あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

懐古的?(父について)

2015年10月05日 | 

ちょっと気分が一部、懐古的?

昔書いた詩(?)をもう一つ・・・

父の事を書いたもの

(これは私が27歳の時に作ったもの) 

 

 

「生きる保証」

 

男は生きる保証を

持っていた

 

近くの小さな医院でも

やっと辿り着いた

街の大きな病院でも

男は生きる保証を頂いた

 

「心臓病で死ぬようなことはありません。

気にせず、もっと運動しなさい。

普通に生活しなさい。

私が保証します。」

 

男は生きる保証を頂いた

 

そして・・・

それから間もない二月のある日

男は心臓病でぽっくり死んだ

何人もの医師の生きる保証を持ったまま

44歳のその若さで・・・

 

 

 


もの思いの季節?古い詩など・・・

2015年10月04日 | 

 

秋はもの思いの季節?

古いノートを取り出し読んでみたくなった。

そのノートは私の雑記帳。

全く記憶にない自作の詩などが載っていた。

その中の一つ、「ポチ」という詩・・・

私の母とポチの事を書いていた。

20年くらい前に書いたのだろう。

 

 

「ポチ」

 

夫に逝かれた

ひとりぼっちの女は

茶色の小犬を飼いました

雑種のやせた犬でした

名前はポチとつけました

 

夫に逝かれた

ひとりぼっちの女には

春のような日もありました

夏のような日もありました

秋のような日もありました

そして冬のような日が

かなりたくさんありました

 

でもポチは

何の芸をするでもなく

ただそこにじっとしているだけの犬でした

でも何故か死んだ夫に

どこか似ている犬でした

 

春一番が吹いた日に

15年暮らしたその家で

犬のポチは死にました

夫が逝った2月の月に・・・