訪問日:平成28年7月18日(月・祝)
さあ、今回から3回に分けて妙見山に登る。まず最初は「新滝道コース」で頂上を目指し「上杉尾根コース」で下ってくる。
「新滝道」は、谷川に沿った最短のコースである。そして、途中には、神社や多くの「祠」「鳥居」「石仏」「祈祷所」「行場」「丁石」などが残る「信仰の道」でもある。復路の「上杉尾根」も「旧参道」と呼ばれ、崩れた「常夜灯」や「茶屋跡」などが残る。
明治から大正にかけて最も盛んだった「能勢妙見詣」の参詣者になった気持ちで歩いて見よう。「南無妙法蓮華経」。
午前9時30分、のせ電「妙見口駅」を出発、駅前を左へ。「花折街道」をゆっくりと上る。「22丁石」前で「国道477号線」を渡る。ここまでは「そうだ妙見山に登ろう1~のせ電『妙見口駅』周辺~」参照。
そこには「上杉尾根コース」との分岐点。自販機があるので「上杉尾根コース」を「往路」とする場合、ここが最後の給水ポイントになる。帰りは、ここへ出てくるのだ。標識に従い左へ進む。のせ電「妙見口駅」から「ケーブル前」までを結ぶ、阪急バスが走る(運行日・時間は要確認)。

すぐに右の土手上に「常夜灯」が見える。この土手は「上杉池」という池の土手である。

「上杉池」の奥には「旧参道の鳥居」。豊能町教育委員会の案内板によると、吉川の集落から妙見山まで25丁(約2.7km)あり、旧参道に建てられた鳥居は寛政5(1793)年、石灯籠は天保4(1833)年と嘉永7(1854)年に建立されたと記されている。

また、「上杉池」も何でもないような池だが、案内板によると正徳2(1712)年に造立された古い池らしい。

土手もコンクリートではなく、しっかりとした「石組み」だ。

元の道に戻りさらに進む。このページではお馴染みの大阪府と兵庫県の「府県境」を越える。

すぐ右。「上杉池」の土手下に「鳥居」と「21丁石」。この奥にも「鳥居」と「石灯籠」があり、かつての参道だったようだ。

「鳥居」はくぐらず真っ直ぐと進んでいく。「北摂里山街道」の始点を右に曲がる。

正面には、妙見の森ケーブル「黒川駅」。

構内に自販機があり、頂上までは最終の給水ポイントである。

駅の前を右へ。駅の横には、清潔な水洗トイレ。ここを過ぎれば頂上までトイレはない。

「妙見の森ケーブル」を左に見ながら道を進む。

「妙見大菩薩」と刻まれた石標を右に見ながら大正時代に造られたという「鳥居」をくぐる。

丁石(あと17丁)。

この道は、石仏や祠が多い。

御山まで16丁。

「祈祷所跡」らしき建物。

しばらく歩けば右に「鳥居」が。

奥には「白瀧稲荷神社」。

付近には鉱脈が走り、元は鉱夫達が祀った神社だと言われるが、その後、多くの神々が祀られ、今は「倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)」つまり「お稲荷さん」が祀られている。

境内では「お香」が焚かれ「神仏習合」の名残が。

滝の「行場」もあり、神社と言うよりも「修行場」なのだろう。

途中にも「祠」や「地蔵」が並ぶ。


右に谷川を見ながら歩く。

ここも「祈祷所」だったのだろうか。

「雄滝行場」への入口。

途中から「ゴロタ石」の道となる。

ここにも「石仏」が。

飲むことはできないが、顔を洗ったりタオルを濡らせる所は沢山ある。

いつしか谷川は左側に。

倒れた丁石。御山まで7丁。ずいぶん歩いたな。

途中から階段が現れる。

しばらく進めば、また山道。

結構、険しいな。

「妙見堰堤」という砂防ダムを過ぎれば、また階段が現れる。

こういう案内板は、「折れかかった心」を勇気づけるな。

倒壊した「廃屋」を過ぎる。

「廃屋」を過ぎれば、御山まで3丁。

神仏習合の名残で、参道には多くの「鳥居」が残る。

あと2丁だ。昔の参詣者もこうして励まされたのだろうな。

階段の下には、あと1丁(約109m)を示す丁石。ラストスパートだ。

階段を上ったところが「妙見の森ケーブル」方面からの合流点。

すぐ上には、正面の「大鳥居」が見える。

この後、午前11時、「妙見山頂(660.1m)」を制覇し、「妙見さん」に参拝する。ここからは「そうだ妙見山に登ろう2~『妙見山頂』周辺~」参照。

今日は、本堂脇にある「富士屋」で昼食にしようと思ったのだが、何と何と!

平成28年5月31日で閉店したそうだ。前回(5/21)来たときが、最後のチャンスだったのか。「残念!」

せめて建物だけでも、いつまでも残っていて欲しい。

やむを得ない。参道途中にある「奥山茶屋」へ。

以前、この並びには別の食堂があり、両親と一緒に娘を連れてきたことがある。親父も既に亡くなり娘も嫁に。20年以上も昔の話だ。

おにぎりセット(800円)を注文。おにぎり2つと具だくさんの大きな味噌汁。そして手作り漬け物とお団子が付く。

「山菜おこわ」や採れたての野菜も売っているようだ。


食事を終え、「大鳥居」前のトイレで着替える。「カエルさん、こんにちわ。」

「大駐車場」を横切り、南の端へ行けば「上杉尾根コース」の登山口。整備されたハイキングコースなので迷うことはない。

杉林の坂道を下る。

右に崩れた常夜灯が残る。

「分岐アカマツ林」を過ぎる。

荒れているが「赤松」ということは、昔はマツタケがたくさん採れたのだろうか。

今は、スギ・ヒノキの植林地が広がる。

尾根の上を進む。

「分岐台場クヌギ林」。「台場クヌギ」とは、炭焼きのためクヌギの根から数m上の枝を伐採し、クヌギの再生力を利用したものだ。かつて、この辺りで焼かれた良質の炭は「池田炭」と呼ばれ、茶の湯などで重宝されたという。

クヌギ林。

これは、地元の消防署が立てた「緊急通報ポイント」。山の中だからね。

緩やかなアップダウンが続く。

ベンチが設けられた絶好の「展望ポイント」。

そして絶好の眺めとは、何と「わが町、東ときわ台」。と言うことは、うちの町からも上杉尾根が見えるんだろうな。

少し歩けば「八丁茶屋跡」。

今は、案内板に名が残るだけだ。あと「八丁(約870m)」ということだろうか。

ところどころに常夜灯跡が残る。

坂を下る。前には、夫婦連れのハイカー。

途中、右に川西市黒川の眺め。

日本一と言われる「里山風景」が広がる。「里山」とは、動物たちが暮らす「深山」と人間が暮らす「里」との間に広がる山のこと。本来、「里山」とは、人の手が入った山だが、今は荒れクマの出没などが問題となっている。この付近でも、最近、クマの目撃例が報告されている。

坂を下っていけば、工事用ケーブルの下をくぐる。

ケーブルの足場越しに「吉川」の集落。「花折街道」が走る。

ケーブルを過ぎれば、崩れた常夜灯を過ぎる。参道の名残だ。

つづら折りの下りが続く。昨日の雨で、ちょっとぬかるんでいるな。注意注意。

尾根の中央部が深くえぐられた地形。何とかと言ったな。思い出せない。

今回、娘たちに誕生日プレゼントで買ってもらったモンベルの「2WAYグリップ」を使用。足下の悪い下り坂では、絶大な効力を発揮する。

神様だろうか、お地蔵さんだろうか。

大きなコンクリートの建造物を過ぎれば登山口の出口のようだ(逆から言えば入口)。

その下で大きくカーブする。

ゴールも近いぞ。

先ほどのケーブルが何かを運んでいる。

すぐに、朝、分かれた「新滝道コース」との分岐点に到着。「国道477号線」を渡り、「花折街道」をゆっくりと下って、午後1時30分、のせ電「妙見口駅」に到着。本日の歩紀「13479歩」(11.59km)。結構、早く到着したな。自宅からドアーtoドアーでちょうど5時間だった。
さあ、今回から3回に分けて妙見山に登る。まず最初は「新滝道コース」で頂上を目指し「上杉尾根コース」で下ってくる。
「新滝道」は、谷川に沿った最短のコースである。そして、途中には、神社や多くの「祠」「鳥居」「石仏」「祈祷所」「行場」「丁石」などが残る「信仰の道」でもある。復路の「上杉尾根」も「旧参道」と呼ばれ、崩れた「常夜灯」や「茶屋跡」などが残る。
明治から大正にかけて最も盛んだった「能勢妙見詣」の参詣者になった気持ちで歩いて見よう。「南無妙法蓮華経」。
午前9時30分、のせ電「妙見口駅」を出発、駅前を左へ。「花折街道」をゆっくりと上る。「22丁石」前で「国道477号線」を渡る。ここまでは「そうだ妙見山に登ろう1~のせ電『妙見口駅』周辺~」参照。
そこには「上杉尾根コース」との分岐点。自販機があるので「上杉尾根コース」を「往路」とする場合、ここが最後の給水ポイントになる。帰りは、ここへ出てくるのだ。標識に従い左へ進む。のせ電「妙見口駅」から「ケーブル前」までを結ぶ、阪急バスが走る(運行日・時間は要確認)。

すぐに右の土手上に「常夜灯」が見える。この土手は「上杉池」という池の土手である。

「上杉池」の奥には「旧参道の鳥居」。豊能町教育委員会の案内板によると、吉川の集落から妙見山まで25丁(約2.7km)あり、旧参道に建てられた鳥居は寛政5(1793)年、石灯籠は天保4(1833)年と嘉永7(1854)年に建立されたと記されている。

また、「上杉池」も何でもないような池だが、案内板によると正徳2(1712)年に造立された古い池らしい。

土手もコンクリートではなく、しっかりとした「石組み」だ。

元の道に戻りさらに進む。このページではお馴染みの大阪府と兵庫県の「府県境」を越える。

すぐ右。「上杉池」の土手下に「鳥居」と「21丁石」。この奥にも「鳥居」と「石灯籠」があり、かつての参道だったようだ。

「鳥居」はくぐらず真っ直ぐと進んでいく。「北摂里山街道」の始点を右に曲がる。

正面には、妙見の森ケーブル「黒川駅」。

構内に自販機があり、頂上までは最終の給水ポイントである。

駅の前を右へ。駅の横には、清潔な水洗トイレ。ここを過ぎれば頂上までトイレはない。

「妙見の森ケーブル」を左に見ながら道を進む。

「妙見大菩薩」と刻まれた石標を右に見ながら大正時代に造られたという「鳥居」をくぐる。

丁石(あと17丁)。

この道は、石仏や祠が多い。

御山まで16丁。

「祈祷所跡」らしき建物。

しばらく歩けば右に「鳥居」が。

奥には「白瀧稲荷神社」。

付近には鉱脈が走り、元は鉱夫達が祀った神社だと言われるが、その後、多くの神々が祀られ、今は「倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)」つまり「お稲荷さん」が祀られている。

境内では「お香」が焚かれ「神仏習合」の名残が。

滝の「行場」もあり、神社と言うよりも「修行場」なのだろう。

途中にも「祠」や「地蔵」が並ぶ。


右に谷川を見ながら歩く。

ここも「祈祷所」だったのだろうか。

「雄滝行場」への入口。

途中から「ゴロタ石」の道となる。

ここにも「石仏」が。

飲むことはできないが、顔を洗ったりタオルを濡らせる所は沢山ある。

いつしか谷川は左側に。

倒れた丁石。御山まで7丁。ずいぶん歩いたな。

途中から階段が現れる。

しばらく進めば、また山道。

結構、険しいな。

「妙見堰堤」という砂防ダムを過ぎれば、また階段が現れる。

こういう案内板は、「折れかかった心」を勇気づけるな。

倒壊した「廃屋」を過ぎる。

「廃屋」を過ぎれば、御山まで3丁。

神仏習合の名残で、参道には多くの「鳥居」が残る。

あと2丁だ。昔の参詣者もこうして励まされたのだろうな。

階段の下には、あと1丁(約109m)を示す丁石。ラストスパートだ。

階段を上ったところが「妙見の森ケーブル」方面からの合流点。

すぐ上には、正面の「大鳥居」が見える。

この後、午前11時、「妙見山頂(660.1m)」を制覇し、「妙見さん」に参拝する。ここからは「そうだ妙見山に登ろう2~『妙見山頂』周辺~」参照。

今日は、本堂脇にある「富士屋」で昼食にしようと思ったのだが、何と何と!

平成28年5月31日で閉店したそうだ。前回(5/21)来たときが、最後のチャンスだったのか。「残念!」

せめて建物だけでも、いつまでも残っていて欲しい。

やむを得ない。参道途中にある「奥山茶屋」へ。

以前、この並びには別の食堂があり、両親と一緒に娘を連れてきたことがある。親父も既に亡くなり娘も嫁に。20年以上も昔の話だ。

おにぎりセット(800円)を注文。おにぎり2つと具だくさんの大きな味噌汁。そして手作り漬け物とお団子が付く。

「山菜おこわ」や採れたての野菜も売っているようだ。


食事を終え、「大鳥居」前のトイレで着替える。「カエルさん、こんにちわ。」

「大駐車場」を横切り、南の端へ行けば「上杉尾根コース」の登山口。整備されたハイキングコースなので迷うことはない。

杉林の坂道を下る。

右に崩れた常夜灯が残る。

「分岐アカマツ林」を過ぎる。

荒れているが「赤松」ということは、昔はマツタケがたくさん採れたのだろうか。

今は、スギ・ヒノキの植林地が広がる。

尾根の上を進む。

「分岐台場クヌギ林」。「台場クヌギ」とは、炭焼きのためクヌギの根から数m上の枝を伐採し、クヌギの再生力を利用したものだ。かつて、この辺りで焼かれた良質の炭は「池田炭」と呼ばれ、茶の湯などで重宝されたという。

クヌギ林。

これは、地元の消防署が立てた「緊急通報ポイント」。山の中だからね。

緩やかなアップダウンが続く。

ベンチが設けられた絶好の「展望ポイント」。

そして絶好の眺めとは、何と「わが町、東ときわ台」。と言うことは、うちの町からも上杉尾根が見えるんだろうな。

少し歩けば「八丁茶屋跡」。

今は、案内板に名が残るだけだ。あと「八丁(約870m)」ということだろうか。

ところどころに常夜灯跡が残る。

坂を下る。前には、夫婦連れのハイカー。

途中、右に川西市黒川の眺め。

日本一と言われる「里山風景」が広がる。「里山」とは、動物たちが暮らす「深山」と人間が暮らす「里」との間に広がる山のこと。本来、「里山」とは、人の手が入った山だが、今は荒れクマの出没などが問題となっている。この付近でも、最近、クマの目撃例が報告されている。

坂を下っていけば、工事用ケーブルの下をくぐる。

ケーブルの足場越しに「吉川」の集落。「花折街道」が走る。

ケーブルを過ぎれば、崩れた常夜灯を過ぎる。参道の名残だ。

つづら折りの下りが続く。昨日の雨で、ちょっとぬかるんでいるな。注意注意。

尾根の中央部が深くえぐられた地形。何とかと言ったな。思い出せない。

今回、娘たちに誕生日プレゼントで買ってもらったモンベルの「2WAYグリップ」を使用。足下の悪い下り坂では、絶大な効力を発揮する。

神様だろうか、お地蔵さんだろうか。

大きなコンクリートの建造物を過ぎれば登山口の出口のようだ(逆から言えば入口)。

その下で大きくカーブする。

ゴールも近いぞ。

先ほどのケーブルが何かを運んでいる。

すぐに、朝、分かれた「新滝道コース」との分岐点に到着。「国道477号線」を渡り、「花折街道」をゆっくりと下って、午後1時30分、のせ電「妙見口駅」に到着。本日の歩紀「13479歩」(11.59km)。結構、早く到着したな。自宅からドアーtoドアーでちょうど5時間だった。
