訪問日:平成27年3月28日(土)
出 発:大阪モノレール「万博記念公園駅」
到 着:大阪モノレール「公園東口駅」
昭和45(1970)年3月14日から9月13日までの183日間、大阪・吹田の千里丘陵で開催された国内初の国際博覧会である「日本万国博覧会」。今でも「万博(ばんぱく)」の名で親しまれている。その後、開催された博覧会では「神戸博」「つくば博」「沖縄海洋博」などのように頭に説明が必要なように、大阪万博こそが「万博」だけで通用する唯一の博覧会だ。そして6400万人以上の人々が訪れた広大な敷地は、緑豊かな自然公園として生まれ変わった。そんな「万博記念公園」を歩いてみた。
大阪モノレール。正式名は「大阪高速鉄道株式会社」。平成2年、千里中央~南茨木間が開業、その後、延伸され21.2kmの営業距離は、平成23(2011)年の中国・重慶モノレール開業まで世界最長としてギネス認定されていた。「万博記念公園駅」を午前10時10分出発。
ここは、その名のとおり「万博記念公園」への入口であるが、ちょっと道をそれることにする。遠回りをして「万博外周道路」まで出て西(右)へ。「栄橋」という橋の上から、モノレールの車庫を見渡すことができる。
大阪モノレールの車体は「広告」としても活用されている。
何よりもかわいいのは、この「チキンラーメン」号だろう。
モノレールのポイントは、コンクリート製の跨座ごと動くんだな。
帰りは近道をして「万博記念公園駅」前まで戻り、午前10時30分、再スタート。駅前の「万博公園総合案内所」に立ち寄る。
ここで「園内マップ」をもらおう。
「万博記念公園」は、大きく「自然文化園」と「日本庭園」「国立民族学博物館」そして今年10月開業予定の「エキスポシティ」として生まれ変わる「エキスポランド跡地」に分けられる。モノレールをくぐって「自然文化園」へと向かう。
「中央橋」で「大阪中央環状線」「中国自動車道」を渡れば、目の前には「太陽の塔」が見えてくる。
「中央口」。ここで「自然文化園」と「日本庭園」の共通入園券(250円)を購入。
芝生の「太陽の広場」越しに「太陽の塔」がそびえる。万博のシンボルとして、芸術家・岡本太郎氏が制作した高さ70mの塔だ。黄金顔の目は、夜になると点灯される。
今日から「桜まつり」が開幕なのだが、まだ、つぼみは堅い。
だが、ちらほら咲いている枝も見られる。
「エキスポランド跡地」では「エキスポシティ」の工事が急ピッチで進められている。水族館や大観覧車を中心とした西日本最大の大型複合施設で、ガンバ大阪の新スタジアムも建設中だ。
遊歩道を抜けていくと右に大きな建物が。「太陽の塔」とともに万博開幕当時から残る「旧鉄鋼館」。今では「EXPO’70パビリオン」として開幕時の資料等が展示されている。入場料200円。
万博は「EXPO’70」と呼ばれた。
「ホステス」と呼ばれた女性案内人の制服。今では「コンパニオン」と呼ぶのだろうか。
場内の移動に使用されたという「電気自転車」。今で言う「アシスト自転車」だな。
その他「電気自動車」や「動く歩道」「テレビ電話」などが、当時の「最先端技術」として活躍していた。
会場の模型。
当時は「冷戦時代」。米ソ両国が勢力を争っていた。「パビリオン」と呼ばれた展示施設でもソ連(現ロシア)が高さを誇ると・・・
アメリカは逆に・・・
これは「日本館」。
「EXPO’70パビリオン」を後に「東大路」と呼ばれる桜並木を西へ。
「太陽の塔」の背中を見ながら更に進む。
園内には「案内地図」や「標識」が完備しており迷うことはない。
「お祭り広場」を過ぎて森へと進む。「梅林」の梅もほぼ終わりかけだ。
「万博記念公園」は、花や緑、紅葉で有名なのだが、今はちょうど「梅」が終わり「桜」が咲く前の「色合いが薄い」時季だ。しかし、私の目的は「歩紀」。どんどん進んで行こう。
「にれの森」脇の小川に沿って歩く。
鬱蒼とした森林に入る。
森の中には、かつてのパビリオンを示す碑と看板が立つ。
90を越える国や国際機関、企業の「パビリオン」が林立した会場は、自然に帰すということが前提となっており、閉幕後「パビリオン」は取り壊され、森づくりが行われた。
今では小川も流れる緑豊かな公園に生まれ変わっている。
「月の石」目当てに長蛇の列ができた「アメリカ館」跡も今では森の中だ。
「アメリカ館」跡を過ぎれば案内板に従って「自然観察学習館」方向に右折する。
「ソラード」と呼ばれる「空中観察路」が木々の間を進む。
「もみじの滝」。紅葉の時期は美しい。
森の中に「展望タワー」がそびえる。
秋には「紅葉の絨毯」を望むことができる。
園内には、清潔なトイレや自動販売機が備えられている。こんなにトイレの多い自然公園は他にはないだろうな。
展望タワーを下りれば「花の丘」へ。きれいな花が咲いていたが、私は花の名前はほとんど知らない。
芝生の丘の頂上は陽当たりが良いので、この桜の木は満開だ。
さらに進めば「西大路広場」。ここを右折すれば「西大路」に続く。立派な並木道だが、私は木の名前も知らない。
これは「椿」だ。だって「つばきの森」と書いてある。
「つばきの森」から左に入る。「ひょうたん池」には、たくさんのコイが泳いでいた。
「北口ゲート」には進まず右へ。
突然、前から汽車が走ってきた。「森のトレイン」と呼ばれる案内用の乗り物だ(300円)。
この辺りは「野鳥の森」。だけど、さっきからカラスの鳴き声しか聞こえないぞ。
すぐに城壁のような石垣が見えてくる。
ここからは「桜の流れ」という小川に沿って歩く。
園内には、いくつかのレストハウスや売店があるので食事には困らない。
また、多くの出店・屋台が出ているので、買い食いをするのも楽しいだろう。
いたるところにベンチや芝生、石段などがあるので場所にも困らない。
「国立民俗博物館」の建物に突き当たると右へ。そこには「水すましの池」。
右に「大地の池」を見ながら博物館前を東に進む。
「日本庭園前ゲート」を通る。ここからは園外。再入園の際には入園券が必要なので失わないように。時間は、午後12時15分。ゲートを出たところにレストハウスがあったので、ここで昼食とする。
「メンチカツカレー(600円)」を注文する。
食事を終えて再スタート。「平和のバラ園」のバラも咲いていない。
バラ園の前には「日本庭園」の正門。
園内に入れば正面に休憩所と売店が。
休憩所のテラスから、まず庭園を眺める。
東西に長い庭園を時計と反対の方向から回ることにしよう。
「心字池」のコイは餌付けがされている。
庭園の外周を進む。
ここには「はす庵」という季節料理店がある。
しかし、「はす池」は涸れていた。前方に見える通路を渡る。
「しょうぶ」も見頃ではないようだ。
ここは「つつじが丘」。「ツツジ」もまだのようだな。
休憩所の対岸から日本庭園を眺める。この白い花は、先ほどすれ違った老夫婦の話だと「こぶし」というそうだ。
ここは「洲浜」というらしい。
この白い花は何だろう。
「洲浜」を渡って右に曲がれば「梅林」。ここも見頃は終わっているな。
「梅林」の裏には「千里庵」という茶室が。
茶室から丘を下ると「竹林」。
千里丘陵は、元来、竹林である。万博が開催されるまでこの辺りも広大な「竹林」が広がっていた。
竹林を抜けると「泉」。特に名前はなく「泉」とだけ表示されていた。日本庭園の池の水源だろうか。
「泉」の前には「迎賓館」。万博期間中、貴賓の接待に使われた。今では結婚披露宴やパーティーの会場として使用されている。園外施設なので日本庭園側からは中に入れない。
「泉」の前まで戻り、さらに進むと「滝」。ここも特に名前はなく「滝」とだけ表示されていた。
水は、日本庭園の池へと流れる。
「滝」の前から「休憩所」への階段を上る。
「休憩所」を過ぎれば、坂を下り小川を渡る。
そこは、先ほどの「竹林」。
竹林の前を東へと進む。ここは、秋になれば「菊花展」でも催されるのだろうか。しかし、今は何もない。
少し歩くと正門前へ。日本庭園を一周したのだ。園外に出るとすぐ右には、先ほどの「国立民族学博物館」。時計は午後1時30分。たっぷり時間があるので入ることにしよう。観覧料は420円。水曜日が定休日。
ここは、世界の諸民族の文化や社会を研究する研究所であり、その成果を展示する博物館でもある。
「オセアニア」「アフリカ」「アジア」など地域ごとに分かれている。
民俗衣装や祭祀などに使う仮面などが展示されている。
古代には限らないのでフィリピンの「ジプニー」なども展示されている。
しばし、ご覧下さい。
館内にもレストランがある。民俗博物館らしく、エスニックなメニューなどを取りそろえている。
50分ほど時間をかけて見学し館外へ。入園券を提示して自然文化園に再入園する。正面には「お祭り広場」。開催期間中、ここで多くの催し物が開催された。前の建造物は、お祭り広場を覆っていた「大屋根」の一部。
「太陽の塔」の後ろ姿。「昭和人」の哀愁が・・・。
「夢の池」は、ボート乗り場になっている。
芝生の広場では、まだ多くの人たちがバーベキューなどを楽しんでいた。
万博記念公園では、隔週でいろいろな催し物が行われている。今回は「全国大陶器市」が行われていた。
「全国物産展」や「ラーメン展」「世界の料理展」などが行われている時もあるので、そんなときは料理を楽しむと良い。
「大陶器市」を抜け、折り返して「東の広場」という芝生公園前を南に下る。ここは、園内一の桜の名所だが、まだつぼみは堅い。
そしてここは、かつて「日本館」があったところ。ボール遊びに興じている若者たちは、そんなことは知らないだろうな。
これで万博記念公園を一周したことになる。そろそろ帰途に着こう。ところが突然お兄さんに声をかけられた。何と、ある酒造メーカーが試飲品として「生原酒(200ml)」を無料配布していたのだ。「ラッキー!」早速、屋台で「牛すじ焼きそば(500円)」を買った。
想定外の「晩酌」。
最近の公園やテーマパークは、「禁煙」「飲酒・バーベキュー禁止」「ゴミ持ち帰り」が多い中、やはり万博記念公園は、一世代前の公園なのだろうか、(私は煙草は吸わないが)休憩所には灰皿があり、売店では当たり前のようにビールやアテ(肴)を売っており、いたるところにゴミ箱も備え付けられている。エエ所やな。
「東口」から園外へ。
ほろ酔い気分で午後3時30分、ゴールの大阪モノレール「公園東口駅」に到着。ここは「彩都西駅」までの支線。次の駅である「万博記念公園駅」で本線に連絡する。本日の歩紀「20835歩」(17.91km)。万博のテーマは「人類の進歩と調和」。人類は、確かに「進歩」した。しかし、果たして「調和」しただろうか。
出 発:大阪モノレール「万博記念公園駅」
到 着:大阪モノレール「公園東口駅」
昭和45(1970)年3月14日から9月13日までの183日間、大阪・吹田の千里丘陵で開催された国内初の国際博覧会である「日本万国博覧会」。今でも「万博(ばんぱく)」の名で親しまれている。その後、開催された博覧会では「神戸博」「つくば博」「沖縄海洋博」などのように頭に説明が必要なように、大阪万博こそが「万博」だけで通用する唯一の博覧会だ。そして6400万人以上の人々が訪れた広大な敷地は、緑豊かな自然公園として生まれ変わった。そんな「万博記念公園」を歩いてみた。
大阪モノレール。正式名は「大阪高速鉄道株式会社」。平成2年、千里中央~南茨木間が開業、その後、延伸され21.2kmの営業距離は、平成23(2011)年の中国・重慶モノレール開業まで世界最長としてギネス認定されていた。「万博記念公園駅」を午前10時10分出発。
ここは、その名のとおり「万博記念公園」への入口であるが、ちょっと道をそれることにする。遠回りをして「万博外周道路」まで出て西(右)へ。「栄橋」という橋の上から、モノレールの車庫を見渡すことができる。
大阪モノレールの車体は「広告」としても活用されている。
何よりもかわいいのは、この「チキンラーメン」号だろう。
モノレールのポイントは、コンクリート製の跨座ごと動くんだな。
帰りは近道をして「万博記念公園駅」前まで戻り、午前10時30分、再スタート。駅前の「万博公園総合案内所」に立ち寄る。
ここで「園内マップ」をもらおう。
「万博記念公園」は、大きく「自然文化園」と「日本庭園」「国立民族学博物館」そして今年10月開業予定の「エキスポシティ」として生まれ変わる「エキスポランド跡地」に分けられる。モノレールをくぐって「自然文化園」へと向かう。
「中央橋」で「大阪中央環状線」「中国自動車道」を渡れば、目の前には「太陽の塔」が見えてくる。
「中央口」。ここで「自然文化園」と「日本庭園」の共通入園券(250円)を購入。
芝生の「太陽の広場」越しに「太陽の塔」がそびえる。万博のシンボルとして、芸術家・岡本太郎氏が制作した高さ70mの塔だ。黄金顔の目は、夜になると点灯される。
今日から「桜まつり」が開幕なのだが、まだ、つぼみは堅い。
だが、ちらほら咲いている枝も見られる。
「エキスポランド跡地」では「エキスポシティ」の工事が急ピッチで進められている。水族館や大観覧車を中心とした西日本最大の大型複合施設で、ガンバ大阪の新スタジアムも建設中だ。
遊歩道を抜けていくと右に大きな建物が。「太陽の塔」とともに万博開幕当時から残る「旧鉄鋼館」。今では「EXPO’70パビリオン」として開幕時の資料等が展示されている。入場料200円。
万博は「EXPO’70」と呼ばれた。
「ホステス」と呼ばれた女性案内人の制服。今では「コンパニオン」と呼ぶのだろうか。
場内の移動に使用されたという「電気自転車」。今で言う「アシスト自転車」だな。
その他「電気自動車」や「動く歩道」「テレビ電話」などが、当時の「最先端技術」として活躍していた。
会場の模型。
当時は「冷戦時代」。米ソ両国が勢力を争っていた。「パビリオン」と呼ばれた展示施設でもソ連(現ロシア)が高さを誇ると・・・
アメリカは逆に・・・
これは「日本館」。
「EXPO’70パビリオン」を後に「東大路」と呼ばれる桜並木を西へ。
「太陽の塔」の背中を見ながら更に進む。
園内には「案内地図」や「標識」が完備しており迷うことはない。
「お祭り広場」を過ぎて森へと進む。「梅林」の梅もほぼ終わりかけだ。
「万博記念公園」は、花や緑、紅葉で有名なのだが、今はちょうど「梅」が終わり「桜」が咲く前の「色合いが薄い」時季だ。しかし、私の目的は「歩紀」。どんどん進んで行こう。
「にれの森」脇の小川に沿って歩く。
鬱蒼とした森林に入る。
森の中には、かつてのパビリオンを示す碑と看板が立つ。
90を越える国や国際機関、企業の「パビリオン」が林立した会場は、自然に帰すということが前提となっており、閉幕後「パビリオン」は取り壊され、森づくりが行われた。
今では小川も流れる緑豊かな公園に生まれ変わっている。
「月の石」目当てに長蛇の列ができた「アメリカ館」跡も今では森の中だ。
「アメリカ館」跡を過ぎれば案内板に従って「自然観察学習館」方向に右折する。
「ソラード」と呼ばれる「空中観察路」が木々の間を進む。
「もみじの滝」。紅葉の時期は美しい。
森の中に「展望タワー」がそびえる。
秋には「紅葉の絨毯」を望むことができる。
園内には、清潔なトイレや自動販売機が備えられている。こんなにトイレの多い自然公園は他にはないだろうな。
展望タワーを下りれば「花の丘」へ。きれいな花が咲いていたが、私は花の名前はほとんど知らない。
芝生の丘の頂上は陽当たりが良いので、この桜の木は満開だ。
さらに進めば「西大路広場」。ここを右折すれば「西大路」に続く。立派な並木道だが、私は木の名前も知らない。
これは「椿」だ。だって「つばきの森」と書いてある。
「つばきの森」から左に入る。「ひょうたん池」には、たくさんのコイが泳いでいた。
「北口ゲート」には進まず右へ。
突然、前から汽車が走ってきた。「森のトレイン」と呼ばれる案内用の乗り物だ(300円)。
この辺りは「野鳥の森」。だけど、さっきからカラスの鳴き声しか聞こえないぞ。
すぐに城壁のような石垣が見えてくる。
ここからは「桜の流れ」という小川に沿って歩く。
園内には、いくつかのレストハウスや売店があるので食事には困らない。
また、多くの出店・屋台が出ているので、買い食いをするのも楽しいだろう。
いたるところにベンチや芝生、石段などがあるので場所にも困らない。
「国立民俗博物館」の建物に突き当たると右へ。そこには「水すましの池」。
右に「大地の池」を見ながら博物館前を東に進む。
「日本庭園前ゲート」を通る。ここからは園外。再入園の際には入園券が必要なので失わないように。時間は、午後12時15分。ゲートを出たところにレストハウスがあったので、ここで昼食とする。
「メンチカツカレー(600円)」を注文する。
食事を終えて再スタート。「平和のバラ園」のバラも咲いていない。
バラ園の前には「日本庭園」の正門。
園内に入れば正面に休憩所と売店が。
休憩所のテラスから、まず庭園を眺める。
東西に長い庭園を時計と反対の方向から回ることにしよう。
「心字池」のコイは餌付けがされている。
庭園の外周を進む。
ここには「はす庵」という季節料理店がある。
しかし、「はす池」は涸れていた。前方に見える通路を渡る。
「しょうぶ」も見頃ではないようだ。
ここは「つつじが丘」。「ツツジ」もまだのようだな。
休憩所の対岸から日本庭園を眺める。この白い花は、先ほどすれ違った老夫婦の話だと「こぶし」というそうだ。
ここは「洲浜」というらしい。
この白い花は何だろう。
「洲浜」を渡って右に曲がれば「梅林」。ここも見頃は終わっているな。
「梅林」の裏には「千里庵」という茶室が。
茶室から丘を下ると「竹林」。
千里丘陵は、元来、竹林である。万博が開催されるまでこの辺りも広大な「竹林」が広がっていた。
竹林を抜けると「泉」。特に名前はなく「泉」とだけ表示されていた。日本庭園の池の水源だろうか。
「泉」の前には「迎賓館」。万博期間中、貴賓の接待に使われた。今では結婚披露宴やパーティーの会場として使用されている。園外施設なので日本庭園側からは中に入れない。
「泉」の前まで戻り、さらに進むと「滝」。ここも特に名前はなく「滝」とだけ表示されていた。
水は、日本庭園の池へと流れる。
「滝」の前から「休憩所」への階段を上る。
「休憩所」を過ぎれば、坂を下り小川を渡る。
そこは、先ほどの「竹林」。
竹林の前を東へと進む。ここは、秋になれば「菊花展」でも催されるのだろうか。しかし、今は何もない。
少し歩くと正門前へ。日本庭園を一周したのだ。園外に出るとすぐ右には、先ほどの「国立民族学博物館」。時計は午後1時30分。たっぷり時間があるので入ることにしよう。観覧料は420円。水曜日が定休日。
ここは、世界の諸民族の文化や社会を研究する研究所であり、その成果を展示する博物館でもある。
「オセアニア」「アフリカ」「アジア」など地域ごとに分かれている。
民俗衣装や祭祀などに使う仮面などが展示されている。
古代には限らないのでフィリピンの「ジプニー」なども展示されている。
しばし、ご覧下さい。
館内にもレストランがある。民俗博物館らしく、エスニックなメニューなどを取りそろえている。
50分ほど時間をかけて見学し館外へ。入園券を提示して自然文化園に再入園する。正面には「お祭り広場」。開催期間中、ここで多くの催し物が開催された。前の建造物は、お祭り広場を覆っていた「大屋根」の一部。
「太陽の塔」の後ろ姿。「昭和人」の哀愁が・・・。
「夢の池」は、ボート乗り場になっている。
芝生の広場では、まだ多くの人たちがバーベキューなどを楽しんでいた。
万博記念公園では、隔週でいろいろな催し物が行われている。今回は「全国大陶器市」が行われていた。
「全国物産展」や「ラーメン展」「世界の料理展」などが行われている時もあるので、そんなときは料理を楽しむと良い。
「大陶器市」を抜け、折り返して「東の広場」という芝生公園前を南に下る。ここは、園内一の桜の名所だが、まだつぼみは堅い。
そしてここは、かつて「日本館」があったところ。ボール遊びに興じている若者たちは、そんなことは知らないだろうな。
これで万博記念公園を一周したことになる。そろそろ帰途に着こう。ところが突然お兄さんに声をかけられた。何と、ある酒造メーカーが試飲品として「生原酒(200ml)」を無料配布していたのだ。「ラッキー!」早速、屋台で「牛すじ焼きそば(500円)」を買った。
想定外の「晩酌」。
最近の公園やテーマパークは、「禁煙」「飲酒・バーベキュー禁止」「ゴミ持ち帰り」が多い中、やはり万博記念公園は、一世代前の公園なのだろうか、(私は煙草は吸わないが)休憩所には灰皿があり、売店では当たり前のようにビールやアテ(肴)を売っており、いたるところにゴミ箱も備え付けられている。エエ所やな。
「東口」から園外へ。
ほろ酔い気分で午後3時30分、ゴールの大阪モノレール「公園東口駅」に到着。ここは「彩都西駅」までの支線。次の駅である「万博記念公園駅」で本線に連絡する。本日の歩紀「20835歩」(17.91km)。万博のテーマは「人類の進歩と調和」。人類は、確かに「進歩」した。しかし、果たして「調和」しただろうか。