「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

80年代の韓国歩紀~徳寿宮

2024-08-03 00:12:06 | 日記
 徳寿宮(トクスグン)はソウル市庁近くのビジネス街にあり、かつては王族の邸宅として使用されていたようです。最近になって正門である「大漢門」では観光用に当時の装束で衛兵の交代式が行われているようですが、当時は史跡とういうよりもオフィス街のオアシスというような感じでした。そんな中に当時の正殿である「中和殿」が復元されていました。


 昼下がり、ベンチで本を読んでいる男性に「アンジャドテヨ(座ってもいい)」と声をかけると「アンジュセヨ(座りなさい)」。韓国語では「~してください」や「~していいですよ」という語尾は「~しなさい」という命令形で表現されます。デパートの案内嬢からは「真っ直ぐ行きなさい」「エレベーターに乗りなさい」。その他「食べなさい」「寝なさい」などなど。いつも命令されています。

 公園内には「世宗大王像」がありました。世宗は李朝4代目の国王ですが何よりも韓国の文字「ハングル」を創始した人物として有名です。日本が漢字から「ひらがな」「カタカナ」を作ったように韓国ではこの世宗大王が発音する際の口や歯、舌などの形を記号化しハングルを作ったと言われています。よく「ハングル講座」などのようにハングルと韓国語を同義語のように扱っている場面が見られますが、厳密には「ハングル」とは「偉大な文字」という意味で「ひらがな」「カタカナ」などのように文字自体のことを指します。「ハングル語」と言ってしまうと中国語を「漢字語」、英語を「アルファベット語」と言っているようなものです。日本語なら「ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字混成語」でしょうか。韓国文字のことを「ハングル文字」とも言いますが、「韓国文字文字」になってしまいます。なんか「もじもじ」してしまいます。基本的には10の母音と14の子音から構成されますが、文字としてのほか発音記号的な性格もありますので、漢字も英語もすべてハングルで表示することができます。韓国に入国し街角にあふれるハングルを見て酔いそうになることを「ハングル酔い」と言いますが、勉強しているうちにその中から「漢字」「固有語」「英語・外来語」が区別できるようになります。

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