夫、もうじき77歳になる。
何事も周りをあてにせず黙々とよく働く。
気分にむらが無く不機嫌な時が無い。裏表もない見たままの人間だ。
いつも私が好き勝手に言いたい放題言っているが心の中では一目置いている。
しかし、何事も人をあてにしないことが短所に出ることもある。
それは後継ぎが育たない事。
田畑など先祖から引き継いだ土地が若干あるが、息子も娘も
その場所さえ、ろくに分かっておらず、草の一本も取ったことが無い。
40代になるのに息子、草刈り機の使い方も知らないのでは?という状況。
人をあてにせず黙々と働く父親がいるので息子の出番が無かった。
私も子どもたちは、それぞれ仕事を持っているので、家ではなるべくゆっくり
休ませてあげたい気があって、あまり用事を言いつけずに来た。
しかし昨日は意を決して仕事が休みだった息子に言った。
「お父さんも、もう77歳。いつ何が起きるか分からない年になったよ。
今のうちにお父さんにいろいろ教えてもらってないと突然死んだりしたら
後が困るよ。畑などの管理はお母さんはできないからあんたがそれをできるように
なっててほしい。昨日、タケノコ山の所を通ったら草が伸びて道が通れないほどに
なってた。ちゃんと管理しないと隣接の土地の人にも迷惑をかける。
今日はお父さんに草刈り機の使い方を習ってあそこの整備をしてほしい」
夫にも「いつまで元気でいられるか分からないんだから、S(息子)が一人で
出来るように教えてあげて欲しい。あなたはいつも自分でしてしまうので
それではだめよ。何もせずにS(息子)を指導して欲しい」と頼んだ。
かくして午前中、夫と息子、タケノコ山付近の草刈りに出かけた。
帰って来た夫に「どうだった?」と尋ねたら「もうほとんどSが刈った。
普段、仕事をしているせいか、働き振りが良かった」と言った。
息子も外仕事で汗を流して清々しそうな顔をしていた。
いざとなったら何とかなるのかもしれないが、この調子でもっと
自主的にあちこちに目が向くようになって欲しいと思う。
夕方、自分が言った言葉を思い出し苦笑。
夫の傍で息子に「お父さんもいつ何が起きるか分からない年になった。
突然死んだりしたら・・・」など言ったが
あれを逆に「お母さんも70歳を超えた。いつ何が起こるか分からない年齢になった。
突然死んだりしたら・・・」など言われたら、私はどういう思いでその言葉を
聞くだろうか?
複雑な気持ちになったかも?
午後、一人でタケノコ山へ行ってみた。
息子が草刈りをした後・・・。
上出来!(採点が甘い)
そのような話題は親子でよくしますが、
自分はまだまだ働ける、頭もぼけてないと夫はいつも言ってます。
小さな仕事を次男に教えないから、ちょっと不安なんですよね。
私の経理も誰でもやれることといえ、職業にあわせた経理を
だれが手伝ってくれるのか、一番たのみたいのは息子のお嫁さんですが
どうもアテにならないようです。
どうにかなるのかな!?(^.^)
父子で草刈り、息子さんも新鮮な気持ちになったのではないですか。
私自身も頼りにならない人間なので
いざとなったらこのままでは困ります。
花世さん家は息子さんが免許をとったりして
後継ぎの心構えができているので大丈夫だと思います。
お嫁さんは今は育児が大変で余裕が無いかもしれないですね。
でもいざとなれば夫婦愛で頑張るのではないでしょうか。
そういう気がします。
息子、普段しないことが出来たことで
ちょっと気分が高揚したのではないかという気がします。