午後、急に思い立って夫と市内の『龍王山』に登ることにした。
この山に以前1度二人で登ったことがある。
あれはどのくらい前の事だったのだろう?5~6年前だったか??
家から歩いて行って登った記憶がある。
結構気軽に登れる山だった気がする。
今回は山のふもとまで車で行ってそこから歩いて登ることにした。
簡単にすぐに登れるつもりでいた。
ところがかなり勾配が急で思った以上に大変。息が上がる。
夫も苦戦しているようで「お前より俺の方が体力があると思っていたが
いつの間にか逆転されたようだ」と先を行く私に言った。
「前来た時は簡単に登れた気がするのに、それだけ私達、年をとったという事ね」
そういう話をしながら登る。
山頂まで100メートルの標識が見えた時はほっとした。
その100メートルがやけに遠く感じられた。
たった30~40分で山頂に辿り着くような山だったのだが
何故か今回結構疲れた。
山頂に70過ぎと思われる白髪の男性がいた。
その方は、この山に毎日2回登るのを日課にしていて
もう三千何十何回(はっきり覚えていないが・・・)
登ったとのこと。きちんと記録している様子。
毎日2回も登るなんてとんでもない。
我々はヨロヨロしながらやっと登ったのに・・・
「あの方は毎日山に登ることで心肺や足腰がかなり強くなっているんだろうね。
私達もちょくちょく登ればもっと楽に登れるようになるかもしれないね」
など話しながら下山。
15分程度で麓に停めた車に到着。
普段やらないことをして清々しい気分で帰ってきた。
夫もリフレッシュした様子だった。
前回登ったのは何年前だったのだろうか。1月に登ったという記憶がある。
調べてみたら2006年1月9日の日記に「龍王山登山」の事が書かれていた。
9年前に登ったという事だ。
以下その時の日記。
(2006年1月9日の日記)
午後夫を誘ってあてもなく散歩に出かけた。
歩きながらどこに行こうかと話し合い、夫の提案で「龍王山」に登ることになった。
「龍王山」の存在を知ったのは娘が小学校に入ってすぐの頃だった。
覚えたての校歌を娘は誇らしげに大きな声で良く歌っていた。
「南天高く龍王の~♪」子どもたちが卒業した小学校の校歌に歌われているその山に
今日初めて登った。標高156メートル。
気軽に登れる山だ。龍神が住む山という意味から『龍王山』と命名されたとの事(?)
山頂の石殿には凝灰岩で作られた座像があったらしいが、
その石粉を飲むと厄病や安産に効くとの謂れで削られて今はその形跡は定かではない。
夫と二人、座像をさすり頭を撫でた。頭が良くなりますように・・・。
山頂から無垢島や三つ子島、遠くに四国も見えた。気持ちも晴れ晴れ。
あちこち回り道して往復3時間近くかかって家に到着。
知らないところを新発見しながら歩くことが大好きだ。
私の心が喜ぶことの一つはこれだなと思いながら帰った。
家から歩いて行ったというのに「きつい」とか「大変だった」とか「疲れた」とか
一切書かれていない。「気軽に登れる山だ」と記されている。
9年という歳月の重さと体力の衰えを実感した。
9年前の日記の夫も今見れば若い。
しかし、しかし、これで諦めず少しは老化に逆らわなくては・・・。
その為にはやはり運動することが良いかもしれない。