(↑夫が漬物用に干している山梔子の実)
夫が主夫となって料理をするようになって、かれこれ10年になる。
今日、お正月の買い物に一緒に行って「夕飯は何にするの?」と尋ねると
「煮しめを作ろうかと思ってる」と夫。
「煮しめはおせち料理になるから明日作ったほうが良いと思う。
しゃぶしゃぶにしない?」と私。
夫のレパートリーにしゃぶしゃぶは無かった。
今夜、久しぶりのしゃぶしゃぶ。
子育てしながら働いていた頃、焼肉やしゃぶしゃぶが一番手っ取り早い料理だった。
冬場、帰りが遅くなった時等、しゃぶしゃぶ、その後雑炊を
作れば育ちざかりの子ども達は喜んで食べた。
しゃぶしゃぶを食べながら遠い日々が懐かしく蘇ってきた。
仲間たちと我が家で飲み会も良くしていた。
そんな時はおでんがメインだったりしゃぶしゃぶだったり
焼肉の時もあった・・・
(結局、私の手間がかからないものばかり・・・)
おでんは大きな鍋をおでん屋に抱えて行ってそれに入れてもらってたっけ・・・
ある日、仲間が同じアパートに住んでいるという強面の人を我が家に連れてきた。
初対面。・・・ちょっと恐そうな感じの人・・・
ところがなんとその人は息子が通う中学校の先生だった。
とても気のいい人で、「しゃぶしゃぶの後の雑炊は私に作らせてください」と言って
初めてきた我が家のキッチンに入って雑炊を作ってみんなに食べさせてくれた。
美味しい雑炊だった。そして楽しい宴会だった。
今夜、ひさしぶりのしゃぶしゃぶでそういう事など、妙にはっきり思い出したりした。
あの頃は私も若かったよなー。