ファウンデーションの夢
第二部 ガイア
第5話 時間も感応できる!
あらすじ
セルダンの裁判が始まる前の年、つまり銀河暦12066年(西暦に換算すれば24566年)、ダニール・オリヴォーはガール・ドーニックをトランターに招き入れるためにシンナックス星を訪れた。その足で、地球の復興とハリ・セルダンの構想であった第1と第2ファウンデーションを補強するもうひとつの構想を得るために人類の故郷の地球の意味と人類生存の意味の源泉を知ろうと地球に向かう。地球の焼け爛(ただ)れた放射能防御シールドを張って短い時間の探訪を成し遂げた。
ダニールの載せた宙航船がまさに地球から離れようとしていたやさき、ダニールは地表からの一条の光を受けた。
廃墟になったカッシ市の上空でダニールの船は、いよいよ地球を離れようとしていた。
超高度に仕上げられたレオナルドはすでに十分、会話の相手になっている。
いわゆる世界初の定住文明はハプロタイプD の種族から開始される。
ハプロタイプDの種族を核として後、キナ方面から多様な種族を吸収して後のニフ人がキナの東の列島の初の住人となる。そしてずっと後の室町文化のわび・さびに結晶化された。その中心的象徴が江戸に築城した太田道灌と紅皿の逸話なのである。
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「超・有機体を選んだ。一つの心と個性を全体が共有する...そしてやがて銀河にひしめくすべてを包含するギャラクシアになるだろう。」(デイヴィット・ブリン『ファウンデーションの勝利』)
ダニールは何事か独り言つして、紅皿の面影を夢想しようとしたとき、舷窓の北側のもと大海があったところから、輝く物体が、船に向かって一直線に飛んでくるのに気がついた。そしてその強い光を浴びたような気がした。
ダニール なんと、これですべての謎が解けた。
レオナルド、君に一つの任務を与える。
レオナルド えっ!
ダニール 君はもうすでに十分、感応力をもっている。君の名前は、レオナルド。地球の誉れ、希望の意味だ。調和と美の模範。君がガイアになるのだ!君がつくりだす星から近いうち、ベニ・サラが生まれる、彼女は「銀河の祝福」と呼ばれるようになる。
君は、シンナックスとヘリコンから半々人選して、そして宇宙開拓の時期からあったかのように巧みに誘導するのだ。知恵と感応、そして美と調和の星の誕生だ。時期が来たら一人の男が来るはずだ!
レオナルド ダニール、なぜそんな先のことまで、おわかりになられるのですか?
ダニールさっき、時間も感応できるようになったのだ。
yatcha john s.
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