

そんな中、つい最近読んだ本で心に残っているもの
それは「老衰死」という本です。
これはNHKスペシャル取材班によってまとめられた本です。

テレビで何度も放送されたということですが
私は全く知らなかったので
今回初めてこの本を読んで、いろいろ考えさせられました。

生まれたからには、いつか必ず死ぬんだということについて
普段はちっとも考えないでいます。
考えるのが怖いのか?
老いて体の自由もきかなくなり
誰かに助けられなくては生きていけなくなっている自分の姿を
想像することが嫌なだけかもしれません。

でも人生の残り時間がもうだいぶん少なくなっているのだから
ちょっとずつでも考えておいた方がいいのではないかとも思います。

施設に入所していようが、自宅で過ごしていようが
いつか自分が口から物を食べられなくなったらどうするか?

あなたならどうしたいと思いますか?
いえ、どうしてほしいと思いますか?
そんな時になったらもう自分の力だけではどうしようもなくなっているだろうから
どうしてほしいかという意思表示をしておく必要があるかもしれない。

自分の親のことでいうと
母は点滴はしていたけれど、それが延命措置であったかどうか不明。
父は胃ろう手術を医師から進められ、認知症が進んでいたため弟が承諾し
私に相談があったけど、結局手術に踏み切りました。

でもしょっちゅう発熱し体調が良くなったとは思えなかったです。

口から食べる楽しみもない、ただ生かされているという感じで
見ていても私はつらい思いをすることの方が多かった。

じゃあ自分が口から食べられなくなったらどうしてほしいか?

そりゃあもう決まっています、私は延命措置はしてほしくない。
もしも痛みがあるならばそれを取り除いてはもらいたい。
完全に取り除くなんて無理だとしても
軽くすることはできるのじゃないかと思うからそうしてもらいたい。

でもこんなことを子どもたちにも話したことがありません。

いつかの機会にしっかり自分の思いを伝えておかないといけないと思います。

この本の中で、老衰で亡くなる人は
いくつかの共通した現象を示しているというところがありました。
それはどんな現象かというと
一 亡くなる一週間前から食べなくなる。
二 多くの時間を眠り続ける
三 大量の尿が出て、枯れるように亡くなる だそうです。

だんだん食べる量が少なくなり
次第に食べたものが身にならなくなる状況もあるとか。

食べたものが体に有効に使われなくなり
栄養素を吸収する力も衰えていくのであれば
食べる量が少なくなったからと言って無理に食べさせるのは間違っているでしょう。

死に近づいていくから、自分の意思とは関係なく
食べなくなるシステムみたいなものが体の中にあるのではないか?
そんなシステムがあるのならそれに従いながら
自然に枯れるように死んでいく、
私はこんなふうな最期を迎えたい
そう思いながらこの本を読み終えました。
コメント
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