「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

「荒牧バラ公園」そして日帰り温泉

2015-05-17 20:52:29 | 日記
訪問日:平成27年5月17日(日)
出 発:能勢電車「川西能勢口駅」
到 着:阪急電車「中山観音駅」

 家内が料理教室へ行くというので、晴天の今日一日、自由な時間ができた。急なことだったので、とりあえず近所のコースをと選んだのが、伊丹市の「荒牧バラ公園」。ちょうど見頃らしい。私は、花に対して興味や知識はないが、自分自身のブログの幅を広げるため訪ねることにした。そしてゴールは、日帰り温泉。さあ、今日も歩こう。町中を歩くのでトイレ・給水には困らない。


 阪急・能勢電車「川西能勢口駅」。とりあえず通勤定期でここまでやってきた。梅田からでは約25分、270円。
 

 川西能勢口駅から阪急百貨店とアステというショッピングセンターを抜け、JR「川西池田駅」へ続く連絡歩道橋を進む。JRの駅前には、川西市多田の出身で「清和源氏」の祖、源満仲の像が建つ。
 

 歩道橋を下りて国道176号線を西(左)へ。次の信号の右角に、古い屋敷の石垣から巨木が。
 

 その前の「寺畑1丁目交差点」を左へ。跨道橋を上っていく。下にはJR福知山線が走る。
 

 ゆっくりと坂を登っていく。
 

 ここは、兵庫県川西市。「桃」は、川西市の特産物だそうだ。道路の左右には「桃畑」が広がる。
 

 

 角に「金毘羅製麺」がある三叉路を右へ。次の「南花屋敷」の交差点を過ぎると左に「うどん・そば処てん川」。午前11時30分。すでに駐車場は満車で行列ができていた。
 

 「汗ぶっかき」を覚悟で名物「カレーうどん(850円)」を注文。大きなどんぶりに超辛口のカレールー。ハンカチで汗を拭きながら完食。
 

 行列待ちと注文待ち、そして食事を終え午後0時5分、「てん川」を出発。すぐに宝塚市へ入る。
 

 5~6分で、この看板が見えれば左へ。
 

 この辺りは造園が盛んなのか、植木畑の中を抜ける。
 

 

 突き当たりを右に進み5分ほどで右角に古い建物とお堂が。お堂には「紫雲山梅林寺」と書かれていた。
 

 そして道を挟んで「宝塚山本丸橋郵便局」横に立派な「常夜灯」が。
 

 常夜灯と郵便局の間を小さな水路に沿って進む。
 

 すぐ突き当たるので、右に曲がり、再度、元の道を西へ進む。
 

 植木畑の中を進んで行く。
 

 

 小さな水路を越える。
 

 角にドラッグストアーと関西スーパーが見えれば「伊丹市」に入っている。
 

 関西スーパーを過ぎて左折。次の四つ角を右に上がれば5分ほどでバス停が。バスからはたくさんのお客さんが。ここが「荒牧バラ公園」前だ。ガードマンが出て交通整理をしていた。
 

 花の時期、どこも駐車場は満車。そして車は長蛇の列。しかし「歩紀」は関係ないよ。
 

 バス停の前から路地を入って行くと左にはバラ畑が。
 

 そして、すぐにバラ園の入口。
 

 メインストリートの花壇を進み、突き当たりを時計方向に回ることにしよう。
 

 たくさんのバラが咲いている。
 

 私は、花の名前に疎いので、とりあえず「花名」の表示を入れて撮影する。
 

 

 

 

 しかし、1.7haの公園に約250種、1万株のバラが咲いているそうだ。あとは花名に限らず、美しいバラをお楽しみ下さい。
 

 

 

 「荒牧バラ公園」は、平成4年4月、天神川堤防の高低差を利用して作られた。
 

 

 

 入場は無料。9時から17時30分まで開園し、火曜日が定休日だが、春バラ(5、6月)と秋バラ(10、11月)の時期は、休園日はないようだ。
 

 

 たくさんの人が訪れている。
 

 

 見た目だけではなく、辺りはバラの香りで一杯だ。
 

 地中海風の花壇。
 

 美しい花には「トゲ」が。
 

 天気も良いし最高だな。
 

 

 芝生公園もある。
 

 これからは、色んな花を求めて歩いてみようと思う。
 

 

 やはり「美しい花」を見ていると心が安らぐなぁ。
 

 

 

 ゆっくり見学して45分ほどだろう。
 

 

 

 美しいバラを楽しみ「荒牧バラ公園」を後に。
 

 

 

 バラ園の前には「花売り場」も。
 


 さあ、次は温泉だ。荒牧バラ公園前の幼稚園フェンスに「名湯宝乃湯」の看板が。ここに「宝乃湯」への無料送迎バスが停車する。1時間に1本、毎時36分に出発するようだ。
 

 ワンボックスタイプの送迎車がやってきたので乗車。
 

 途中、阪急電車「山本駅」を経由して25分ほどで「宝乃湯」へ。時間は、午後2時。今日はここで「一風呂」浴びることにする。大人700円。ここは、「有馬-高槻構造線」に位置し、あの「有馬温泉」と同じ泉質(黄金泉)の温泉が湧いているらしい。
 

 駐車場脇には「源泉櫓」。太平洋プレート深く沈み込んだ海水が、マグマに熱せられ水蒸気となって地上に噴出したことから火山地帯でもないここに温泉が湧くらしい。
 

 地下800mから自噴する天然温泉は「含炭酸ナトリウム塩化物強塩温泉」。黄金色の湯で顔を洗えば鉄(錆)の臭いと塩の味がする。「源泉掛け流し」の温泉内は写真撮影禁止なので、あとは「宝乃湯」のホームページをご覧下さい。
 

 一風呂浴びて午後4時3分の送迎バスまでデジカメの撮影画像を編集しながら「ちょっと一杯」。「風呂上がり」と「歩紀」の後の一杯は最高やね。この後、バスに揺られて阪急電車「中山観音駅」に午後4時15分着。ここから梅田まで約30分、280円。本日の歩紀「7608歩」(6.54km)。ええ湯やった。
 
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北摂里山街道をひたすら歩く

2015-05-10 01:49:47 | 日記
訪問日:平成27年5月9日(土)
出 発:能勢電車「妙見口駅」
到 着:JR「新三田駅」

 能勢妙見山の西麓、日本一の里山と言われる兵庫県川西市「黒川」地区から猪名川町、宝塚市北部を経て、三田市までの県道に沿って進む道。その風景自体を「博物館」に見立て「北摂里山街道」と名付けられている。田植え前の田園風景を楽しみながら、舗装された里道をひたすら西へ歩く。軽い起伏はあるが登山には至らない。コンビニ・自販機も多く、給水・トイレには困らない。


 これまで多くのコースの出発点となった能勢電車「妙見口駅」。川西能勢口駅で乗り換え、大阪・梅田から約1時間(590円)。駅前にトイレと食堂・売店、観光案内所がある。午前9時30分、大阪府最北端の駅を出発する。
 

 妙見山まで続く「花折街道」。この道は、これまで何度も歩いている(「花折街道・雛のつどい~妙見口駅から黒川の里山、桜の森を訪ねる」「雪の高代寺山」「花折街道・再び」「再々訪、花折街道『2015雛のつどい』」参照)。
 

 すでに「里山」は始まっている。
 

 「吉川八幡神社」との分岐点もそのまま真っ直ぐ。先日、ここの神主さんがバラエティー番組に出ていたな。
 

 妙見山まで22丁を示す「丁石」前の押しボタン式信号で国道477号線を渡る。
 

 右に旧参道の「常夜燈」を見ながら進む。
 

 兵庫県に入る。
 

 右に旧参道の鳥居と丁石が。前回は鳥居をくぐったが、今回はそのまま真っ直ぐ。
 

 すぐに妙見ケーブル「黒川駅」との分岐点に。右の「黒川駅」には、トイレと自販機がある。そしてここが「北摂里山街道」のスタート地点だ。妙見口駅から約20分(私の足で)。ここで歩数計をリセットする。
 

 妙見山への途中「白瀧稲荷神社」という神社があるが、ここは白瀧稲荷神社の「神餞田」だったようだ。
 

 緩い坂道を下って行くと右に立派な「石燈籠」。
 

 ヤギさん「メー、メー」。
 

 「黒川ダリア園」が開園中(9月中旬~11月上旬)のみ運行される臨時バスの停留所。すぐ後ろは、高代寺山への登山道入口だ。
 

 その向かいの水田越しに「黒川公民館」。「黒川小学校(休校中)」の校舎を利用している。明治37年建築の古い学校だ。
 

 「黒川」の里山風景を右に望む。
 

 

 緩やかな坂を下って行く。
 

 しばらくすると右にキャンプ場が見えてくる。ここは、「一庫ダム」の貯水池「知明湖」の湖畔にある「知明湖キャンプ場」。アウトドア関係の催し物もよく行われているようだ。「一庫(ひとくら)」と読む。
 

 そしてキャンプ場の隣は「国崎せせらぎ地区」という親水公園になっている。一見、芝生に見えるが、水草が湖面をびっしりと覆っている。
 

 今は、水位が上がっているため、看板も水没している。向こう側には釣船。実は、水中には「東屋」が水没している。
 

 すぐにダム湖の周回道路に突き当たるので左へ。角には自販機。助かるな。
 

 300mほどで「国崎八坂神社」。創始の詳細は不詳であるが、八坂神社なので「素戔嗚命」をお祀りする。今日一日の安全を祈願する。
 

 右に「知明湖」を見ながら周回道路を進む。前方に見える橋は「知明りんどう橋」。ここを渡れば「県立一庫公園」へ行く。
 

 ここから、いくつかのトンネルをくぐる。まずは「桐山トンネル」。
 

 トンネルを抜けると「知明りんどう橋」との分岐点になるが、このまま真っ直ぐ進み、前方に見えるトンネル(保ノ谷トンネル)をくぐる。
 

 トンネルの手前左には朽ちた鳥居が。かつて付近は鉱山であり「金高稲荷神社」という神社があったそうだ。ネットでは、鳥居の奥は「心霊スポット」といわれる。
 

 トンネルを抜けると一旦、大阪府に入る。先に見えるトンネル(郷内トンネル)をくぐる。
 

 トンネルの手前に「新光風台」というニュータウンへの入口。心霊スポットは、ニュータウンの下にあるのか?ここの住人は、心霊スポットの上で暮らしているのか?私は、あまり興味本位で信仰に立ち入ることは好まない。
 

 トンネルを抜け「郷内橋」という青い橋を渡れば、兵庫県に戻る。
 

 その先は「洲張展望地区」と呼ばれ、東屋風の展望台があるが木が繁り展望は効かない。道路からの方が、眺めが良い。今は水位が高いが、渇水期になれば湖の真ん中に「島」が現れる。
 

 しばらく進めば道路は大きくカーブしダムの堰堤上を走るが、正面の脇道に進むと巨大な堰堤が望める。「一庫ダム」。昭和57年3月に完成した高さ75m、堰堤長290mの巨大なダムだ。
 

 元の道に戻り堰堤上を歩く。かなりの高度差がある。
 

 右には、ダム湖名の由来となった「知明山」。
 

 堰堤を渡ると周回道路と分かれるので道なりに左へ。すぐ左にダムの管理棟があり、隣接して簡単なダムの広報スペースがある。駐車場内にはトイレと自販機。
 

 目の前にトンネル(井補野トンネル)があるのでくぐる。
 

 トンネルを出たところの「井補野交差点」で国道173号線を渡る。
 

 急な坂を下ると大きなカーブが現れるが、カーブは曲がらず右の細い道へと進む。
 

 すぐ右に「高皇産霊(たかみむすび)神社」。
 

 高天原に最初に現れた「造化三神」と呼ばれる「高皇産神」に因むのだろうが、ご祭神は「神魯岐命(かむろぎのみこと)」「神魯美命(かむろみのみこと)」といわれる。
 

 火の見櫓の前を進む。
 

 ここは「近畿自然歩道」になっているようだ。
 

 「一庫」の里山を進む。
 

 10分ほどで大きな道路と合流する。目の前には能勢電車の高架が走る。
 

 右に進めば「猪名川町」に入る。ここは「日生ニュータウン」への入口。
 

 「ケーズデンキ」と「ダイキ(ホームセンター)」を左右に見ながら進むと、左手に「日生中央駅」。能勢電車のもう一つの終着駅だ。駅前は「サピエ」というショッピングセンターになっているが、買い物は済ませているので真っ直ぐ進む。
 

 ここから次の休憩地「道の駅いながわ」までは以前にも歩いている。前回は、脇道にそれて旧道を歩いたが、今回は「北摂里山街道」に従って新道を進む。ガソリンスタンドやドラッグストアなどを右に見ながら坂を下ると「原三叉路」。左の道路は、春になれば桜が美しい(「猪名川町~日生中央駅からぐるり一周、多田銀山から一本松山を経て、屏風岩へ~」参照)。
 

 ここにも里山風景。
 

なだらかな坂を上っていく。
 


 町立中谷中学校と県立猪名川高校の間を抜けると下り坂に。「猪名川町消防署前」で旧道と別れるが、新道を真っ直ぐ進む。
 

 「酒の楽市」を過ぎ、「紫合」地区の里山を見ながら進む。「紫合(ゆだ)」と読む。
 

 

 「サンクス」がある交差点を過ぎれば、右に「天森神社」。
 

 「白山姫命」を祀る。
 

 参拝を終え、境内を出て神社西の脇道に入れば旧道に進むのだが、やはり以前歩いているので真っ直ぐ坂を下る。次の「紫合北ノ町交差点」を渡って真っ直ぐ進むと「猪名川パークタウン」というニュータウンに続くが右折する。
 

 新しくできたバイパスを歩く。
 

 左にも里山風景。
 

 

 次の信号で旧道と交わる。右に「北田原」の里山を眺めながら歩く。
 

  

 左に「セブンイレブン」があったの給水。その前には「高皇産神社」。ここは、先ほどの「造化三神」の一人(柱)「高皇産神」を御祭神とする。
 

 長い石段。足腰が達者なうちにお参りしておこう。
 

さらに進めば左に「鱒釣り場」。向こうの山は、以前登った「猪名川富士」とも呼ばれる「一本松山(301m)」。「あっ、逆さ富士だ。」
 

 すぐ先には「浄土宗東光寺」というお寺。
 

 ここには、木喰上人が彫ったと伝わる「木喰仏」がある。
 

 次のカーブを曲がれば、右に「屏風岩」。高さ30m、幅100mの崖で北摂第一の名勝と言われる。
 

 この風景だけで成り立っている旅館を右に見ながらさらに進む。
 

 そして、次の「万善交差点」で街道は左に曲がる。
 

 角には「道の駅いながわ」。時間は、午後0時45分。昼食としよう。
 

 猪名川町のゆるキャラ「いなぼう」。
 

 ここには「うどん屋」と「そば屋」「ベーカリーショップ」がある。「いなぼう」の後ろにある「そばの館」で十割ソバを食べようと思ったが、満員で列ができていた。売店で「山菜おこわ(345円)」を買い、猪名川縁のベンチで昼食。
 

 道の駅なので地元で採れた野菜や地酒などが売られている。ここから先、自販機はいくつかあるが、コンビニはないので必要なものがあれば買っておこう。県道を挟んで向かいには「ローソン」もある。
 

 道の駅を出発。すぐに前回歩いた時の多田銀山への分岐点に出るが、真っ直ぐ進む。
 

 上りが続くが、ゆっくりと上るのでさほど急な坂ではない。
 

 歩車道の区分がないので道路の端っこを歩こう。
 

 かつてこの道は、「川床川」という清流に沿って走っていたが、新しくバイパスが作られた。所々、旧道が残る。
 

 

 こんなに狭い道だったが、ダンプが走っていたなぁ。
 

 ここから「宝塚市」。
 

 「旭国際宝塚カントリー倶楽部」前を通過。地図で見ると、このあたりがちょうど中間点だ。
 

 坂を登り切ると「長谷(ながたに)」という集落。ここも里山風景が広がる。そして「長谷牡丹園」の看板。「牡丹まつり」が開催されているようだ。
 

 右には「素戔嗚神社」。
 

 あれ?神社の参道に「普光寺」という寺院の山門が。この山門は、少し前まで藁葺きだったんだが建て替えられたようだ。残念、もう少し早く来ればよかった。
 

 神社の手前に「長谷牡丹園」。入園料300円を払って入ってみた。受付で「牡丹は、ほとんど終わってます。今は芍薬(シャクヤク)が咲いています。」と説明を受けた。
 

 ただ、私には「牡丹」と「芍薬」の区別はできない。
 

 

 園内を散策していると、おじさんから「ご飯食べますか?」と声を掛けられた。
 

 入園者に「ご飯」を振る舞っているとのこと。ご飯に削り節をかけたいわゆる「おかかご飯」。ありがたく頂いた。
 

 牡丹園を出るとすぐに「素戔嗚神社」。ここは、珍しい作りで、一つ目の鳥居をくぐると枡形のようになっており、直角に曲がると二つ目の鳥居。そして「絵馬殿」のような建物の床下をくぐって参拝するようになっている。
 

 もちろん「素戔嗚命」をお祀りする。参拝を終え、拝殿の前から奥を見ると、同じ境内にお寺が。
 

 先ほどの山門をくぐった「真言宗普光寺」だ。神仏習合の名残だろう。
 

 両方の参拝を終え、街道に戻る。端午の節句に因んで掛けられた鯉のぼり越しに、長谷の里山。
 

 里山を眺めながら、どんどん進んで行く。
 

 「下野田橋前交差点」で北摂里山街道は、左に曲がる。
 

 途中、でんでん虫が。「頑張れ~!」。
 

 「波豆川」という川と交わり「下佐曽利」という集落に入る。
 

 ここにも里山が広がる。
 

 田植えを待つ「苗」たち。
 

 「宝塚自然の家交差点」の角にうどん屋さんが。店は閉まっていたが自販機を発見。
 

 道の側に小さな神様が祀られていた。
 

 「大原野」という集落に。ここも里山風景が広がる。
 

 そして、しばらくすると右に「池」が見えてくる。
 

 街道は突き当たり右に大きくカーブする。その角には、立派な蔵と茅葺きの家。
 

 そして、そのすぐ前に大きな「湖」が。ここは、神戸市の水源である千刈ダムの貯水池「千刈水源池」だ。
 

 水源池に沿って進む。
 

 左に鳥居が見えてくる。「波豆八幡神社」だ。付近は「多田源氏」の荘園であり、源満政が創建したと伝わる。
 

 鳥居をくぐり先に進んでいくと「千刈水源池」の湖畔に突き当たる。
 

 そこに鳥居が立つ。この鳥居は、室町時代の応永32(1425)年に立てられたと伝わり、兵庫県の指定重要有形文化財に指定されている。
 

 鳥居をくぐり、振り返って「神様目線」で水源池を眺める。
 

 石段を上り境内へ。本殿も応永10(1403)年に建立されたもので、国指定重要文化財に指定されている。戦前は「国宝」だったそうだ。
 

 街道に戻る。カーブを曲がったところには「キッチン千刈」。営業しているようだ。自販機もあり、外にトイレがある。
 

 次の橋の手前に「地蔵石龕(せきがん)」。これも室町時代に作られたらしく、宝塚市の指定文化財に指定されている。
 

 橋の上からの眺め。この辺りが「千刈水源池」の最深部だろう。そして、この橋を渡ると三田市に入る。
 

 坂を上っていく。歩車道の区別がないので通過車両に注意しながら歩こう。
 

 結構、だらだらと坂が続く。
 

 そして坂を登り切ったところにトタンで覆われているが大きな茅葺き屋根が見える。「香下(かした)」の集落だ。
 

 ここも里山風景が広がる。
 

 「羽束山(はつかさん)」への登山口。このピラミッド型の山が「羽束山」なのだろうか。
 

 さらに進めば左に「香下公会堂」。木造の立派な建物だ。
 

 「北摂里山街道」を進む。
 

 

 

 この後、しばらく上り坂が続くが、10分ほどで住宅が見えてくる。
 

 「志手原(しではら)」の町だ。
 

 市立志手原小学校を過ぎると「有馬富士公園口交差点」。以前は、ここで県道は突き当たり、左折して三田の住宅地を抜けなければ国道176号線にでられなかった。今は、バイパスが真っ直ぐ国道まで延びている。
 

 「有馬富士(374m)」の麓にも里山が広がる。このような単独峰が連なるのが北摂山系の特徴らしい。
 

 真っ直ぐ坂を下って行く。
 

 下った分、坂を上る。この道は、国道を越え「ウッディタウン」というニュータウンを通り抜けて「中国自動車道」につながる。実は、私は旅行や帰省の際、高速への抜け道として、この道を何度も利用している。車で45分くらいの距離であるが、歩くとなると大変だな。
 

 坂を登り切ると左右に公園が見えてくる。「県立有馬富士公園」だ。自然や生き物の生態を学ぶ公園として平成13年に開園した。
 

 「福島大池」という池を中心に広がる広大な公園だ。
 

 「花の道」方向に進む。
 

 分岐点ごとに標識があるので助かる。この後、少し先を小さなヘビが横切った。おそらくヤマカガシの幼蛇だろう。「幼蛇(ようだ)なんて怖くないヨーダ。」
 

 「福島大池」に沿って、時計と反対回りに歩く。
 

 

 イノシシ除けの扉を開けて「菖蒲園」に入る。
 

 「福島大池」沿いの道に戻る。藁葺きの農家が建てられている。
 

 隣には棚田を造成し、里山風景を造り出している。
 

 「福島大池」の最深部だろう。
 

 あと少しで池を一周するのだが、このあと「北摂里山街道」は、県道に沿って下って行くだけだ。新三田方面への分岐点があったので、ここから野道に進んで見よう。
 

 写真では明るく写っているが、結構、日も陰ってきたので、実際は薄暗い。
 

 途中から小川に沿う。
 

 二叉に出れば右へ。
 

 途中、「八幡神社」があった。本来であれば、今日一日の無事に感謝してお参りしなければいけないのだが、雨が降ってきたことと疲労から心が折れ、鳥居の外からの参拝とさせてもらった。申し訳ありません。
 

 最後の里山風景を眺めながら小雨の中を進む。
 

 10分ほどで町に出た。
 

 「御旅所」と彫られた石柱の横に石灯籠。遠くに見えるコンクリート擁壁の道が「北摂里山街道」。
 

 集落の間を抜けていくと。
 

 「新三田駅前交差点」で国道176号線と合流し「北摂里山街道」は終わる。午後4時50分、歩数計をoffに。本日の歩紀「39872歩」(34.28km)。
 

 国道を渡り、JR福知山線のガードをくぐれば「新三田駅」。「ウッディタウン」への入口だ。午後5時6分の「快速」に乗る。私は、途中で下りるが、ここから大阪駅まで約45分(760円)。
 

 駅前とはいえ田園風景が続く。今回、スタート地点が自宅近くだったので、この時間に到着できたが、時間的・体力的にも今回の日程が限界だろうな。
 
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